スマホでギターを習得、フェンダー初のオンラインギター学習システム「Fender Play」提供開始

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ギターレッスンはスマホで。今後はそんなスタイルが当たり前になるかもしれない。フェンダーがオンラインギター学習システム「Fender Play」を発表したのだ。アメリカ、イギリス、カナダから提供をスタート。日本語対応は未定となっている。

米Fender Musical Instruments Corporationにより現地時間7月6日に発表された「Fender Play」は、初心者のプレイヤーを対象としたオンラインギター学習システム。パソコンやスマホからアカウント登録すれば、誰でも手軽にギターの学習が始められる。用意された数百ものスタンダード曲のレッスン動画を通して、コードやリフといった演奏に必要な基礎を学ぶことが可能。FENDER DIGITAL LLC. からすでに提供されているFENDER TUNE(チューナーアプリ)、FENDER TONE(アンプのプリセット作成・管理アプリ)に続く、フェンダーの今後のデジタル戦略の柱となるサービスとなっている。

「Fender Play」のスマホアプリ(iPhoneアプリのみ)またはウェブサイトから新規登録し、学習したいギターの種類やジャンルなどの質問に答えると、それに基づいて個々にカスタマイズされた「ラーニングパス」がカリキュラムとして作られる。教材となる曲は音楽の習得に役立つものを厳選。U2、ショーン・メンデス、ザ・ローリング・ストーンズ、フー・ファイターズ、メーガン・トレイナー、キャリー・アンダーウッドなどの有名曲を通して、基礎となる技術やリフを楽しみながら学ぶことができる。また、課題曲はそれぞれのレベルに応じて適切にアレンジされており、利用者のレベルにあった学習ができるのもポイントだ。

「ギターにトライした人のうち実に90%が1年後には挫折してしまう、という現状があります。私たちはFender Playがその現状を一変させるソリューションになるのではと期待しています。」と話すのは、FENDER DIGITAL LCC. のゼネラルマネージャーであるイーサン・カプラン。「Fender Play単体で学習を始めたとしても、対面式レッスンの補助ツールとして使われたとしても、ギターを始めてみたい人にとって、このサービスが『まず始めてみる』というきっかけになればと思っています。質の高いレッスン動画や、適切に組み立てられたカリキュラムにより、受講者は学習したい時に、好きなように学ぶことができるようになっています。私たちは70 年以上ギターに携わってきた歴史の中で培ってきたことをもとに、アナログだけでなくデジタルへも発展し、オフラインとオンラインの双方にわたってプレイ体験を提供し続けることが、フェンダーのデジタル戦略にとって革新的な一歩となるでしょう。」

カリキュラムのベースとなったのは、ロサンゼルス州カリフォルニアのソーントン音楽学校やミュージシャンズ・インスティテュート・ハリウッド校などでも使われる、信頼ある音楽プログラム。音楽教育アドバイザーによる制作委員会と協業して制作、初心者が飽きることなく夢中になれるように設計されている。また、教育機関のPhD保持者(博士号と同等の学位保持者)とインストラクターが細部に至るまで入念に監修し、筋肉の記憶促進や維持を効果的にする仕組みを応用しているのも特徴だ。

残念ながら日本語対応予定は未定となっているが、英語での使用は可能。その際、日本サイト(FENDER.CO.JP)のアカウントを持っている人も新規登録が必要(日本サイト用のアカウントを流用することはできない)。新規登録をすると30 日間無料でトライアル受講ができ、いつでもキャンセルが可能。無料トライアル期間以降は月19.99 USDで継続が可能だ。

YouTubeではFender Playの紹介動画やレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーやグリーン・デイのマイク・ダーントらが楽器を始めた頃のエピソードを語るビデオも公開されている。気になる人はこちらもチェックしてほしい。



Fender Play 機能

■Choose
習得したい楽器、曲、ジャンルを選択。
■Track
自分の習得レベルをトラッキング可能。ユーザーフレンドリーなインターフェイスで自分の現在のレベルや今後のレッスン計画を確認できる。
■Study
レッスンスクリーン上でコードダイアグラムを確認できる独自のビデオプレイヤーで学習。
■Automatically bookmark
一貫したカリキュラムを自分のペースに合わせて学習できる、自動ブックマーク機能を装備。ユーザーはレッスン復帰時に、直近に習得したスキルの復習を兼ねたリフレッシャーレッスンを受けることが可能。
■Learn
いつでもどこでもスマホやパソコンから受講可能(WiFi 環境下を推奨)。
■View
4K品質のマルチカメラで撮影された分割画面や別アングルからのビューも確認可能。どの動画も、ちょっとした時間で習得できるよう短めに作られている。
■Access
内容をよりスムーズに理解できるよう充実した用語集を用意。
■Discovoer
役に立つ記事や豆知識などを紹介。
■Blaze
ユーザーは、おすすめのコンテンツに沿ってレッスンを進めるだけでなく、好みのジャンルやアーティスト一覧をブラウズしながら、自分でレッスンのパスをカスタマイズしていくことも可能。
■Learn
好きな曲やリフを学べる。それぞれ2分以内の内容で、合計たったの22分ほどで初心者向けのリフが網羅できる。

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