クリス・マクレニー、デビュー・アルバム『Portrait in Two (Japan Deluxe Edition)』を7月28日に日本リリース

ツイート

世界ヒット中のカリード「Location」のコ・プロデュース、全米No.1シングル「Broccoli」で知られるD.R.A.M.や注目のR&BシンガーH.E.R.の最新作も手掛けるなど多方面で注目度が増している米ボルティモア出身、現在はニューヨークを拠点に活動するマルチミュージシャン、クリス・マクレニー(Chris McClenney)が、自身のデビュー・アルバム『Portrait in Two (Japan Deluxe Edition)』を7月28日に日本リリースする。

クリス・マクレニーは、“THE FADER”やザ・ルーツのクエストラヴが主宰する“Okayplayer”、ビヨンセの妹ソランジュによる“Saint Heron”など、数々の海外著名音楽メディアもその才能を絶賛、既に海外の大手ストリーミングサービスの主要プレイリストに楽曲が多く取り上げられてる。

アルバム制作を全てセルフプロデュースすることで知られるプリンスやディアンジェロ等に影響をうけシンガー,ソングライター、プロデューサー、アレンジャー、楽器プレイヤー、エンジニアなど全てを自らこなすようになったという弱冠23歳の天才マルチシンガーによる本作は、「Headlines」「Otherside」といった既出のシングル楽曲でも見られるように、自身のルーツであるソウル,ジャズ,ディスコ/ブギー,ファンクと新世代のR&Bサウンドが融合した全編心地よいグルーヴが感じられる完成度の高い作品だ。

“スペシャルデラックス・エディション”と称された日本版アルバムには、計4曲のボーナストラックが追加収録される(中には90’sニュージャック・スイングを彷彿とさせるユニークな好曲も)。

また過去にジョン・レジェンドやトーヴ・ロー等も登場したSpotifyのオリジナルコンテンツ“Spotify Sessions : Singles”に新人では異例の抜擢を受け、その模様は自身のインスタグラムでも確認できるので要チェックだ。


そのクリス・マクレニーにインタビューができた。彼の影響受けた音楽やアルバムのオススメポイント等を語っている。

──まずは自己紹介をお願いします。クリス・マクレニー(以下、クリス):はじめまして、 クリス・マクレニーです。アメリカのメリーランド州出身のミュージシャンです。音楽を作っていて、そんな自分の職業も愛しています。

──ここまでのあなたのキャリアについて簡単に教えてください。

クリス:最初はサウンドクラウドで自分のオリジナル曲や当時のプロデューサーネーム"MisterMack"名義でリミックスをあげていました。2014年ころでしょうか。それが多くの人に聴かれるようになり“ソウレクション”レーベルの人たちにもそれで繋がりました。僕の楽曲はソウルミュージックをベースにした曲が多かったので、彼らのやってることにも共感されたんだと思います。それから自分の名義を本名に変えてソウレクションの"ホワイト・レーベル"シリーズのリリースしたんですけど、その後だいたい1年くらいで本格的に自分の楽曲制作に力を入れるようになり、自作のトラックに曲を書き自分のボーカルを入れて曲作りを始めるようになりました。そうやって完成したのが、2017年の1月に本国で出したデビューEP『PORTRAIT IN TWO 』です。

──影響を受けたアーティストは誰ですか? また最初に買ったCD(レコード)はなんですか?

クリス:アース,ウインド&ファイア、ハービー・ハンコック、ジェームス・ブラウン、ディアンジェロ、ジャスティン・ティンバーレイク、マイケル・ジャクソン、ケンドリック・ラマー、フランク・オーシャンといったアーティスト達は僕の音楽に重大な影響を与えてくれました。最初に買ったCDは1995年のザ・ルーツ「Do You Want More?!!!??!」だったと思います。

──あなたはシンガー/ソングライター/プロデューサー/アレンジャー、さらにはエンジニアもこなすようですが、どうやってそれらを習得しましたか?

クリス:もうこれはほとんど多くの自分の努力によってです。とにかく自分自身、成長して多くを学ぶこと、強く信じて前に進むということ、これらは神様から授かった“ギフト”だと思っています。常に自分のこの両手は出来る限り音楽のために捧げたかったし、切磋琢磨することによって暇さえあれば素早く習得したいと感じていました。僕にとってはこれら音楽的なスキルの習得は、すんなりいったことでもあるし、いつでも自分自身を表現したい、成長したいと強く願ったことが全ての原動力になっている気がします。

──デビュー作品『PORTRAIT IN TWO 』について。アルバムのコンセプトを教えてください。また制作をスタートしたのはいつ頃からですか?制作にあたってのエピソードも教えてください。

クリス:『Portrait in Two』のコンセプトは "二重性”。僕がどういった人物なのか、今までミュージシャンとしてどうやって発展してきたかというのがわかると思います。表面的には、一人の若いミュージシャンとしての葛藤だったり、僕がこれまで歩んできて感じたことだったり。でももっと深いところまで掘り下げると、僕の持ってる道徳観だったり一人の人間としての価値観などが垣間見れます。自己愛、誠実さ、まっすぐで実直なところ、ロマンス.. そして 僕らが生きているこの世界にどうやって適合しているかといったことも。大体の制作期間ですが、2016年の1月に曲を書き始めてからその年の秋頃に曲がまとまってきたんです。また僕にとっては“ダブル-EP“のような感覚なんです。というのはアルバムの前半は後半とでは内容がまるっきり違っています。 面白いことに 「Otherside」以外の全ての曲は2016年に作られた曲で、「Otherside」は曲が出来上がってからほぼ2年経っています。その曲を作った当時はリリースする心の準備が出来ていなかったんですが、『Portrait』が仕上がってきた頃には、機が熟したと感じました。

──『PORTRAIT IN TWO (JAPAN DELUXE EDITION)』の収録曲の中から、特に思い入れの強い3曲選んで それぞれ解説してもらえますか?

