【速レポ】<京都大作戦2017>、10-FEET「知ってるよ、オマエらがもっとできるってこと!」

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一斉に掲げられたタオルとでかい歓声。<京都大作戦>の毎年の光景だ。しかしメンバーにとっては毎回が新鮮な光景。SEのなかステージに登場した3人は、改めて太陽が丘に目をやった。2日目の源氏ノ舞台を飾るのはもちろん10-FEET。

◆10-FEET 画像

「見せてみろよ!」

TAKUMAがそう叫びながら始まったオープニング・ナンバーは「その向こうへ」。今日もこのステージで多くのバンドが様々なクライマックスを作ってきたが、それでもまだまだ足りないとばかりに「オイッ、ビビってんな。掛かって来い!」と煽り文句も食らわせ続ける。10年目の<京都大作戦>、縦横無尽にハシャぎなさいというわけだ。もちろんその前からテンションは相当高いオーディエンス。TAKUMAの言葉を受けて、限界知らずの加速度を伴いながらの大盛り上がり。

「古い曲で、知らない人もいるやろうけど」と前置きして「FELLOWS 1.5」が続くが、その曲を知らない人はこの場にほとんどいない。サビではごく当たり前にコーラスがでっかい声で湧き上がった。思わず「京都大作戦!」と歓喜の叫び声を上げたのはNAOKI。TAKUMAは「知ってるよ。オマエらがもっとできるってこと知ってるよ!」と油に火を。


しかし縦横無尽にハシャぐのは、なにもオーディエンス側だけじゃない。<京都大作戦>ではバンドマンも同じ。この10年でいろいろなサプライズや事件とも呼べるような飛び入りだって起こった。今日のステージでは10-FEETが自ら仕掛ける。

「ヤツらには俺達がついてるし、俺達にはヤツらがついてる」とTAKUMAが呼び込んだのはFIRE BALL。<京都大作戦>がきっかけで2015年には<大炎上>と題した対バンライブも成功させている。火に油を注ぐ主、その大炎上っぷりが<京都大作戦>でも実現だ。両者がガップリ組んでプレイするのは「STONE COLD BREAK」。FIRE BALL は歌詞をヒップホップのライム調に変えて連発、刺激的に曲を演出していく。

それに続いたのは、鞍馬ノ間を毎年盛り上げている大阪籠球会を交えての「Freedom」。TAKUMAがギター・ソロを弾くときは、その後ろにズラリと並び、スローモーション風の動きを決める。その呼吸の合い方はさすがチーム・メンバー達だ。


直後のこと。NAOKIがセンターでポーズを取る。となれば曲はあれに違いない。ところが鳴り響くのはベースに加えてギター。しかも音階を探しながら、ちょいミスってもいる。もちろんNAOKIから「TAKUMA! たーくーまー!! そこベースだけやし、ギター鳴らしたらあかんとこやし」と注意も入る。しかしTAKUMAは「いや、去年やって、ちょっとカッコよくなかった?」とトンチンカンな返答。「やってへん。ベースから始まる曲があったらカッコいいって作った曲。あんときの気持ちどこいったん?」とNAOKI。即興コント? いやいや、いろんな記憶や曲の構成もブッ飛ぶぐらいメンバーの興奮は高ぶっている、ということにしてもらったほうが良さそう。ともかくそんな笑いの場面も盛り込みながら始まった「2%」。後半では湘南乃風が飛び入り、オーディエンスを扇動しながらでっかいコーラスを巻き起こした。

「どんどん賢くなってしまって。誰かを守りたい時に、自分を守るために、カッコよくなるために、いろいろ計算して、相手の考えの裏の裏を読んで…。純粋さをもっと知りたいから、人を疑って…。本当に誰かを信じたいから片っ端からみんなのこと疑って…。そしたらいつか、本当の純粋さに辿り着けると思ってたんやけど。大作戦やって、対バンの仲間たちを見れば見るほど、それが間違ってたんちゃうかと。もう一回、一からやり直そうと思ってます。純粋さを信じることは、疑うことから始まると思ってたけど、間違ってたかもしれへん。仲間達のライブ観て、そんな気持ちでいっぱいや」

TAKUMAがシリアスに語りながら新曲「太陽4号」が広がった。本心を綴った手紙のような詩が歌になっていて、言葉のひとつずつが染みこんでくる。また名曲の誕生だ。ステージの照明で浮かび上がるオーディエンスの表情は、言葉を噛み締めながら曲に聴き入っているように見える。

