【ライブレポート】奥華子「弾き語りは一番裸のままで怖いけど、一番みんなを近く感じられる」

奥華子の弾き語り全国ツアー東京公演が7月1日に東京・めぐろパーシモンホールで開催された。

◆奥華子 写真

キーボードを携えての路上ライブから音楽活動をスタートさせ、以降弾き語りのスタイルはほとんどと言ってもいいぐらいブレていない奥華子。とはいえ、昨年2016年は全曲ライブで一挙150曲以上を歌うという大事業（？）のため弾き語り全国ツアーはお休みしていた。2017年に入り、彼女は気持ちも新たにニューアルバム『遥か遠くに見えていた今日』を5月17日にリリース。約2年ぶりとなった新作アルバムを引っさげての弾き語りツアーを5月27日の秋田市文化会館からスタートさせている。


めぐろパーシモンホールは、奥華子にとって今回が初めてのライブ会場。会場一杯に集まったファンの姿を見た奥華子は「こんばんはー！」と朗らかに挨拶をしたあと「広いね！　高いね！」と会場の佇まいに嬉しそうな声をあげ、「変わらないもの」や昨年の全曲ライブでラストに披露した「思い出になれ」など、様々な楽曲を優しく透き通るような歌声で歌い上げた。

また、ライブでは他にもファンが待望していたニューアルバム曲の数々を彼女の弾き語りで聴くことができた。会場全体が爽やかな空気に包まれる「愛という宝物」や、これぞ奥華子な切なさ溢れる失恋ソング「最後のキス」、また、マスト新CM曲として“幸せの入り口”というテーマで書き下ろされた「プロポーズ」、そして真夏直前のこの時期だからこそしっくりハマる「Rainy day」など、シンガーソングライター奥華子のバラエティ感と心に沁みるメロが印象的なラインナップ。

また、アルバムのタイトル元にもなった「遥か遠くに」を披露した際には、同曲について「正直、さらけ出すのが怖い曲でもあった」という思いも明かされた。奥がいま最近になって、自らの人生を振り返る中で生まれてきた曲だという。社会に出て何年も経過し、大人になった人間にこそストレートに届く内容の歌詞であり楽曲だ。それは、奥華子が変わらず、ブレず、シンガーソングライターとして最前線にいるのだということを教えてくれる。

「弾き語りは一番裸のままで怖いけれども、一番みんなを近く感じられる気がして、すごく大事にしてきました。今日はこんな大きな会場ですけれども、二階まで届いたらいいなって思います」──奥華子

また、この日のライブでは奥華子が12月8日に東京・なかのZERO 大ホールにて弾き語りスペシャルライブを開催することが発表された。こちらの詳細は後日発表とのこと。奥華子の弾き語りツアー2017は引き続き12月10日の茨城・結城市民文化センターまで、全国各地で開催予定となっている。






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