クリス:僕自身、気に入ってるのは「10.Gravity」「7."Untitled Funk #2」そして「3.Otherside」です。「Gravity」には個人的な愛着があります。というのも この曲はガールフレンドと僕の実体験がもとになっていて、彼女がどうやって僕と一緒にいてくれたかを書いているんです。それってとてもパーソナルなことなんですけど、世に起こっている多くの普遍的なことに関連付けて書きたい思いがありました。皆さんに共感してもらえるようなクラシックな曲だと思っています。「Otherside」もまたとても個人的なことを歌っていて、自信を喪失したり憂鬱になったり、でもそういったとても落ち込んだ気分っていうのは、僕らの世代(実はどんな世代にも言えることですけど)やミュージシャンの間の一つの共通のテーマだったりします。「Untitled Funk #2」も曲自体ドープでとても気に入っています。

──あなたはKhalidのヒット曲「Location」やDRAM、H.E.R.、Goldlink等 他のアーティストに楽曲提供したり、リミックスを手がけたりしていますが、アーティストとして、裏方としてどうやってバランスを保っているんですか?

クリス:僕は曲を書く時に、特に特定なアーティストを想定して作ったりはしません。時に今は“ビートメイキング”モード、また時には“ソングライティング”モードといった感じで作業することが僕にとってクールでやりやすいんです。 曲ができあがった時に必ずしも常に100%である必要はなくて、それが偶然良いサプライズを生むことになったりする時もあります。DRAMとは一緒にスタジオに入る機会に恵まれたんですけど、それは僕にとってすごく貴重な経験になりました。KhalidやH.E.RそしてGoldlinkといったアーティストとは実際に一緒にスタジオに入ることは無かったんですけど、近々一緒にできればいいなと思っています。

──今後どのようなキャリアを歩んでいきたいですか? また、共演したいアーティスト、プロデュースしたいアーティストなどいたら教えてください。

クリス:人々が20年、30年と変わらず愛し続けてくれるような楽曲を作れたらと思っています。それが僕のゴール。そして僕が曲を書いたり作ったりを続けるかぎり、現実的なゴールとなり続けると思います。アンダーソン・パーク、ジャスティン・ビーバー、ハービー・ハンコック、もちろんケンドリックといった素晴らしいアーティストたちといつか一緒に仕事をしてみたいです。

──ブルーノートで行われたリリースパーティーでのライブはとても盛況だったようですが、いかがでしたか?また今後のライブやリリースの予定があれば教えてください。

クリス:本当に最高でした! 僕のライブ、ツアーのキャリアはまだとても浅いんですけど、NYのブルー・ノートといった格式あるステージに立つというのは一つの夢でした。日本でも近いうちにパフォームしたいし、絶対に実現してみせたいです。

──最後に、日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。

クリス:もうすぐ僕の音楽が日本の皆さんに届けられることをとても光栄に思っています。僕のアルバムに耳を傾けてくれて本当にありがとうございます。国境を超えて多くの愛をみなさんに捧げます。今から日本でのリリースが待ちきれません。






●アルバム収録曲のダイジェストミックス
https://soundcloud.com/manhattan-recordings/chris-mcclenney-portrait-in-twojapan-deluxe-edition/s-Wou5F
1.Otherside [0:00]
2.Headlines [1:24]
3.Tell Me (Remix) [2:40]
4.Untitled (Funk #2)  [5:13]
5.Pearl (Remix) [7:14]
6.Glide [8:55]
7.Run [13:27]

リリース情報

『Portrait in Two (Japan Deluxe Edition) [ポートレイト イン トゥ (ジャパン デラックス エディション)]』Label : McClenney Music / Manhattan Recordings
品番 : LEXCD17013
CD価格 : ¥2,000 +税
トラックリスト:
1. Consciousness (Intro)
2. Headlines *シングル曲
3. Otherside   *シングル曲
4. (Interlude)
5. What You Mean to Me
6. Run
7. Untitled (Funk #2)
8. Glide
9. Pearl   *シングル曲
10. Gravity
11. Awake (Outro)
12. Tell Me *日本版ボーナストラック
13. For Paris *日本版ボーナストラック
14. Tell Me (Remix) *日本版ボーナストラック
15. Pearl (Remix) *日本版ボーナストラック
*購入リンク
CD版⇒ https://goo.gl/xbCknh
iTunes ⇒https://goo.gl/dBG24D


この記事をツイート

この記事の関連情報