「告白できないヤツ、謝れないヤツ、ありがとうっていえないヤツ。嘘でもいいから、ここぞってときはしっかり気張るんやぞ」

続く「ヒトリセカイ」では、生きていく要所要所で必ず響くであろうTAKUMAの言葉の数々もあった。それは優しさで包み、寄り添うものじゃない。気持ちの奥底にまで作用して力を湧きあがらせるもの。メンバー自身が思いっきり楽しみ、みんなも楽しませ、しかしメッセージはしっかり伝える。10-FEETらしさでいっぱいのライブを見せながら、最後は「goes on」の強い一体感で盛り上がった。


もちろんアンコールで呼び戻される3人。TAKUMAの提案でKOUICHIが語り始めたが、そのときTAKUMAが弾くアルペジオ・フレーズがマイナーから暗黒路線へと変化。するとKOUICHIは低い声で「<京都大作戦>。オマエ達…とうとう来てしまったんだね。1回会場に入ると、もう出られないって知ってたか?」と悪魔教の教祖のようなMC。台本いらずの即興コントも、10-FEETの強みだ。こうして笑いを起こしながら「RIVER」へ突入した。

曲の後半、TAKUMAの呼びかけで登場したのはDragon AshのKj。彼は「RIVER」の大ファンであり、この曲によって10-FEETとDragon Ashとの深い関わりが始まったと言ってもいいほど。「RIVER」でのコラボレーションは、<京都大作戦>の恒例のようにもなっている。しかし今日のKjは「笑って終わりたいと思う」と、ボーカルをKOUICHIに任せてしまう。Kjはドラムだ。話を振られたKOUICHIは「なんで俺なん? 建志が歌うからいいんじゃないの、ここ」と戸惑いながらも、コーラスのコール&レスポンスを起こすのはさすが。ただし歌詞があやしい。一方、Kjは大好きな曲だけあって、ドラム・フレーズも身体に入っているし、ドラムもうまい。

予想外だらけのアンコールが繰り広げられたものの、最後は「風」が締めくくる。曲が夜空に広がるなか、TAKUMAは叫んだ。

「俺らも頑張るから、オマエらも頑張れよ。死ぬな、負けるなよ」

その答えに力強い歓声を上げる2万人だった。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎HayachiN/みやざきまゆみ

【10-FEET セットリスト】

01.その向こうへ
02.FELLOWS 1.5
03.STONE COLD BREAK feat.FIRE BALL
04.Freedom
05.2% feat.湘南乃風
06.太陽4号
07.ヒトリセカイ
08.goes on
encore
en1.RIVER feat.Kj(Dragon Ash)
en2.風


■<京都大作戦2017 ~心の10電!10執念!10横無尽にはしゃぎな祭!~>

2017年7月7日(金) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
2017年7月8日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
2017年7月9日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
▼開場
7月7日 開場:11:30 / 7月8日, 9日 開場:9:30
▼開演
7月7日 開演:13:00 / 7月8日, 9日 開演:11:00
【出演アーティスト ※50音順】
▼7月7日(金)
【源氏ノ舞台】サンボマスター、SiM、竹原ピストル、10-FEET、Nothing's Carved In Stone、My Hair is Bad
【牛若ノ舞台】打首獄門同好会、Creepy Nuts、四星球、ヤバイTシャツ屋さん、夜の本気ダンス
▼7月8日(土)
【源氏ノ舞台】Ken Yokoyama、The BONEZ、湘南乃風、10-FEET、東京スカパラダイスオーケストラ、Dragon Ash、FIRE BALL with HOME GROWN、RADWIMPS
【牛若ノ舞台】藍坊主、Age Factory、GOOD4NOTHING、Crystal Lake、NAMBA69、NUBO、yonige
▼7月9日(日)
【源氏ノ舞台】氣志團、SUPER BEAVER、dustbox、10-FEET、マキシマム ザ ホルモン、MAN WITH A MISSION、ROTTENGRAFFTY、WANIMA
【牛若ノ舞台】ENTH、OVER ARM THROW、ガガガSP、SIX LOUNGE、SHANK、G-FREAK FACTORY、Dizzy Sunfist

【鞍馬ノ間】
7月7日(金):大阪籠球会、京都ハンナリーズとのバスケットボール体験やエキシビションマッチ
7月8日(土)、9日(日):下記8チームによるバスケットボールのトーナメント戦「京都大作戦杯2017」を開催
AKT LOCA、UNDER DOG、OSAKA YOUNG GUNS、大阪籠球会、SOMECITY OSAKA選抜、TEAM-S、東京籠球会、HIGH WEST BALLERS

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