【速レポ】<京都大作戦2017>、SUPER BEAVER「3日間のハイライトをやらせていただきたいと思います」

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「3年前、我々SUPER BEAVERが初めて出させていただいたフェス、<京都大作戦>。土砂降りの牛若のステージを、はっきり覚えてます。信じていれば夢は叶うだとか、無責任なことを言うつもりは毛頭ございませんけど、我々が源氏のステージに立つことで、何かをしっかり証明したいと思ってます」。

◆SUPER BEAVER 画像

ヴォーカル、渋谷龍太の宣言でスタートした、<京都大作戦>3日目。源氏ノ舞台のトップバッターを担うのは、フロム・トーキョージャパン、SUPER BEAVERの4人だ。「バチが当たるといけませんので、3日間のハイライトをやらせていただきたいと思います。丘を越えてやってきました、SUPER BEAVERです。おはようございます、京都! お待たせしました、京都!」と渋谷はのっけから声をはり上げ続ける。言葉こそ丁寧だが、そこにはライブへの熱い闘志が満ちていて、色っぽいほどの気迫がある。一番手として、最高のエネルギーを持ったバンドだ。

“何かをしっかり証明したい”という言葉から、「証明」でスタートしたライブは、高いテンションで、かつ感情ダダ漏れのアンサンブルで心を掴んでいく。スティックを高く掲げて観客を煽りパワフルにドラミングする藤原広明、柳沢亮太(G)と上杉研太(B)は、シンガロングや手拍子を煽りながら、迫力あるプレイで魅せてくれる。歌をど真ん中にした、王道のロックが太陽が丘に響きわたると、会場の手拍子や歌声も大きくなる。開始直前に小雨が降っていたが、続く「美しい日」をアカペラで歌いだす頃には、ほとんど止んでいた。会場をぐるっと見渡して、「10-FEETにも届きますように、よろしく」(渋谷)と観客を煽る。楽器の3人で向かい合い、エネルギーを掛け合わせるように放つ音は、渋谷のヴォーカルを力強く後押しする。「青い春」の熱い言葉が、遠くまでまっすぐにとんでいくのが、目に見えるようだ。


観客の方へと降りていって「京都の底力、見せてくださいね」と、コール&レスポンスからはじまった「秘密」で生み出した一体感も素晴らしい。個の歌を、みんなの歌へとエモーショナルにドラマティックに変えていく、そういうライブバンドのパワーがあった。

「続けることは難しいことだと思ってますが、本当に難しいのは意志を持って続けることだと思います。10年このフェスをやり続けてきた、京都のバンド、3人組の京都のバンド、俺たちが一番はじめに部室でカバーした京都のバンド、10-FEETに拍手をお願いします。1日だってすごいのに、3日やっちゃうんだからね」と渋谷。10-FEETや他のバンドたち見守る舞台袖を見た渋谷が、思わずキッズの表情になる。

「幻みたいに掴みどころがなくて、学生時代は本当に実在するのか怪しかった10-FEETが、今はツアーに呼んでくれたり、俺たちのツアー初日の京都でツーマンさせてもらったり、LINEとかも知ってる(笑)。いつでも何か言える存在になっちゃった。それでも、言えるときに言いたいことを、バシッと言えないと、絶対に後悔すると思ってます」──渋谷龍太



そこから続けた「ありがとう」では、一瞬の静寂のあと、渋谷が大きく息を吸い込んで渾身の言葉を響かせた。アグレッシヴなサウンドにコブシが上がって、会場が高揚感でいっぱいとなる。ライブ猛者だらけのラインナップで、相当に気負いもあったかと思うが、熱い3日目のはじまりを約束する、心からのステージをやり遂げた。会場の熱い歓声や拍手が、何よりの証拠だ。

取材・文◎吉羽さおり
撮影◎HayachiN/みやざきまゆみ

【SUPER BEAVER セットリスト】

01.証明
02.美しい日
03.青い春
04.秘密
05.ありがとう


■<京都大作戦2017 ~心の10電!10執念!10横無尽にはしゃぎな祭!~>

2017年7月7日(金) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
2017年7月8日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
2017年7月9日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
▼開場
7月7日 開場:11:30 / 7月8日, 9日 開場:9:30
▼開演
7月7日 開演:13:00 / 7月8日, 9日 開演:11:00
【出演アーティスト ※50音順】
▼7月7日(金)
【源氏ノ舞台】サンボマスター、SiM、竹原ピストル、10-FEET、Nothing's Carved In Stone、My Hair is Bad
【牛若ノ舞台】打首獄門同好会、Creepy Nuts、四星球、ヤバイTシャツ屋さん、夜の本気ダンス
▼7月8日(土)
【源氏ノ舞台】Ken Yokoyama、The BONEZ、湘南乃風、10-FEET、東京スカパラダイスオーケストラ、Dragon Ash、FIRE BALL with HOME GROWN、RADWIMPS
【牛若ノ舞台】藍坊主、Age Factory、GOOD4NOTHING、Crystal Lake、NAMBA69、NUBO、yonige
▼7月9日(日)
【源氏ノ舞台】氣志團、SUPER BEAVER、dustbox、10-FEET、マキシマム ザ ホルモン、MAN WITH A MISSION、ROTTENGRAFFTY、WANIMA
【牛若ノ舞台】ENTH、OVER ARM THROW、ガガガSP、SIX LOUNGE、SHANK、G-FREAK FACTORY、Dizzy Sunfist

【鞍馬ノ間】
7月7日(金):大阪籠球会、京都ハンナリーズとのバスケットボール体験やエキシビションマッチ
7月8日(土)、9日(日):下記8チームによるバスケットボールのトーナメント戦「京都大作戦杯2017」を開催
AKT LOCA、UNDER DOG、OSAKA YOUNG GUNS、大阪籠球会、SOMECITY OSAKA選抜、TEAM-S、東京籠球会、HIGH WEST BALLERS

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