Roland Boutique新モデルはビンテージ・サウンドが魅力のアナログ・シンセ、Studio Electronicsと共同開発した「SE-02」

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コンパクトなボディに本格的なサウンドを搭載した「Roland Boutique(ローランド・ブティーク)シリーズ」に新モデルが登場。ローランドがStudio Electronics社と共同開発したアナログ・シンセサイザー「SE-02」が7月より発売される。

ローランドを代表するアナログ・シンセサイザーのサウンドを独自のデジタル・モデリング技術で復刻してきた「Roland Boutiqueシリーズ」。これまで「JUPITER-8」「JX-3P」「JUNO-106」「TB-303」「TR-909」などを忠実に再現したモデルがリリースされてきた。

今回登場の「SE-02」は、同シリーズの新たなライン「Roland Boutique Designerシリーズ」として発売される、モノフォニック・シンセサイザー。荘厳、繊細、重厚、きらびやかなビンテージ・サウンドが魅力だ。アナログ・シンセサイザーで世界的に定評のある米Studio Electronics社と初めて共同開発。サウンド・エンジン(音源)をStudio Electronics社が、その他のデジタル制御部分と機構/生産設計をローランドが担当している。

「Roland Boutiqueシリーズ」共通のA4サイズ半分程度のコンパクトなボディにあらゆる機能を集約し、つまみで操作しながら本格的なアナログ・シンセの音作りが気軽に楽しめる。また、これまでのモデル同様、専用の小型鍵盤ユニット「K-25m」を使えば、卓上サイズの鍵盤付きシンセとして演奏が可能だ。


▲オプションのK-25mと組み合わせれば、コンパクトな卓上サイズの鍵盤付きシンセに。

音源は3基のVCOを備えたオシレーター部、24dB/Octのフィルター部、デュアル・ゲイン・ステージを持ったアンプ部から構成。VCOの各オシレーターの波形は三角波、鋸歯状波、三角波+鋸歯状波(OSC 1、2のみ)、反転鋸歯状波(OSC 3のみ)、矩形波1~3の7種類から選択可能。「オシレーター・シンク」も装備し、複雑な波形を作り出すことで自由度が高く重厚なサウンドを作ることができる。クロス・モジュレーション・セクションは、3種類のつまみで自由な音色変化が可能。音の明るさや太さを決めるフィルター・セクションは、急峻な減衰特性を持つ24dB/octのローパス・フィルターで構成。ピッチや音量を揺らして音に周期的な変化(うねり)をつけるLFO(Low Frequency Oscillator)セクションは、サンプル&ホールドも備えた9種類の波形が選択できる。もちろん、アナログといえども最新のシンセらしくプリセットも用意。厳選された384のプリセットを搭載、128のプログラム・メモリーも備える。また、エフェクトにはシンセ・サウンド用に設計されたディレイを搭載、立体感のある音作りが楽しめる。

16ステップのシーケンサーは、外部のMIDI機器と同期が可能。ゲート・タイムやグライドが設定できるほか、一つのパターン・シーケンスには、パッチ(音色)・ナンバー、シャッフル、スケールを記憶でき、128のパターンを記憶可能。最大16パターンで構成されるソングは、本体に16個まで記憶できる。

豊富な入出力端子も魅力の一つ。MIDI端子に加え、トリガー端子やCVインプット端子も備え、ビンテージ・シンセとの接続にも対応。パソコンとUSB接続すれば、USB MIDIとUSBオーディオの情報をやりとりすることもできる。


▲リアパネルにはUSB、MIDI入出力、TRIGGER入出力、CV/GATE/VCF CV入力、外部入力、メイン出力、ヘッドホン端子を用意。オーディオ入出力はすべてミニ・タイプ。サイズは300×128×46(W×D×H)mmで重さは950g。

製品情報

◆SE-02
価格:オープン
発売日:2017年7月

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