【ライブレポート】MIYAVI × 三浦大知 × KREVA、魂がぶつかり合った<NEO TOKYO 15>ファイナル

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MIYAVIのデビュー15周年を記念した、都内15ヶ所を巡る対バンライブツアー<NTT Docomo presents MIYAVI 15th Anniversary Live “NEO TOKYO 15”>のファイナル公演が6月29日、東京・新木場STUDIO COASTにて開催された。

◆ライブ画像(6枚)

5月21日東京・赤坂BLITZを皮切りにスタートし、THE ORAL CIGARETTES、氣志團、金子ノブアキ、04 Limited Sazabys、SiM、OKAMOTO'S、ACIDMANら豪華アーティストが参加してきた今回のツアー。いよいよファイナルとなったこの日、ゲストとして三浦大知とKREVAが登場した。

まず、超満員の観客の前に現れたのは三浦大知。ダンサー4人とDJを従え「I'm On Fire」でイベントの幕を開け、息の合ったフォーメーションやアクロバティックなダンスで会場のテンションを高めていく。MCでは「MIYAVIさん15周年本当におめでとうございます!」とお祝いの言葉を伝え、記念すべき15周年ツアーファイナル公演の出演オファーを受けたことについて「本当に嬉しく思っています、ありがとうございます!」と笑顔を見せた。

また、アッパーなナンバーだけではなく、ラブバラード「ふれあうだけで 〜Always with you〜」の冒頭をアカペラで抑揚たっぷりと歌うなどパフォーマンスの幅の広さを見せ、「ジャンルやファン同士の壁を取っ払って最高のFEVERを皆さんと作っていきたい」という宣言通りの熱いステージングで全8曲を披露してMIYAVIへと繋いだ。

▲左からMIYAVI、三浦大知

転換が終わった頃、公演内容と連動した演出を体験することができるスマホ専用アプリを起動するよう場内アナウンスが流れ、会場中のスマホにMIYAVIの軌跡を辿ったオープニングムービーが一気に映し出されると、観客はそれぞれの手元に釘付けに。ムービーが終了するとMIYAVIがステージに登場、バキバキのスラップから1曲目「What's My Name?」(Original)がスタートした。

手塚治虫『火の鳥』とのコラボレーションミュージックビデオを発表した「Fire Bird」では、ステージ上のスクリーンに光輝く火の鳥が舞う。MIYAVIが「東京、そんなもんじゃねえよな? ファイナルだぞ?」と場内を鋭く見つめると、リミッターがはずれた観客から大歓声がわきあがり、それに呼応してギターの音は獰猛な獣のようにますます激しくうなっていた。

▲左からKREVA、MIYAVI

MCでMIYAVIは、三浦大知について、クインシー・ジョーンズの来日公演(2013年)やフジテレビ系『FNS歌謡祭』(2016年)での共演がキッカケで声をかけたと紹介して今回の出演への感謝を述べ、「Ha!」「Universe」へと続く。後半、KREVAを呼び込み、2011年に「MIYAVI vs KREVA」名義で発表した「STRONG」でセッションしてフロアの熱をさらに上げ、「Cry Like This」「The Others」「Horizon」と15曲を駆け抜け本編が終了した。

アンコール1曲目は、木村拓哉が不老不死の侍を演じた映画『無限の住人』主題歌として書き下ろした「Live to Die Another Day」。スクリーンには同映画の映像と目の前で繰り広げられるライブの映像が楽曲に合わせて交互に映し出され、“刀=ギター1本”で世界へと切り込んでいくMIYAVIの精神性を表現したような演出だと感じられた。

それから、三浦大知を呼び込んでの「Cry&Fight」、MIYAVIと三浦大知の共作曲でまだ未完成だという曲を特別に披露し、最後にKREVAが登場。3人で「What’s My Name ? - Day 2 mix」をパフォーマンスし、カタチは違えどソロアーティストとしてステージに立つ男たちの魂のぶつかり合いで、熱狂のツアーファイナルは幕を下ろした。

「俺たちはこれからも止まらないし、決してね、昔の方がよかったなんて言いたくないし、いくつになっても絶対今が最高と言えるように毎日一瞬一瞬燃え尽きて、前進していきたいなと思っています。そしてまたお互い、成長して会えたらなと思います。今日は来てくれて本当にありがとう。」──MIYAVI


取材・文◎高橋ひとみ(BARKS)
撮影◎Yusuke Okada

■MIYAVIと三浦大知の共演(クインシー・ジョーンズ来日公演)についてのエピソードはこちら(3ページ目)
◆【インタビュー】第2回 三浦大知と雑談をしよう。前編 「ナチュラル」という考え方
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