内蔵エフェクトと手持ちのペダルを組み合わせて音作り、新コンセプトのマルチ・エフェクツ・スイッチャー、BOSS「MS-3」
音作りにこだわるプレーヤーの理想のシステムをコンパクトに実現するマルチ・エフェクツ・スイッチャー「MS-3」がローランドのBOSSブランドより登場した。ギター/ベース用のマルチエフェクターと外部のエフェクト・ペダルを含めて動作するスイッチャー機能を兼ね備えた、新しいコンセプトのモデルだ。
こだわって選んだエフェクト・ペダルやアンプを組み合わせて独自の音色を作り上げるギタリストやベーシストの悩みのタネは、ペダルの数が増えてシステムが大型化することと、演奏中の音色切り替えの煩雑さ。そんな悩みを解消するのが「MS-3」。プロクラスのエフェクト・システムをコンパクトなサイズで実現できる、今までにないタイプのエフェクト・スイッチャーだ。
従来のスイッチャーは接続した外部エフェクトのコントロールを行うものだったが、「MS-3」がそれらと違うのは、本体内にディレイ、リバーブや歪み系など、BOSSならではの高品位なエフェクトを内蔵していること。本体だけでも幅広い音作りができるのだ。さらに3系統の外部エフェクトを接続してシステムに組み込んで「MS-3」で集中コントロールが可能。たとえば、内蔵エフェクトと外部のエフェクト計9種類のオン/オフを「MS-3」のスイッチを一つ踏むだけで切り替えることが可能。理想のサウンドが得られるとともに、複雑な操作から解放され、演奏に集中できるというわけだ。
▲パッチ/バンクやパラメーターが一目で把握できるバックライト付きLCD、直感的に操作できるエディットつまみ、すべてのループとエフェクトのOn/Offが一目で分かるインジケーターLEDを搭載。
また、音色の切り替えと同時にアンプへチャンネル切り替え信号を送ったり、MIDI対応のエフェクト・ペダルにテンポ情報などを送ることも可能だ。ここまでできると、設定作業が面倒そうに感じるが、そこも抜かりはない。Mac/Windows対応の専用エディター/ライブラリアン・ソフトを使用すれば、音色や各種コントロールの設定などがパソコンの画面でスムーズに行える。音色設定をパソコンにバックアップしたり、ライブ演奏の曲順に合わせて音色の順番を並べ替えるといった作業もカンタンだ。
内蔵エフェクトは112種類。ギター用/ベース用にそれぞれチューニングされた、FX1、FX2、Mod1、Mod2、Delay、Reverbの6カテゴリーで構成されるエフェクトを搭載。FX1/FX2には、オーバードライブやディストーション、コンプレッサー、ピッチシフター、スローギアなどを用意。Mod1/Mod2には、コーラスを始め、ビブラート、トレモロ、フェーザー、フランジャ―などが揃う。
▲本体サイズは246×97×68mmで重さは1.1kg。幅はBOSSペダル3個を並べたのと同じくらい。これで同時使用6系統の内蔵エフェクトと3系統のエフェクト・ループをシームレスに組み合わせて多彩な音色作りができる。
製品情報
価格:オープン
発売日:2017年6月10日
この記事の関連情報
島村楽器、ローランド『FANTOM-0』シリーズのホワイトカラーを発売
ローランド、初心者でもクリエイター感覚で本格的な演奏や楽曲作りができるキーボード
ローランド、表現力豊かなサウンドと演奏性を備えたリーズナブルなステージピアノを発売
ローランド、コンサート・グランドピアノのクオリティを自宅で楽しめるホームピアノの最高峰「LXシリーズ」3機種を発売
BOSS、高品位なサウンドと多彩な機能を凝縮したギター/ベース・ヘッドホン・アンプを発売
【俺の楽器・私の愛機】1544「スマホ利用前にタッチパネルデビュー!」
BOSS、パフォーマンスの幅を広げるボーカル・エフェクターの最新モデル『VE-22』を発売
BOSS、リアルなギター・アンプ・サウンドを楽しめるコンパクト・ペダルを発売
DW、アコースティック・ドラム/電子ドラムどちらでも楽しめるコンバーチブル・ドラムを世界初発売