【インタビュー】GLAY・TAKURO「GLAYという4人の人生の結晶体、それが美しいかどうかがすべての基準」

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■どんな世界も同じで、いいこともあれば悪いこともある。
■でもGLAYの現場だけは純粋であって欲しい。


──守りに入った時代はないのですか?

TAKURO:もちろん、振り返ればあったと思いますよ。モノ作りにおいて、奇抜なことはすぐできちゃうからこそやらなかったけれど、「チーム内のムードが悪い、暗い」「なんとなく物作りするような雰囲気じゃない」とか、これだけ器用にモノ作りができちゃうキャリアを積んだ連中の敵って、一番はそこだと思います。だからメンバー会議/社員会議とかでは、どんなに失笑されようともユーモアは忘れない。どんなにテーマが重くて暗くても茶化すことで相対化して、「世の中のことはたいしたことじゃないんだ」と、「命を取られるわけじゃないんだから、なぜ君たちは暗い話を暗い顔してしてるんだ」ってね。エンターテイメントの世界にいるんだったら、道化を気取らなくてどうするんだって。それが俺たちの生きる存在意義なんじゃないかって思うんですよ。

──「ヤベえやつ」と思われても(笑)?

TAKURO:多少ヤベえやつと思われたとしても、GLAYというキャリアあるバンドのアルバム1曲目が“ゾンビ”であろうとも。でも本人に言わせると真面目に書いたらしいけど(笑)。

──ふふ(笑)。

TAKURO:そこには道化のたしなみというか、物事を相対化し茶化すことによって、物事の真実をあぶり出すっていうのがHISASHIの場合は随所にありますね。彼がGLAYに提供した最初の曲は「Cynical」ですから。そういったことは脈々と続いていたんだと思います。「大変なことを大変な顔して何やってんの?そこ、ボケるところでしょ」「そこ、あんたたちの仕事でしょ」って。今の世の中が閉塞感があって辛いんだとして、そんなお客さんが集まってるところで辛い顔すんのか?って。俺は、HISASHIの世の中のとらえ方をすごく信頼していますよ。

──結果論ですが、面白いメンバーが揃っていたんですね。

TAKURO:そうなんですよ。だから俺、もうちょっと褒められてもいいんだなって思ってたら、こないだの誕生日にメンバーから賞状をもらいました。「これまでお疲れ様」みたいな感じで(笑)。

──いい話(笑)。

TAKURO:俺、いよいよ会長なのかなって(笑)。島耕作みたいにどんどん上がっていくのか?って(笑)。

──ライブも新作も、まだまだ色々楽しみですね。

TAKURO:いやぁ、本当にそう思う。

──それまで、絶え間ない努力があったこととは思うけど。

TAKURO:俺がやってきたことは、他の3人が「GLAYをやってて心底楽しく思ってもらえるかどうか」「義務感とかではない音楽を作れているかどうか」という環境作りのみですよ。そこさえ健康であれば、純粋であれば、あとはいいんです。世の中で対決することなんてどんな世界も同じで、いいこともあれば悪いこともある。でもGLAYの現場だけは純粋であって欲しい。

──バンドでのTAKUROの在り方そのものが稀有だとは思うけど。

TAKURO:結局、何をもってして自分の芸術とするかに尽きるんじゃないかな。俺の作ってる芸術は、曲だの詞だのじゃないですもん。GLAYという4人の人生の結晶体というか、それが美しいかどうかがすべての基準であって、曲がいいとか詞がいいとか演奏がいいとかじゃないですよ。そこを基準にするから、みんな揉めるんじゃないですかね?

──確かにそうかもしれない。

TAKURO:誰々の楽曲が優れてるから採用とか、そういうところで決めるから不満も出るわけ。でも、最後までこの4人の命を燃やし尽くした果ての“鮮やかな芸術品”みたいなものがあるから、それぞれの人生があらゆる意味でしなやかで、豊かで、時に豪快で、時には誰よりも繊細…みたいなものを編み上げていく。それをGLAYの一番の商品としているんです。俺たちが売っているのは音楽ではなくて、それなんだという意味で、他の人たちとはちょっと向き合い方が違うかもしれない。かっこいいだの悪いだの、ロックかロックじゃないとか、そういうことでもない。

──そんなTAKUROのGLAYへの携わり方を、メンバー全員がわかっている点も重要ですね。

TAKURO:付き合ってくれるんじゃないですかね(笑)。「ワケわかんねえこと言ってるけど、関係ねーよ、バーカ」って思っているかも(笑)。だけどまあ、だからこそ「誰かが辞めたい」って言ったら、理由は聞かないです。「お、そのときが来たか」と。その後の生活も不安だから、「最後に東京ドーム2days演ってもらってもいいかなあ?」とかね(笑)。その後の人生を考えた一番軟着陸を目指すと思いますよ。「もしかしたら後に再結成するかも」とか考えると、休止とか言わないで黙って休もうとか(笑)。

──ぶはは(笑)。

TAKURO:それは昔から言ってるの。活動休止したくなったら、何にも言わない。「最近聞かねえなあ」って感じかな。

──ただ休んでる?

