しなまゆ、地元・立川で15km走った“借り物競走”MV

しなまゆが7月26日、2ndフルアルバム『クランク・イン！』をリリースする。本作より「Regret」のミュージックビデオがYouTubeにて公開された。

◆「Regret」ミュージックビデオ

今回のミュージックビデオは、地元・立川市内を縦横無尽に走り回り様々な人たちと接し、色々なものを借りてくるという“借り物競走”がテーマ。立川で生まれ育ったメンバーが、たくさんのモノや経験を立川からもらい、また立川のたくさんの人たちからエールを受け取り前へ進んでいく姿が表現されている。

撮影当日の気温は32度。前日深夜の土砂降りも湿度の上昇につながり不快指数は71％に達し、立っているだけで汗でぐっしょりとなるほどの環境だったが、モリユイは立川駅、金物屋さん、花屋さん、靴屋さんなど生活に密着した場所から、2010年にリニューアルされた立川市役所、人気アニメの聖地である多摩モノレール界隈、そしてしなまゆを育んだライブハウス「HEART BEAT」など15kmにわたる距離を駆け抜けている。

撮影には立川の人々も多数参加しており、市役所の前では立川市長・清水庄平氏が登場。同じ町内に住んでいたというメンバーに、市長は「“立川謹製”のしなまゆさんが、全編立川市内ロケで新しいミュージックビデオを製作されるとのことで、喜んで協力させてもらいました。当日は、朝早くから撮影に入られていたにもかかわらずメンバーの皆さんは明るく元気。立川出身のモリユイさんと私の自宅の近所の話題が出るなど楽しくお話もさせていただき、短い時間の撮影でしたが、私も皆さんから元気をもらった思いです。今後も大いに活躍されることを期待しています。そしてぜひ、地元・立川をさらに盛り上げてください。応援しています。」と熱いエールを送った。



『クランク・イン！』はメジャー1stアルバム『まえならえ』から2年7ヶ月、ミニアルバム『ヘンシン』から数えても1年4ヶ月ぶりとなる作品。実はモリユイ（Vo）が完全なスランプに陥り作詞が難航し、一時は家に引きこもりメンバーとの接触も絶つほどだったという。そんなマイナスのループを一気に打破するきっかけになったのが作詞家・濱名琴との出会い。それまで“自分の言葉”にこだわり続けたモリユイが彼女の詞を初めて見た時、歌詞が光って見えたと言い、スランプを抜けて今回のアルバムが完成した。これまで空想の世界やファンタジー要素が強い夢見る少女の世界観を表現した楽曲を多く手掛けてきたしなまゆ。今作では、より自分たちや周りの人たちとの関係性、現実的な世界を表現することにチャレンジしている。

また、収録曲「AとB with Takumi from Swimy」には、SwimyのTakumi（Vo＆G）が参加。初めての男性ボーカリストとのコラボレーションに、モリユイは「今まで誰かと一緒に歌うことがなかったので。この曲の登場人物二人は言い合いを続けるのですが、実はお互いがいないと成立しない二人なんです。そんな物語の曲を作ってみたかった。そしてこの曲のイメージそのものだったのがTakumi。お願いを重ねました。」とコメントを寄せた。

なおしなまゆは、7月28日東京・Shibuya eggmanより5都市8公演のレコ初ツアーがスタート。9月17日には東京・Mt.RAINIEHALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて全曲ワンマンライブを開催する。

▲しなまゆ／『クランク・イン！』