【ライブレポート】城南海、ツアー追加公演で元ちとせ&武部聡志と“ウタアシビ”

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奄美出身の歌姫・城 南海(きずき みなみ)の全国ツアー<ウタアシビ2017夏>の追加公演が7月9日に東京・恵比寿ガーデンホールにて開催された。

◆城南海 写真

7月19日には11枚目のシングル「あなたに逢えてよかった」の発売を控え、自身最大規模の全国ツアーを進めていた城南海。ツアー追加公演の三日前には、体調不良のため酒田市民会館での<NHK BSプレミアム「新・BS日本のうた」>公演への出演をキャンセルせざるをえなかったものの、その後順調に回復してこの日を迎えた。

9日のガーデンホールではファンが賑やかに城南海の復帰を迎え入れ、彼女がステージに現れるとその場が暖かい指笛と拍手でいっぱいに。城も1曲目にデビュー曲「アイツムギ」を披露した後には番組への出演キャンセルを詫びると共に、「歌い出しから泣いちゃったのは、今日が初めてです」とファンへの心からの感謝の気持ちを伝えた。

“ルーツ”をテーマにした今回の公演では、今の城南海の元になった様々な楽曲が披露された。そして、この日の中盤ではシークレットゲストとして奄美出身の城の大先輩である元ちとせがステージへと呼び込まれ、本人と共演での「ワダツミの木」カバー生披露という音楽好きには堪えられないセッションも実現。元ちとせが同曲でメジャーデビューした時、城は中学一年生。ステージでは当時の奄美の思い出話も城から語られ、城が三味線を担当して二人でシマ唄を唄う“ウタアシビ”(※奄美の方言で“唄遊び”)のシーンでは会場全体が合いの手をいれ、踊りの手振りで盛り上がる。



後半パートでは、もう一人のゲストとしてシングル「あなたに逢えてよかった」を編曲した武部聡志がステージに参加。新曲「あなたに逢えてよかった」がライブ初披露され、城の豊かで優しい歌声と味わい深い歌詞、そしてメロに観客たちがじっと聞き入った。武部聡志はこの楽曲を「これから10年、20年歌っていける曲になったんじゃないかと思います」と語り、ステージ上で城との出会いからの流れを辿っていきながら城のオリジナル曲、またカバー曲にも演奏参加。さらに「今度レコーディングしようね」と新たな共演に向けた言葉を城に告げ、城も「武部さんは有言実行の人だから実現しますね……!」と嬉しそうな顔を見せた。

アンコールでは、城自身がグランドピアノでの弾き語りでニューシングル収録のカバー曲「会いたい」を披露。さらにステージ上で2017年冬ツアーの開催が発表され、またしても会場が指笛混じりに湧いた。城が「奄美みたいにあったかい」と語り、何度も「ありがっさまりょーた!」(ありがとうございます!)と奄美の言葉で呼びかける、ファンとの絆が印象に残るコンサートだった。

城南海の全国ツアー<ウタアシビ2017夏>は今後、7月16日(日)に奄美観光ホテルにて追加公演ファイナルを迎える。また、新たに発表となった<ウタアシビ2017冬>は今後詳細が追って発表となる。東京公演は12月9日(土)に東京国際フォーラム ホールCで開催予定だ。城南海が国際フォーラムでの単独公演を行なうのはこれが初となる。




<城南海 ウタアシビ2017冬>

【東京公演】12月9日 国際フォーラム ホールC
そのほかの公演については詳細後日発表

11st Single「あなたに逢えてよかった」

2017年7月19日(水)発売
PCCA.04554 ¥1,296 [tax in]
■収録曲
M1「あなたに逢えてよかった」作詞:松井五郎/作曲:マシコタツロウ/編曲:武部聡志
M2「未完成の世界」作詞・作曲:池田綾子/編曲:水島康貴
※テレビ朝日系列「じゅん散歩」6月7月度エンディングテーマ
M3「会いたい」作詞・作曲:池田綾子/編曲:水島康貴
※オリジナル:沢田知可子「会いたい」1990年

◆城 南海オフィシャルホームページ
◆城 南海オフィシャルブログ
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