TAKURO:メンバー間で揉めて、活動休止ってことですよ(笑)。

──サラリーマンがリフレッシュ休暇で心の洗濯する感じ?

TAKURO:鬱病になって病欠もらうような感じ(笑)。

──そんな感じなんでしょうね。

TAKURO:GLAYの4人のある種の人生が実を結ぶという芸術品にさえ触ってくれなければ、なんだって許せますよ。

──バンドの意味/意義に触れるお話です。

TAKURO:GLAYの中にいる自分が一番好きだから。こどもの頃に憧れていたロックごっこのようなことを、あいつらと一緒にいるとなんとなくできる、その恩返しというかね。あとはGLAYでできることを俺が全力でやるっていう、それの繰り返しですよ。

取材・文:BARKS編集長 烏丸哲也




GLAY ニューアルバム『SUMMERDELICS』

2017年7月12日発売
■ CD only盤/\3,000(本体)+税
品番: PCCN-00028
・ CD/SUMMERDELICS

■ CD+2DVD盤/\5,000(本体)+税
品番: PCCN-00027
・ CD/SUMMERDELICS
・ DVD/Single Track Only Live @函館アリーナ

■ 5CD+3Blu-ray+グッズ 盤 (G-DIRECT限定Special Edition)/¥22,963(本体)+税
■ 品番:LSGC-0002
◆ 豪華BOX仕様
・ビニールバック入り
・アナログ盤サイズブックレット
・バンダナ
・ステッカー
・ポスター
・8ディスク
DISC1 CD/SUMMERDELICS
DISC2 Blu-ray/Single Track Only Live @函館アリーナ
DISC3 Blu-ray/VIDEO GLAY 7
DISC4 Blu-ray/ GLAY Documentary
DISC5 CD/Live CD Single Track Only Live @函館アリーナ
DISC6 CD/HIGHCOMMUNICATIONS TOUR Supernova 16.3.4 ロームシアター京都
DISC7 CD/HIGHCOMMUNICATIONS TOUR Supernova reprise 16.11.10 下北文化会館
DISC8 CD/HIGHCOMMUNICATIONS TOUR Never Ending Supernova 17.5.4 足利市民会館

【SUMMERDELICS収録楽曲】
品番: PCCN-00028/PCCN-00027/LSGC-0002
1.シン・ゾンビ (Written & Composed by HISASHI)
2.微熱(A)girlサマー (Written & Composed by HISASHI)
コンタクト専門店アイシティ 夏のキャンペーンCMソング
3.XYZ (Written & Composed by TAKURO)
Red Bull Air Race Chiba 2017テーマソング
4.超音速デスティニー (Written & Composed by HISASHI)
テレビアニメ「クロムクロ」第2クールオープニングテーマ
5.ロングラン (Written & Composed by TAKURO)
北海道マラソンオフィシャルソング
6.the other end of the globe (Written by TERU/TAKURO Composed by TERU)
MBS/TBSドラマ「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」主題歌
7.デストピア (Written & Composed by HISASHI)
テレビアニメ「クロムクロ」第1クールオープニングテーマ
8.HEROES (Written & Composed by TERU)
テレビ東京系アニメ『ダイヤのA -SECOND SEASON-』オープニングテーマ
テレビ神奈川 第97回全国高等学校野球選手権神奈川大会中継テーマソング
9.SUMMERDELICS (Written by TAKURO Composed by JIRO)
10.空が青空であるために (Written & Composed by TERU)
テレビ東京系アニメ「ダイヤのA -SECOND SEASON-」オープニングテーマ
11.Scoop (Written by TAKURO Composed by JIRO)
テレビ朝日系「お願いランキング」1月度エンディングテーマ
12.聖者のいない町 (Written & Composed by TAKURO)
13.Supernova Express 2017 (Written & Composed by TAKURO)
JR北海道・北海道新幹線開業イメージソング
14.lifetime (Written & Composed by JIRO)

■太鼓の達人コラボ「SUMMERDELICS」特設サイト
http://www.glay.co.jp/summerdelics/special/

■GLAYニューアルバム発売記念特設コーナー抽選会
http://www.glay.co.jp/news/detail.php?id=2457

『SUMMERDELICS』予約購入者限定ライブ
<LSG Presents GLAY ARENA TOUR 2017 “SUMMERDELICS”前夜祭 ~微熱(A)girl Summerdelics~>

