【インタビュー】TETSUYA (L'Arc-en-Ciel)、「こんな自分を好きになってくれる人が愛おしくて仕方ない」

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■好きでいてくれる人しかいないから
■安心して素顔の自分を出すことができる

──トム コインは、これからもTETSUYAさんを見守ってくれると思います。それと、<LIVE TOUR 2016「THANK YOU」at 赤坂BLITZ>のライヴ映像やオフショット映像、これまでのミュージック クリップ全12曲、幻のショートフィルム『Sweet December』などが収録された映像作品『TETSUYA Solo 15th Anniversary Blu-ray&DVD『THANK YOU』』が7月12日にリリースされます。

TETSUYA:今までソロのミュージック クリップをまとめたものはなかったので、スタッフから網羅したものをつくりたい、という話が出たところから始まりました。15周年なのでいいタイミングだろうということで。

──改めて、これまで撮ってきたミュージック クリップを観て感じたことなどはありましたか?

TETSUYA:いや、改めて見直さなかったので。僕は基本的に見直さないというか、自分が出た歌番組とかもチェックしない人ですから。

──ええっ、そうなんですか?

TETSUYA:うん。タモリさんと一緒です。観ないんです。赤阪BLITZのライヴのほうはチェックもしましたし、音や映像の編集にも立ち会いましたけど。でも、それが商品としてパッケージされてリリースされた後、封を切って家で観ることはない。というか、自分のミュージック クリップとかライヴ映像を何度も観る人はナルシストなんじゃないですか(笑)。

──そういう場合もあるかとは思いますが、出来上がった作品をチェックして、今後の課題などを見つける人が多いような気がします。

TETSUYA:でも、つくる過程でちゃんとチェックしているから、そういうことはその時点で分かるじゃないですか。

──たしかにそうですね。先ほどの“普段ベースを弾かない”という話とかぶりますが、作品をあまり振り返らずに良質なものをつくり続けているというのは、やはり少し特異な気がします。

TETSUYA:それは、僕が音楽バカじゃない、っていうことがいい方向に表れている気がしますね。世の中の全人口の中で、本当に音楽が大好きで、これがないと生きてないという人は、割合でいうとごく少数じゃないですか。ほとんどの人は音楽がなくても生きていける。僕はそういう人の感覚に近いんです、普段は音楽も聴かないし。もちろん音楽が嫌いなわけじゃなくて、好きですけどね。

──そういうスタンスで、もう長年にわたって第一線で活動されているというのが、凄いの一言に尽きます。

TETSUYA:凄いのかな? 自分では分からない。

──天才的なものを感じます。

TETSUYA:いや、僕は天才ではないですよ。

──たとえば野球選手でホームラン王になるような人は、もともと打球を遠くに飛ばす才能を持っているらしいんですよ。

TETSUYA:ちょうど今、僕も野球の話をしようと思ったんですけど、中学の頃に一時期、野球部に籍を置かざるを得ない時期があって。言っておきますけど、野球は大嫌いなんですよ。だから、みんなは普段から朝練に行ったり、ちゃんと練習しているわけですけど、僕は全然行かずに髪の毛とかも伸ばしていて。そういう状況で練習試合に出たところ、ホームランを連発してね。「あいつは練習しないのに、なんであんなに打てるんだ?」と。それはね、僕が普段練習しないからなんですよ。毎日練習していたら、逆に空振りした気がする。僕が球を遠くに飛ばす才能を持っているからではない気がしますね。

──そうでしょうか?

TETSUYA:本当に素質とか才能がある人は、努力しなくても結果を出せる。僕の身近にいる人間に天才だなと思う子がいて、その子はやっぱり何をしても上手なんですよ。僕はね、そういう子とはちょっと違う。だって、ライヴ前とかレコーディング前とかに一瞬努力しますから。そこで集中して、結果を出している。本当の天才は、そこでもやらないと思うんですよね。

──天才と言われる王貞治や長嶋茂雄も素振りは欠かさなかったと言いますが。また話を逸らしてしまって申し訳ありません。ライヴBlu-ray&DVDにちなんでお聞きしたいのですが、ソロライヴを行う時は、どんなことを意識されていますか?

