【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>WANIMA、2日間の大トリを飾る最高にピースフルなステージ

ツイート

遂に2日間にわたった<SATANIC CARNIVAL>も終演を迎えるときがきた。そんな名残惜しさをピースフルで慈愛に満ちたオーラで埋め尽くしてくれたのがSATAN STAGEの大トリをつとめたWANIMAだった。この10年のスパンで考えても、トップスピードでシーンを駆け上がり、挙げ句の果てにはお茶の間まで足を踏み入れたバンドは他にない。その現状を表すように、フロアの人口密度は尋常ではなく、入りきれない人も多くいるほど。

◆WANIMA画像

2日目の最後を飾るプレッシャーはあるに違いない。しかしながら、最高の笑顔でメンバーは登場し、KENTA(Vo&B)は端まで目が届くようにと駆け回り、FUJI(Dr&Cho)は小粋なダンスを見せ、KO-SHIN(G&Cho)は優しくギターを奏でていく。そんな彼らを目の当たりにし、欣喜雀躍するオーディエンス。そんな期待感しかない空間でKENTAがいつものように開催宣言をし、ライヴは「オドルヨル」でスタート。ギュンギュンに埋まったフロアがそのまま縦に揺れるようなジャンプが起こり、リリックの合間やコーラスで“SATANIC”と挟んでくるのだから、序盤から笑いだしそうになるぐらいのお祭り騒ぎが繰り広げられる。


思わずKO-SHINから笑みが溢れるほどの大合唱が起こった「1106」から、KENTAの「東京都在住、熊本県出身、TANIMAです」に「飛び込みたーい!」とFUJIが間髪入れずに突っ込むお約束もありつつ、“迷いなら捨てて 後腐れ無しで”と<SATANIC CARNIVAL>の楽しみ方を改めて伝え「ララバイ」へ。気も狂わんばかりにはしゃぐオーディエンス。彼らのライヴを観るたびに、単純な曲が持つ力の凄まじいパワーを思い知らされる。

KENTAがマイクを握りしめ、そのまま歌い出した「つづくもの」ではダイバーが常に転がっている状況を作り出し、<SATANIC CARNIVAL'17>のテーマソングと評して「いいから」をドロップ。ひとつひとつの言葉を発するKENTAの表情、曲に入り込み躍動するKO-SHIN、フィーリングが冴え渡ったショットと豊かなコーラスで曲の持ち味を豊かにするFUJI。シンプルな3ピースで奇をてらったこともしない。だが、スッと引き寄せられ、ずっと魅入られてしまうのだ。

そして、この曲だけはお守りにして欲しいという願いから生まれた新曲「CHARM」を届ける。音楽や言葉が持つ力を信じてる彼らの信念が注ぎ込まれた名曲だ。皆々が口ずさみ、手を高く掲げステージへと向ける。とてもドラマティックな情景が広がっていく。




オーディエンスの熱中度が素晴らしく、モッシュもダイブもシンガロングも絶え間なく続いた「リベンジ」、大会場で空調も効いてるはずなのに汗ばむような暑さになり、大歓声の中、KO-SHINが少し照れくさそうに弾く姿も印象的だった「BIG UP」から本編ラストは「ともに」。彼らが常に語る“ともにいこう”が象徴的に反映された曲なこともあって、会場全体でひとつの想いを共有し、KENTAの声が聴こえづらいほどの合唱が起こる。

これだけ大きなバンドになった今も遠くにいってしまった気がしない。いつでもそこにいて、寄り添って歩いていける実感があるバンドだからこそ、これだけのうねりを作り出しているのだろう。

アンコールはこの<SATANIC CARNIVAL>に駆けつけたすべての人へ感謝をこめて「THANX」をプレイした後、「PIZZA OF DEATHから最初に出したCD。これで始まったけんね」とKENTAが語ってから1stミニアルバム『Can Not Behaved!!』の1曲目「Hey Lady」で締めくくり。銀テープが舞い、キラキラとした輝きに包まれ、どのバンドのどの場面もクライマックスといえる今年の<SATANIC CARNIVAL>は最高のエンディングで幕を下ろした。



取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎Jon...

【WANIMA セットリスト】

01.オドルヨル
02.1106
03.ララバイ
04.つづくもの
05.いいから
06.CHARM
07.リベンジ
08.BIG UP
09.ともに
En1.THANX
En2.Hey Lady

■<SATANIC CARNIVAL'17>

2017年6月17日(土)幕張メッセ国際展示場9-11ホール
物販開始BOOTH AREA開場09:00 / LIVE AREA開場10:30 / 開演12:00 / 終演予定21:15予定
▼出演アーティスト
10-FEET
TheBONEZ
coldrain
Crystal Lake
Dizzy Sunfist
dustbox
ENTH
GOOD4NOTHING
HER NAME IN BLOOD
Ken Yokoyama
マキシマム ザ ホルモン
NAMBA69
Oi-SKALL MATES
ROTTENGRAFFTY
SA
SAND
SHANK
SiM (NEW)
四星球
[O.A.] SABANNAMAN

2017年6月18日(日)幕張メッセ国際展示場9-11ホール
物販開始BOOTH AREA開場08:00 / LIVE AREA開場09:30 / 開演11:00 / 終演予定20:15予定
▼出演アーティスト
04 Limited Sazabys
a crowd of rebellion
Crossfaith
Fear, and Loathing in Las Vegas
G-FREAK FACTORY
GARLICBOYS
HAWAIIAN6
HEY-SMITH
ジャパハリネット
KEMURI (NEW)
locofrank
MONGOL800
NOISEMAKER
RIZE
SHADOWS
SLANG
SWANKY DANK
打首獄門同好会
WANIMA

■<SATANIC CARNIVAL'17>放送スケジュール

▼ダイジェスト<当日の熱狂をギュギュっと凝縮したダイジェストVer.>
スペースシャワーTV「SATANIC CARNIVAL'17 ダイジェスト」
7月22日(土) 22:00〜23:00

▼本編<3時間×2Days=全6時間、たっぷりとお届け>
フジテレビNEXT ライブ・プレミアム「SATANIC CARNIVAL'17」
8月1日(火)2日(水) 21:00〜24:00
http://otn.fujitv.co.jp/sataniccarnival17

この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス