【詳細レポ】TWICEはやっぱり最高だった── 初の日本単独公演で、「これからも感動をプレゼントします!」

ツイート


TWICEはやっぱり凄かった。途中のMCでモモが、「これからも、“いい音楽で一度、素晴らしいパフォーマンスで二度魅了させる”というTWICEの名前のように、ONCE(TWICEファン)に感動をプレゼントします!」と頼もしい言葉を残したが、7月2日に東京体育館でおこなった今回の日本初の単独公演<TWICE DEBUT SHOWCASE “Touchdown in JAPAN”>からして、すでに圧倒的な感動空間を築き上げていた9人。その明るさ、その愛らしさ、そして精一杯エネルギーを放ち続けるその懸命な姿は、彼女たちが今やアジアで最強のガールズグループと謳われる理由を明快に物語っていた。

◆<TWICE DEBUT SHOWCASE “Touchdown in JAPAN”> 画像(第1部&第2部共)

当初は1ステージのみの招待イベントだったが、応募が殺到したため2回公演となったことからも、TWICE旋風が吹き荒れている今の状況が窺い知れるだろう。第2部の公演に臨むべく、17時過ぎに会場の東京体育館に着くと、すべての人の顔が上気していたように思う。まるでTWICEメンバーと一緒に写真を撮っているような気分になれる撮影パネルに並ぶ人、キャンディーボン(グッズのペンライト)を片手に早くもテンションが上がり切ってる人など、思い思いに楽しんでいる光景からは、いかに待望のライブであるかが伝わってくる。本当にみんなでこの日を待っていたのだ。そしてメインアリーナに入ると、TWICEの楽曲に合わせてやり慣れている様子でダンスの振り付けを真似る人の姿も実に多い。

18時を少し過ぎると、遂に開演。ヴィジョンに映し出されるオープニング映像でメンバーがひとりずつ紹介されていくたびに、まんべんなくコールが上がる。ライブの1曲目を飾ったのは、今回のSHOWCASEのタイトルにもなっている韓国語曲「Touchdown」だ。TWICEの楽曲の中でも特にアップテンポでキレの良いこの曲のパフォーマンスでは、9人の完璧なダンスやダイナミックに歌い上げるヴォーカリゼーションに、しょっぱなから感激してしまった。続く「Like OOH-AHH -Japanese ver.-」では、キャッチーなフレーズをオーディエンスが次々と口ずさみ、それに対してまさにこぼれ落ちるように溢れるメンバーの笑みもとてもまぶしく、すでにもう胸にこみ上げてくるものがあった。実際に周りからも「マジかわいい!!!」「神ってる!」と、驚きとともに感動を露わにするオーディエンスの声が届いてきた。



彼女たちの100%の笑顔や明るいオーラは人を選ばない。サバイバル形式のオーディション番組「SIXTEEN」の先に、この9人がTWICEとしてこれほどの活躍を見せているという今までのストーリーをたとえ知らなくても、もしくは、日本デビューをきっかけについ最近TWICEと出会ったとしても、このステージにはきっと誰もが胸を熱くしたはずだ。さらに言えばTWICEのことを初めて知った人も、決して大げさな表現ではなく、一瞬で心を奪われてパワーが貰えるような圧倒的な魅力であふれていた。それほどまでに、生粋の誠実さや素直さや愛くるしさ、そして惜しみない努力で得た実力が彼女たちには宿っていることを序盤から実感したのだった。









次曲「CHEER UP -Japanese ver.-」ではアリーナ中がひとつになって“シャーシャーシャー”の大合唱。東京体育館のテンションはどんどん上がっていく。この「CHEER UP」の終盤でメンバーが花道を歩きセンターステージへ向かってゆくと、ひと際オーディエンスから歓声が上がった。そして最初のMCでは、「今日は来てくださってありがとうございます!」「やっと会えましたね!」「本当にうれしいです。光栄です」と、それぞれに喜びの気持ちを伝え、6月28日にベストアルバム『#TWICE』で日本デビューしたことの感謝も述べられた。ナヨン、ジヒョ、チェヨン、ダヒョン、ツウィ、ジョンヨンも今日のために勉強したという日本語をがんばって披露し、自己紹介タイムでは、ダヒョンの「TWICEのノリノリの豆腐、ダヒョンです〜」や、チェヨンが自分のツインテール姿を指して「ふたつくくり〜」と言ってみせたのが特にとても可愛かった。ステージパフォーマンスから一変するこうしたチャーミングな姿には、親しみを覚えずにはいられない。それに、TWICEのダンスはフォーメーションが多彩だが、メンバー同士が向き合う場面でお互いがハニかんだりする仕草も愛くるしく、端々から仲のよさが見て取れる。一時も目が離せなくなる。この後の衣装チェンジの時間にいたっても、メンバーとデートする妄想VTRがヴィジョンに映し出されたりと、オーディエンスは楽しい時間だけを過ごしていた。





