【インタビュー2/4】ロニー・ロメロ「リッチーの気分次第でセットリストが変わっていく」

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ローズ・オブ・ブラック、リッチー・ブラックモアズ・レインボーなど、多彩な活動を行うハード・ロック/ヘヴィ・メタル界の新ヒーロー:ロニー・ロメロへの全4回にわたるロング・インタビュー、その第2回となる今回は、彼のレインボーでの活動について語ってもらった。

◆ローズ・オブ・ブラック画像

2016年に3回のライブを行ったレインボーのドイツ公演は『メモリーズ・イン・ロック/ライブ・アット・モンスターズ・オブ・ロック2016』として映像作品/アルバム化されたが、続いてイギリスのバーミンガム公演も『ライブ・イン・バーミンガム 2016』としてアルバム化される。それに加えて、2017年6月のイギリス・ツアーについても訊いてみた。

──『ライブ・イン・バーミンガム 2016』に収められた2016年6月25日、バーミンガム公演について教えて下さい。

ロニー・ロメロ:2016年にはドイツで2回とイギリスのバーミンガムで1回、全部で3回ショーをやった。俺はバーミンガムのショーがベストだと思った。どの公演も会場の盛り上がりは凄かったけど、バーミンガムは屋内会場ということもあって、凄まじい熱気だったんだ。リッチーもすごく楽しんでいたしバンドのフィーリングも最高だったよ。ドイツでの2公演はピリピリした緊張感があった。このバンドがステージに立つのは初めてだったし、お客さんの期待もとてつもなく高かったからね。サポート・バンドもシン・リジィやマンフレッド・マンズ・アース・バンドなどのビッグネームで、その後にステージに上がって良いショーを見せなければならないプレッシャーもあった。しかも機材トラブルがあって、雨が降ってきたり、いろいろ大変だった。一方、バーミンガム公演は3回目ということもあって、すでに一体感が出てきていた。真のバンドになった気がしたしプレイしていて楽しかった。俺の家族やリッチーの家族も呼んで、ベスト・ショーになったと思う。でも全3回のうち、バーミンガムだけ撮影していなかったんだ(苦笑)。それでも音声はレコーディングされていてよかった。

──『ライブ・イン・バーミンガム 2016』は当初、『メモリーズ・イン・ロック/ライブ・アット・モンスターズ・オブ・ロック2016』の限定ボックスのみ収録でしたが、今回単独リリースされることになったのはどんな事情がありましたか?

ロニー・ロメロ:いや、ビジネスのことは俺はよく知らないんだ。ただ、限定ボックスだけでなく単独でCD化されることになったのは嬉しい。多くのファン、特に若いファンに聴いてもらえるからね。バーミンガム公演は我々にとっても楽しい経験だった。2017年にイギリスでツアーを行うことにしたのも、バーミンガム公演をリッチーが楽しんで、もっとやろうと言い出したからなんだ。

──ドイツ公演のセットリストに追加して、バーミンガムでは「紫の炎」と「ソルジャー・オブ・フォーチュン(邦題:幸運な兵士)」をプレイしましたが、それはいつ決まったのですか?

ロニー・ロメロ:決まったのは、リッチーがイントロを弾き出した瞬間だよ。その2曲はまったくリハーサルしていなかったんだ。リッチーのその場での思いつきだったんだよ。ショーの中盤、リッチーがギターを手にして、突然「『ソルジャー・オブ・フォーチュン』の歌詞は知ってる?」と訊いてきた。俺はディープ・パープルやレインボーの歌詞だったら大半は知っているし、もちろん知っていた。それで、その場でプレイすることになったんだ。「紫の炎」もそうだった。「ブラック・ナイト」を終えて、いきなりあのイントロを弾き始めたんだ。バンド全員が「ええっ!」て驚いて、必死で曲に合わせた。正直パニックしたけど、後で聴き直してみたら悪くはないテイクだったし、直さずにアルバムに入れることにしたんだ。レインボーでやるのは、毎回ジャム・セッションみたいなものだ。リッチーの気分次第でセットリストが変わっていくし、ジェットコースターに乗った気分だよ。おそらく1970年代の初期レインボーもそうだったんじゃないかな。その時代が蘇ったみたいで、すごくエキサイティングだった。

──最近、レインボーとしてのレコーディングを行ったそうですが、その詳細を教えてもらうことは可能でしょうか?

ロニー・ロメロ:残念ながらまだ内緒なんだ(笑)。リッチーが「何曲かレコーディングしよう」と電話してきた。俺はスペインにいたから、いくつかアイディアを話し合ってトラックを送ってもらって、それにボーカルを入れた。新曲が1曲、レインボーの昔の曲が1曲だった。まだどの曲かは言えないけどね。(編集部註:「アイ・サレンダー」であることが判明)

──レインボーの2017年6月のイギリス・ツアーについて教えて下さい。

ロニー・ロメロ:レインボーの一員として自分がツアーをするのは初めてだから、スリルを感じているよ。これまでも1ヶ月に1回ぐらい、リッチーを除く全員がヨーロッパのどこかに集まってリハーサルしてきたんだ。彼らとのコミュニケーションはうまく行っているし、さらにバンドとしてパワフルな絆を結ぶことができた。5月に集まって、セットリストを決めることになる。いくつかサプライズを用意するつもりだから、覚悟しておいて欲しい。ただ、ギターを弾くのがリッチー・ブラックモアだからね。一番驚かされるのは、ステージ上の俺たちかも知れないね(笑)。

取材・文:山崎智之


<LORDS OF BLACK初単独来日公演>

8月30日(水)
@渋谷クラブクアトロ
18時開場 19時開演
主催:伊藤政則のロックTV!/ワードレコーズ、bayfm「POWER ROCK TODAY」
制作・運営:ウドー音楽事務所
¥7,500(スタンディング/入場整理番号付/税込)
※ドリンク代別
※6歳未満(未就学児童)入場不可

8月31日(木)
@梅田クラブクアトロ
18時開場 19時開演
主催:伊藤政則のロックTV!/ワードレコーズ、bayfm「POWER ROCK TODAY」
制作・運営:ウドー音楽事務所
協力:大阪ウドー音楽事務所
¥7,500(スタンディング/入場整理番号付/税込)
※ドリンク代別
※6歳未満(未就学児童)入場不可

ウドーチケットセンター特電 0570-08-9921
ローソンチケット
・東京公演 TEL: 0570-084-003 Lコード:72230
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・東京公演 TEL: 0570-08-9999 (10:00~18:00受付、オペレーター対応)
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ワードレコーズ・ダイレクト(https://wardrecords.com/products/detail2387.html)
[問]ウドー音楽事務所 udo.jp


◆<LORDS OF BLACK初単独来日公演>オフィシャルサイト
◆ローズ・オブ・ブラック『ローズ・オブ・ブラックII』オフィシャルページ
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