TETSUYA:なにも考えていないです(笑)。

──な、なるほど(笑)。個人的には、お客さんを笑顔にしたいという気持ちを持たれている印象があります。

TETSUYA:それはありますけど、当たり前過ぎることで。僕は、こんな自分を好きになってくれる人が愛おしくて仕方ないというか。できる限りのことをしてお返ししたい。つまらなかったと思わせてしまったら、本当に申し訳ないから。

──そういう想いが伝わってきて、いつもライヴの雰囲気が抜群にいいです。

TETSUYA:僕も感じてます。すごくハッピーで、幸せなオーラに包まれますよね。本当に僕のことを好きでいてくれる人しかいないから、安心して素顔の自分を出すことができるし。

──TETSUYAさんの素顔に触れられることもソロライヴの大きな魅力になっています。ライヴといえば、8月25日と26日に昭和女子大学の人見記念講堂で行われる<TETSUYA 15th ANNIVERSARY LIVE>も楽しみです。

TETSUYA:このライヴのことはね、今はまだ、何も考えていないんです(笑)。ただ、2daysあるので、それぞれ違う内容にしたいですね。2日続けて観ても楽しんでもらえるものにしたいと思っています。

取材・文◎村上孝之


■Single『愛されんだぁ I Surrender』

2017.6.14 OUT
【初回限定盤(CD+DVD)】UPCH-89334 ¥1,800(+tax)
※CD,DVD 共にPicture Label仕様
【通常盤(CD)】UPCH-80471 ¥1,000(+tax)
※Picture Label 仕様
1. 愛されんだぁ I Surrender
2. Make a Wish Teddy Loyd Remix
3. 愛されんだぁ I Surrender -Instrumental-
[DVD 収録内容](初回限定盤のみ)
・愛されんだぁ I Surrender(Music Clip)
・愛されんだぁ I Surrender (Music Clip&Jacket Shooting メイキング映像)
・「THANK YOU」Blu-ray&DVDダイジェスト映像
※「愛されんだぁ I Surrender」 レコチョクTVCMソング

■<TETSUYA 15tn ANNIVERSARY LIVE>

2017年8月25日(金)昭和女子大学 人見記念講堂
開場18:00 開演19:00
2017年8月26日(土)昭和女子大学 人見記念講堂
開場16:30 開演17:30
▼チケット
前売り:\6,900(税込)、当日券¥7,400(税込)
一般発売日:7月1日(土)
(問)サンライズプロモーション東京 http://sunrisetokyo.com/ TEL:0570-00-3337(受付時間 10:00〜18:00)

■Blu-ray&DVD『THANK YOU』

2017.7.12 OUT
【Blu-ray】 ¥7,900(+tax)
【DVD】¥6,900(+tax)
商品内容(BD&DVD 共通)
▼<LIVE TOUR 2016「THANK YOU」at 赤坂BLITZ>
ライヴ映像(全18曲)に加え、ライヴの裏側を撮影したオフショット映像も収録。
1 Make a Wish
2 Can't stop believing
3 REVERSE
4 TIGHTROPE
5 SCARECROW
6 lonely girl
7 Time goes on 〜泡のように〜
8 魔法の言葉
9 wonderful world
10 WHITE OUT
11 EDEN
12 蜃気楼
13 Roulette
14 Are you ready to ride?
15 15 1/2 フィフティーンハーフ
16 LOOKING FOR LIGHT
17 Fantastic Wonders
18 流れ星
▼[Music Clip Complete](全12曲)
2001 年のデビュー曲「wonderful world」から最新曲「愛されんだぁ I Surrender」まで、TETSUYAのMusic Clipを全曲収録
「wonderful world」
「TIGHTROPE」
「蜃気楼」
「15 1/2 フィフティーンハーフ」
「WHITE OUT〜memory of color〜」
「Can’t stop believing」
「roulette」
「LOOKING FOR LIGHT」
「lonely girl」
「Make a Wish」
「Time goes on 〜泡のように〜」
「愛されんだぁ I Surrender」
▼[Sweet December]
2002 年12 月25 日赤坂BLITZ にてたった一度きり上映された二階 健 監督製作の幻のショートムービー。L'Arc-en-Cielデビュー前にO.A.され、その後発売されたイメージビデオ「Siesta ~Film of Dreams~」(1994年)収録の「Le(a) Cote」の続編を初パッケージ化。


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