後半の幕開けは「ONE IN A MILLION」だった。「あなたは世界にたった一人。特別なんだって信じて」と相手を勇気づける壮大なバラード調の名曲だが、これほど心に染みるのはやはりリスナーとの距離感が近いTWICEが歌うからだろう。この他にもTWICEの楽曲には、切ない片思い中だったり、恋愛を頑張ろうとしている最中だったりと、女の子の等身大の気持ちを表現するものが多く、特に女子中高生にとっては「私たちの歌」として愛され得るのだと思う。友達と一緒に盛り上がって歌うのはもちろん、ひとりで部屋にいるときに口ずさんだり、イヤホンで聴き入ったりと、TWICEが女子ファンの日常に溶け込んでいることが想像できるはずだが、それと同時に、若い男の子の姿もこの日の会場で多く見かけたことはひとつの発見だった。今回のSHOWCASEで、楽曲のレベルの高さや9人の魅力を目の当たりにし、日本中へ、アジア中へ、さらに世界へとTWICEの輪は広がりを見せるに違いないと確信できた。これだけポップな楽曲たちはもっと広がりを見せ、彼女たちのナチュラルなキュートさはもっとたくさんの人を笑顔にさせ、その明るさは際限なく人々へ伝わっていくはずだろう。

続いて、「みなさんにもっと近づきたくて、日本語を勉強しました!」とジヒョが嬉しいことを言ってくれると、それぞれが最近覚えた日本語を発表した。ツウィの「和気あいあい」からはじまると、すかさずミナが「難しいの覚えましたね」と合いの手を入れ、ダヒョンは「これは人差し指です。そしてこれは親指です!」とTTポーズを披露し、ナヨンはマイペースに「ナヨンちゃん、お腹ペコペコ〜」、ジヒョは「閉まります、開きます、上がります、下がります」とそれぞれジェスチャー付きで答えた。ジョンヨンは、「赤パジャマ青パジャマ黄パジャマ」のラップバージョンをやってみせ、チェヨンは「打ち上げ!ONCEのみんなと行きたいです」と、楽しげに話した。後半戦に入ってからはメンバーもリラックスしたようで、なんとも気の置けない空気感が漂い、互いの発言に対し無邪気に笑い合ったり、ハグをしたりと、さらに飾らない姿を見せていた。

そして早いことに、モモから「みなさん、残念ながらもうバイバイしないといけない時間になってしまいました」と知らされると、勿論みんなでTTポーズ。だが、「もっと私たちのこと好きになってくれましたか?」というさらなる呼びかけに再び歓声が沸き、「本当にTWICEを応援してくれて、愛してくれてありがとうございます! この気持ちを込めて、これから私たちの愛をシグナルで送ります」とジヒョが言い、8人が“チリチリ〜♪”と印象的なあのフレーズを続け、曲に入った。これまでのTWICEの楽曲とはまたひと味違い、ビート感が強くヒップホップ調の最新楽曲「SIGNAL」を日本語ver.で披露すると会場はスイング。続いて、この夜のラストナンバーとしてイントロから会場が一体となった「TT -Japanese ver.-」では、大サビで9人それぞれからのメッセージが書かれたピンク色のミラーテープも発射され、フィナーレを華々しく飾った。