2017年9月19日(火)Zepp DiverCity(TOKYO)

【シリアルナンバー配布期間】2017年5月25日(木)0:00~7月11日(火)23:59
【チケットエントリー受付期間】2017年5月25日(木)12:00 ~ 7月12日(水)23:59
https://gdirect.jp/special/cdlive_summerdelics

『GLAY New Album発売記念番組「the other end of the globe〜10年後の夢に向かって』

放送予定一覧
・7月8日/愛知県/名古屋テレビ放送 /25:32~26:02
・7月11日/福岡県/九州朝日放送 /26:20~26:50
・7月15日/大阪府/テレビ大阪/26:30~27:00
・7月18日/北海道/北海道テレビ放送/26:21~26:51
・7月17日/石川県/石川テレビ/25:30~26:00
・7月20日/宮城/東北放送/ 26:20~26:50
※追加情報は随時公式HPでアップ致します。
http://www.glay.co.jp

<GLAY museum>

日程:2017年7月7日(金)~8月13日(日)
会場:HMV仙台 E BeanS店内「hmv museum 仙台」
http://www.hmv.co.jp/newsdetail/article/1706081013/

■ラジオ出演情報

■bay fm GLAY 1DAY
5:00~8:57「POWER BAY MORNING」 ※TERU&JIROコメント出演
9:00~11:53「miracle!!」 ※TERU&JIROコメント出演
13:00~15:51「it!!」 ※2時台のウィリアムテルにTERUがコメント出演
16:00~18:50「The BAY LINE」 ※TERU&JIROコメント出演
21:00~22:24「ON8+1」 ※TERU&JIRO出演
23:00〜24:00「TERU ME NIGHT GLAY」※ゲスト出演 DAIGO / GLAY

■TERU&JIRO
7月12日(水) FM802「RADIO MASTERS」15:00~19:00
※17時台出演予定

■JIRO
7月13日(木) ZIP—FM「SMILE HEART BEAT」14:00~17:00
※16時台出演予定

■HISASHI
7月12(水) 広島FM「DAYS!」13:30~17:45
※17時台出演予定

7月13日(木)KBCラジオ「PAO〜N」13:00~16:00
※14時台出演予定

7月13日(木)FM福岡 HyperNightProgram GOW!! 16:30~20:25
※19時台出演予定

■TAKURO
7月13日(木) AIR—G’「MOXY」16:00~18:55
※16時台出演予定

<GLAY ARENA TOUR 2017 “SUMMERDELICS”>

9/23(土・祝)朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター
9/24(日)朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター
9/30(土)大阪城ホール
10/1(日)大阪城ホール
10/7(土)宮城 / セキスイハイムスーパーアリーナ
10/8(日)宮城 / セキスイハイムスーパーアリーナ
10/21(土)広島グリーンアリーナ
10/22(日)広島グリーンアリーナ
10/25(水)東京/日本武道館
10/27(金)東京/日本武道館
10/28(土)東京/日本武道館
11/3(金・祝)北海道立総合体育センター 北海きたえーる
11/4(土)北海道立総合体育センター 北海きたえーる
11/11(土)神奈川/横浜アリーナ
11/12(日)神奈川/横浜アリーナ
11/15(水)大阪城ホール
11/16(木)大阪城ホール
11/25(土)マリンメッセ福岡
11/26(日)マリンメッセ福岡
12/9(土)さいたまスーパーアリーナ
12/10(日)さいたまスーパーアリーナ
12/16(土)愛知・日本ガイシホール
12/17(日)愛知・日本ガイシホール

■アリーナツアー特設サイト
http://glay.jp/summerdelics
※公演詳細&チケット発売情報は特設サイトで随時更新

【台湾公演が開催決定!】
2018年3月 台湾・台北アリーナ
※詳細は後日発表いたします。

<GLAY TAKURO Solo Project 2nd Tour“Journey without a map 2017”>

11月21日(火)大阪・Zepp Namba 開場18:30/開演19:00 
11月30日(木)新潟・新潟LOTS 開場18:30/開演19:00
12月11日(月)東京・Zepp Tokyo開場18:30/開演19:00
12月18日(月)愛知・Zepp Nagoya 開場18:30/開演19:00
12月21日(木)北海道・函館・金森ホール 開場17:30/開演18:00
12月27日(水)神奈川・Motion Blue yokohama <1st Stage> 開場16:00/開演17:15、<2nd Stage> 開場19:00/開演20:15
12月28日(木)神奈川・Motion Blue yokohama <1st Stage> 開場15:00/開演16:15、<2nd Stage> 開場18:00/開演19:15
http://www.glay.co.jp/live/#takuro2nd


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