【インタビュー】千歌繚乱出演バンド・ギザ、「ギリギリで生きてます」

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<千歌繚乱vol.12>出演アーティストインタビューの最後を飾るのは、ギザ。今回<千歌繚乱vol.12>に出演するバンドの中で最もキャリアの長いバンドだけに、インタビューではリアルなインディーズヴィジュアル系シーンの姿も浮き彫りに。下着の話から税金の話までさまざまな話題が飛び出す、ギザの本音トークをお楽しみいただきたい。

◆アーティスト写真・ミュージックビデオ

※本記事は6月20日(火)に開催の<千歌繚乱vol.12>で来場者限定で配布される「千歌繚乱 ARTIST BOOK」掲載のインタビューの一部を事前に公開するもの。「千歌繚乱 ARTIST BOOK」ではメンバーへの一問一答アンケートなど、より深い内容が掲載されている。

   ◆   ◆   ◆

■パンクバンドをやっているような気分
■ムカつく人に媚び売ってまで売れたくない

――ギザさんはどんなバンドですか?

キヨト(Vo):ライブを見た人に元気になって欲しいというバンド。日ごろストレスが溜まっている人たちが僕らのライブに来て、嫌なことを忘れちゃうくらい楽しくなってくれたらいいなって思います。そう、今流行のマシュマロ系ボンレス男子の僕の容姿を含めね!

ジュエリー寺西(Gt):僕って見ての通りキラキラしてて可愛いと思うんですが、お客さんもこういう僕の姿を見て輝き始めるんですよ。自分がキラキラしてるとお客さんもキラキラして、相乗効果ですね♪

陣(Dr):可愛くはない、良く言ってキモ可愛いだ。ボンレス系ボーカルもいるし決して顔で売ってるバンドじゃないです。

▲キヨト(Vo)

――お客さんを楽しませるために心がけていることは?

キヨト:お客さんの立場になって考えてみると、いつも同じライブを見せられたらつまらないですよね。だから悲しい歌だけのセットリストの日もあれば、すっぴんでライブをすることもある。毎回何かしら違う要素をライブに組み込んでいます。

YUSUKE(Ba):普通だったら、毎回絶対盛り上がる定番曲をセットリストに入れたりすると思うんですが、続けてライブがあるときは一曲もかぶらせないしね。お客さんに優しいバンドだと思いますね。

――ミュージックビデオもドラマ仕立てで面白いですよね。

キヨト:そうですね。音楽的にはもちろん、視覚的にも何か心に残すものを残さなきゃと思って。自分がお客さんだった時代、普通のバンドの普通のライブを見てても何も面白くなかった。こんな見た目なのにこんな曲をやるんだ、とかユーモアのあるバンドが好きだったので、それを自分たちでも徹底してやっています。まず目と耳に残らないと何も始まらないからね。曲にも「それ必要!?」みたいな部分を絶対どっかにいれる。「?」が欲しい。だからまともな曲はあんまりないです(笑)。

――バンドコンセプトは?

キヨト:パクりですけど「ギザギザハートの子守歌」。最近よく聴く“病んでる”とか“うつ病”ってギザギザハート、つまり崩れた心ですよね。そんな心の持ち主への子守歌と言うか、元気になるための音楽をやろうというのが当初のコンセプトでしたね。

――とはいえ、ギザさんの曲は単に明るく前向き!という感じはしませんが。

キヨト:僕自身、世の中のハッピーな曲を聴いて幸せな気持ちになったことがなくて。ひねくれてるからハッピーな歌詞を見ても「綺麗ごとじゃん」って思っちゃうんですよね。だから僕はちょっと毒を吐くけど、聴いている人に“同じ気持ちだ”って共感して元気を出して欲しいなと思ってるんです。ヴィジュアル系という文化が好きだからメイクをしてこのシーンにいますが、どっちかっていうとパンクバンドをやっているような気分です。パンクバンドって自己満足でしょ。

――元気な曲を聴けば元気になるわけではないですもんね。みなさんから見て「ギザのいいところ」は何でしょうか。

陣:人間的に嫌いなメンバーが一人もいないところかな。プライベートでは会いたくないので会いませんが。

キヨト:嘘つけ、昨日も飲んだじゃん! 陣は酔っぱらわないと素直にならないんですよね。人類は滅べばいいって思っているような人間だし、最初のころはキレたり暴れたり大変だったんですよ(笑)。

陣:最近は飼ってるモルモットに癒されてるから安定してます。ほら見てください、うちの子こんなに可愛いんです。ほらこれも、これも!(笑顔で携帯の画像フォルダを開く)

――急にものすごく優しい顔になりましたね(笑)。

YUSUKE:こういう行動にしても、曲にしてもライブにしても、とにかく自由なところが魅力ですね。

ジュエリー寺西:そう、自由で楽しいんですよー! 何でもできるから飽きないです。みんなが僕の可愛さを引き立たせてくれるし、最高のメンバーです♪

▲ジュエリー寺西(Gt)

――ジュエリー寺西さんは徹底して可愛らしいですね。

ジュエリー寺西:や~ん、嬉しいです。可愛さを際立たせるために努力してますからね。今もブラジャーつけてます♪

キヨト:本当に着替え中のジュエリーは気持ち悪いですよ…。しかも最近ブリーフ履いてるのがめっちゃキモい。

ジュエリー寺西:昔は男物って感じのパンツ履いてたんですけど、ライブ中にお客さんにスカートの中身を見られちゃって…。それ以来見栄えが良くて可愛いパンツを探してます。今は陣さんがガチャガチャでとってくれたPPAPのパンツを履いてます♪ これ、女性にモテますかね? こういうキャラだとゲイだと思われるんですよ…。

キヨト:女好きなのにね! このバンドほんとに下ネタ激しすぎるから…って書けない話はやめましょう。僕が思うギザのいいところは裏表がないところ。バンドマンって性格悪い人が多くて、ムカつくことも多いんですよね。表では媚び売ってきてて陰でお客さんと一緒になって悪口言ってたり。そういうのが嫌だから、僕らは違うと思ったことは相手にハッキリ言う。だってヴィジュアル系って言ったって、要はロックバンドですよ。堂々と喧嘩しろよって思います。

――男らしいんですね。

キヨト:いろんな意味で気を遣ってはないですね。その分常識を守っているつもりではあります。礼儀や常識は守れないくせに裏ではすごい人が多いんで、たとえ相手が売れているバンドでも嫌だと思ったら無理して仲良くしないし、ムカつく人に媚び売ってまで売れたくないやって思ってます。その結果、売れてないんですけどね(笑)!すいませんでした(笑)!

◆インタビュー(2)へ

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