【インタビュー】DaizyStripper、「崩れないすごく頑丈な基盤が10年で出来上がったので五人とも自信に満ち溢れています」

ツイート

■結成した頃の想いや過去も引き連れて未来に行きたいので
■「AGAIN」の歌詞にはみんなで一緒に行こうぜっていう気持ちを込めました


──メジャーデビューシングル「AGAIN」も、DaizyStripperが10年続けてきたからこそ生まれた曲だと思います。それぞれにとって「AGAIN」はどんな意味を持つ曲ですか?

夕霧:10周年でメジャーデビューってキリがいいし、個人的にも人生の大きなターニングポイントだと思っていて、“生まれ変わるなら今だろう 背負ってきた荷物を捨てるなら今だろう”とすごく考えていた時期だったんです。この曲は今まで応援してくれた人たちの気持ちも、最近好きになってくれた人の気持ちも、自分たち自身の気持ちも、もっと高いところに連れていこうと思って、もう一度、ここから夢を見ようという想いの「AGAIN」です。DaizyStripperって、子供が大人になっていく過程で忘れそうになるキラキラした感情を拾い集めて、曲という形に変えて届けたいと思ってバンド名を付けたんですけど、あの頃より今のほうがもっとキラキラしていると信じているし、いい意味で変われたなと思うんですよね。結成した頃の想い、過去も引き連れて未来に行きたいので「AGAIN」の歌詞にはこれまで自分たちが出したアルバムのタイトルが全て盛り込まれている箇所があるんです。過去を切り捨てるのではなく、引き連れてみんなで一緒に行こうぜっていう気持ちを込めました。


▲「AGAIN」[初回限定盤A](CD+DVD)


▲「AGAIN」[初回限定盤B](CD+ ブックレット)


▲「AGAIN」[初回限定盤C](CD+ ブックレット)


▲「AGAIN」[通常盤](CD)

──背負ってきた荷物を捨てるなら今だろうっていうのはどういう意味で?

夕霧:これは個人的なことで曲とは直接、関係ないんですけど、心も身体もスッキリしたくて激しく断捨離したんですよ。部屋にあったものがゴミ袋20袋ぐらいになりまして。

まゆ:すげえ!

夕霧:だから、今、部屋に何もないんです。

なお:部屋だけあるの?(笑)。

夕霧:ベッドはある。カーテンもカーペットも全部捨てて、新しいのを買おうと思って。

Rei:おお、いいじゃない。

──このタイミングにリセットして“AGAIN”だったんですね。

夕霧:そう、そう。美容にも気を使おうと思ったり。少しでもカッコよくなりたいし、それも一つの決意。

Rei:僕は、「AGAIN」は10年たった僕らだから書ける曲、歌詞、サウンドだと思うんですね。メジャー第一弾で名刺代わりの楽曲なので、世に広がってくれたらなと思います。さっきの責任感ということでいうと、夕霧が言っていたように「変わりたい」という気持ちが強いから、いい意味で変わって発信できたらいいですね。これから進んでいく道は決していいことばかりじゃないと思うけど、いいことも悪いことも吸収してもっと自分自身、成長したいですね。デビューということで新人ピカピカなので。

──結成10年だけど、ピカピカの一年生?(笑)。

Rei:はい。一年生です。そんな自分たちのフレッシュな気持ちも「AGAIN」の中に詰まっているし、負ける気がしないので、自分を見つめ直した上で攻めていきたいですね。

──作曲者の風弥くんはどうでしょうか?

風弥:メジャーデビューシングルはこの曲しかないわけで、ずっと残るだろうし、世間の印象も背負うことになるから、「DaizyStripperってどんなバンド?」って自分で客観的に見て作った曲です。いろいろな側面を持っているバンドだから、ヘヴィな部分からバラードまで詰め込んだハイブリッドな曲にしようって。時代がどうとか、流行りがどうとか考えずに、自分がカッコいいと思うものを突き詰めました。10年後にも「“AGAIN”っていう曲、いいよね」って思える、流行りを通り越した次元に行きたかったんです。

──DaizyStripperの要素が詰まったど真ん中ですね。夕霧くんのハイトーンが活きるメロディラインだと思います。

風弥:「ダンデライオン」と「AGAIN」のサビはキーが同じなんですよ。いちばん夕霧の声が伸びる音で。

──さすがに知り尽くしてますね。なおくんは?

なお:DaizyStripperって明るさも嬉しさも切なさも悲しさも全部表現できるバンドなんですけど、「AGAIN」にはその感情が全部入っている。1曲なんだけど、俺にとってはベストアルバムみたいな内容ですね。たまにファンからもらう手紙に、挫折したことやうまくいかなくて落ち込んでいることが書いてあるけど、この歌詞で歌っているのは、また立ち上がることの素晴らしさ。人生って死ぬまでその繰り返しだと思うから、大事なのは凹むことじゃなくて、壁や試練をどう楽しむかだっていうことを改めて教えてくれた曲です。ライヴでこれからまた育てて完成させていくのが楽しみな曲でもあります。

──これからもずっと演奏していく曲になるんでしょうね。

なお:そう。20周年を迎えても30周年を迎えても、すごく大事なセクションで演奏される曲になるんじゃないかな。

まゆ:僕はレコーディングの話になるんですけど、初めて8弦ギターを弾いた曲です。プリプロしている時に「これは6弦じゃ弾ききれないな」と思って弦を2本増やしてみたんです。ギタリストとしてもこれからさらに幅を広げていこうという想いを込めて。

──ヘヴィなセクションでもっと太い音を出したかったからですか?

まゆ:そうですね。さっき風弥がハイブリッドって言ってたけど、そういう音を一緒に追求していきたいと思ったので。

──なるほど。

まゆ:10年続いてきたことに関しては、バンドを続けていく中で「俺ら、あきらめが悪いよね」って話をよくしていたんです。壁があってもあきらめないし、絶対に前に進もうとするので、そうやって進んできた中、「AGAIN」というタイトルは来るべくして来たなって。あきらめが悪い五人だからこそ、こういうことが歌えるんだと思います。

◆インタビュー(3)へ
◆インタビュー(1)へ戻る
この記事をツイート

この記事の関連情報