アンコールの声が鳴り止まないなか、ヴィジョンにはこのライブのためのスタジオリハ風景(そのオフッショットでも、早口言葉「隣の客は〜」や「さかなさかなさかな〜♪」などの日本語練習の姿が)や、ライブのオープニング映像のメイキングが映し出され、そこにも全力投球ながらもいつでも楽しそうなTWICEの様子があった。ステージにメンバーが再び現れると、「Like OOH-AHH」「CHEER UP」「TT」「KNOCK KNOCK」「SIGNAL」の5曲のオリジナルver.をメドレーでパフォーマンス。大声援に応えるように、大きな笑顔を見せてめいっぱい手を振りながら花道を進むメンバーの姿からは、名残惜しそうな心境も自ずと伝わってきた。さらにミナが、「このままバイバイするのは寂しいので、一人ずつ今日の感想を言いたいと思います」と、お別れの時間が迫ってきたことを教えたが、「頑張って準備しました。これからも楽しい時間を一緒に作りましょう」(ナヨン)、「久々に日本に戻ってきて、TWICEとして9人のメンバーたちと一緒にステージに立つことができて、たくさんのONCEにステージを披露できてほんとうによかった。まだまだ未熟ですが、これからも頑張ります」(サナ)、「ONCEがいるからこそ、私たちTWICEがいると感じました。幸せな時間をありがとうございました。この気持ちを持って帰ります」(ミナ)、「みんな、届きましたか? 今日のことを忘れないでね!」(チェヨン)、そしてモモは思わず涙ぐみながら「ONCEの皆さんにステキな時間を作ってあげようと思ったのに、逆に私たちがステキな時間を作ってもらいました」と感謝し、極めつけのようなあまりにも愛らしいツウィの「もっと一緒に歌いたい。もの足りないから、夢に遊びにいきます」といった前向きな言葉が9人からは聞こえてきた。このメッセージを受けた会場の誰もが、寂しさ以上に、近い日の再会を誓う強い気持ちを抱いたと思う。



「皆さんの応援にこれからも応えられるように、努力して頑張りますので、もっともっと私たちを好きになってくれますよね? これからも頑張ります! また会いましょう!」というモモからの締めくくりの挨拶に、オーディエンスは精一杯の歓声で応えた。2017年7月2日は、日本のファンとTWICEにとって大切な記念日となったと同時に、これからの9人の活躍に一層期待が高まった実に特別な1日でもあった。



取材・文=堺 涼子
撮影=田中聖太郎

  ◆  ◆  ◆

※ライブ写真は公演第1部・第2部共に掲載

<セットリスト>

TWICE DEBUT SHOWCASE“Touchdown in JAPAN”
2017.7.2(SUN)@東京体育館

M1 Touchdown
M2 Like OOH-AHH -Japanese ver.-
M3 CHEER UP -Japanese ver.-
M4 JELLY JELLY
M5 KNOCK KNOCK -Japanese ver.-
M6 ONE IN A MILLION
M7 SIGNAL -Japanese ver.-
M8 TT -Japanese ver.-
EN Medley (Like OOH-AHH〜CHEER UP〜TT〜KNOCK KNOCK〜SIGNAL)

JAPAN DEBUT BEST ALBUM『#TWICE』(読み:ハッシュタグトゥワイス)

6月28日(水)発売
【CD収録曲】
01 「Like OOH-AHH -Japanese ver.-」
02 「CHEER UP -Japanese ver.-」
03 「TT -Japanese ver.-」
04 「KNOCK KNOCK -Japanese ver.-」
05 「SIGNAL -Japanese ver.-」
06 「Like OOH-AHH」
07 「CHEER UP」
08 「TT」
09 「KNOCK KNOCK」
10 「SIGNAL」

■初回限定盤A
WPCL-12634 ¥4,500(+税)
CD+撮り下ろし80Pフォトブック+トレーディングカード(10種からランダムで1枚)+
IDカード1枚(9種類からランダムで1枚)

■初回限定盤B
WPZL-31298 ¥3,500(+税)
内容:CD+DVD+トレーディングカード(10種からランダムで1 枚)
DVD収録内容:MV8曲&メイキング映像(全58分収録予定)
「TT -Japanese ver.-」Music Video
「SIGNAL -Japanese ver.-」Music Video
「Like OOH-AHH -Japanese ver.-」Making Music Video
「#TWICE」Jacket Shooting Making Movie
「TT -Japanese ver.-」Music Video Making Movie
「SIGNAL -Japanese ver.-」Music Video Making Movie
「Like OOH-AHH」Music Video
「CHEER UP」Music Video
「TT」Music Video
「KNOCK KNOCK」Music Video
「SIGNAL」Music Video

■通常盤
WPCL-12635 ¥2,500(+税)
トレーディングカード(10種からランダムで1枚)※初回プレス分のみ

この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス