ダニエル・ホーのアイディアを盛り込んだモデルもラインナップ、ウクレレブランド「ロメロ・クリエイションズ」日本上陸

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グラミー賞受賞アーティスト、ダニエル・ホーとのコラボレーションで誕生したモデルをラインナップするウクレレ、ギターブランドのRomero Creation(ロメロ・クリエイションズ)が日本上陸。ヤマハミュージックジャパンが日本国内における取り扱いを開始し、9月上旬から発売する。7月27日に開催された発表会には、この日のために来日したダニエル・ホーが登場、演奏を披露するとともに、自らウクレレを紹介した。


▲左からクラシックギターのPepe 6 String、大きめのテナーウクレレGrand Tenor。三角形に近いウクレレは大きい方がTiny Tenor、小さい方がXS Soprano。いずれも3種のボディ材をラインナップする(Pepe 6 Stringのみ2種)

ロメロ・クリエイションズは、世界的なクラシック・ギター奏者Pepe Romero Sr.(ペペ・ロメロ シニア)を父に持つ新進気鋭のギター製作家Pepe Romero(ペペ・ロメロ)が立ち上げたブランド。ペペ・ロメロ氏は、1990年代後半より米国カリフォルニア州サンディエゴに工房を構え、自身の手による高品質なウクレレ、ギターを世に送り出してきた。彼が製作したウクレレ、ギターはジャック・ジョンソンをはじめ、数々の著名アーティストの支持を得ている。

ヤマハミュージックジャパンが取り扱いを開始するロメロ・クリエイションズブランドは、さらに多くの人に自身のウクレレ、ギターを弾いてもらいたいというペペ・ロメロ氏の思いから誕生し、自らの手工品の設計思想を生かした普及品を中心としたラインナップを揃える。制作はベトナムのギター工房で伝統的工法によるハンドメイドで行われている。


▲写真左から、ペペ・ロメロ シニア、ペペ・ロメロ、ダニエル・ホー。

発表会ではペペ・ロメロからのビデオによるメッセージも紹介された。「ロメロ・クリエイションズはまだ若い会社ですが、カスタムウクレレに手が届かない人にも優れたデザインのウクレレを提供することを企業理念としています」「スペイン出身の一家に生まれ、クラシックギターを愛する家族の元で育ちました。祖父や父達から伝統的な音楽の素晴らしさについて教わりました(父・祖父ともに著名なクラシックギター奏者)。彼らから受け継いだ伝統的なクラシックギターの音への愛や知識をウクレレに注ぎ込んでいます。私が父やダニエル・ホーとともにデザインしたウクレレはすべて手にした楽器への探究心を掻き立てて止まない、そんなスピレーションを与える最高の音を生み出すよう設計されています。」


▲ペペ・ロメロからのビデオメッセージも紹介(左)。右はダニエル・ホーのプロフィールを紹介するビデオから。Tak Matsumoto & Daniel Hoのミュージックビデオに登場しているウクレレもロメロ・クリエイションズのもの。

ロメロ・クリエイションズのラインナップで注目したいのは、ブランドを代表するウクレレのモデル「Tiny Tenor」と「XS Soprano」が、ダニエル・ホーとのコラボレーションによってデザインされていること。

ダニエル・ホーはロス・アンゼルス在住のマルチミュージシャンで、これまでグラミー賞のハワイアン音楽部門ベストアルバム賞を6年連続で受賞。2017年2月にはB'zの松本孝弘とのアルバム『Electric Island, Acoustic Sea』をリリース、ツアーも行っている。

「音を犠牲にすることなく、“コンサートサイズのテナーウクレレ”を作れないだろうか?」というダニエル・ホーのアイディアを盛り込み、高品質なサウンドと、コンパクトで持ち運びのしやすさを追求したのが「Tiny Tenor」と「XS Soprano」。以下ではこれらを含むロメロ・クリエイションズのラインナップを、発表会でのダニエル・ホーのコメントを交えて紹介する。


▲左からXS Soprano Premium Koa、Tiny Tenor Premium Koa、Grand Tenor Premium Koa 、Pepe 6 String Spruce/Mango

■Tiny Tenorシリーズ


ダニエル・ホーがメインで使用しているモデルが「Tiny Tenorシリーズ」。コンサートウクレレのサイズ感ながらテナーならではの豊かな演奏表現が可能。ボディ材(トップ/サイド/バック)はマホガニー、ハワイアンコア、スポルテッドマンゴー、音色の違う3種類をラインナップ(いずれも単板)。弦はLow-Gのみとなる。

「Tiny Tenorについては、たくさんお話したいことがある」と始めたダニエル・ホーは、「フルスケールのウクレレと同じ17インチスケール。しかし、全体の長さは23インチ。つまりコンサートウクレレのケースに入ってしまう大きさ」とそのコンパクトさを説明。コンサートウクレレは最も人気のあるサイズだが、プロの奏者はテナーウクレレを弾くことが多い。なぜならもっと大きな音が出るし、スケールも長いのでいろいろな音が出しやすいからだ。そこでダニエル・ホーはペペ・ロメロ氏に「今あるウクレレのすばらしい特徴を全部揃えて、もう一段階先に進めないか?」と提案。数ある要望の中で一番最初に出てきたのが、「フルテナーのウクレレのサウンドが欲しい、でも、それをコンサートサイズのウクレレのケースに入れることはできないか?」というアイディアだったという。それを実現するために行われたのが、サウンドに直接影響のないパーツをできるだけ小さくすること。たとえば、ヘッドは一般的なウクレレよりもだいぶ小さい。


▲Tiny Tenor スポルテッドマンゴーとプレミアムコア、XS Soprano スポルテッドマンゴー。

一方、ボディはできるだけ大きくしたい、でも無駄な部分を省いていく。そこで出来上がったのが、側板がまっすぐになったこのユニークな形状。ボディの下部に肘を置きながら弾くことができるのも特徴だ。また、弦はボディの中で結ぶタイプとなっているが、20年、30年経った後も弦のテンションで剥がれてくることがないのがメリットとのこと。弦も変えやすいし、デザインもシンプルだ。


▲ブリッジ(左)とヘッド(右)。弦はボディの中で結ぶタイプで、見た目もよい。

サウンドホールも特徴的だ。その位置はフレット側に寄せてあり、サイズも大きい。「口を大きく開けて歌うみたいなものですよね」と説明。位置を移動したことで、表板の表面積も大きく、中の空間もほぼテナーウクレレと同じになっているという。

演奏性では、ダイナミックレンジが広く、強弱がつけやすいこと、ピッチが非常にいいことが挙げられた。「4弦のどこを弾いても、ハイフレットに行っても正確。ほかの楽器とも一緒に演奏しやすい。」と評価。「ウクレレはスケールが短いのでどうしてもピッチが微妙になりがちですが、この楽器だとネックのどこでソロを弾いても非常にいい。どんなにサウンド自体がよくてもピッチが微妙だったら楽器としては難しいんですけど、この楽器はそういうことはない」。

■XS Sopranoシリーズ


「XS Sopranoシリーズ」は、ラインナップ中最も小さなモデル。全長48cmと非常にコンパクトで、ソプラノウクレレのスケールながらワンサイズ下のソプラニーノウクレレの全長を実現している。非常にコンパクトながら歯切れのよいサウンドが特徴。ボディ材はTiny Tenor同様マホガニー、ハワイアンコア、スポルテッドマンゴーの3種類。このシリーズのみ、High-GとLow-Gの2種類の弦をラインナップする。ナットとサドルはHigh-G/Low-G両方に対応するので、購入後の弦の種類の交換も大丈夫とのこと。


▲コンパクトながら厚みは変わらないことを説明(左)。右はマホガニーのXS SopranoとTiny Tenor。

ダニエル・ホーは、「新幹線、飛行機でも、車でも演奏しちゃうよ」と、どこへでも持っていけるサイズをアピール。「トラベル楽器ではボディを薄くする傾向がありますが、ボディをいくら薄くしても持ちやすくなるとか、運びやすくなるとかあまり関係がないんですね。大きさに関わってくるのは長さの方。そこで、厚みはこのまま。ソプラノウクレレと同じようなボディ下部の大きさをキープしている」と、XS Sopranoならではの仕様を説明した。

■Grand Tenorシリーズ


上記2種はダニエル・ホーのアイディアを基に小ぶりの設計となっているが、「Grand Tenorシリーズ」は通常のテナーウクレレをさらにひとまわり大きくし、より大きな音量を狙ったモデル。ペペ・ロメロらしいデザインと大型のボディから繰り出される迫力のあるサウンドが魅力だ。

ダニエル・ホーは、「ボディも厚くネックの幅も広くなっているので、フィンガースタイルの演奏がしやすい」とその特徴を紹介。手が大きい人にも弾きやすいとのこと。


▲スポルテッド・マンゴーの木目の美しさに注目。「このタイプをご購入いただくと、一本一本違う木目が非常に美しいということになります」とはダニエル・ホー。「一緒にツアーをした際にTak Matsumotoさんにエレキで弾いていただいてすごくかっこよかった」という「Pineapple Mango」を弾き語り。

■Pepe 6 Stringシリーズ


▲左からPepe String 6 スプルース/スポルテッドマンゴーと、スプルース/マホガニー。右の2本、Grand Tenorはプレミアムコアとマホガニー。

ロメロ・クリエイションズは、ウクレレだけでなくミニサイズのクラシックギターもラインナップしている。「Pepe 6 Stringシリーズ」はクラシックギタリスト、ペペ・ロメロ シニア(Pepe Romero Sr.)の名をヘッドに記したコラボレーションモデル。小ぶりなボディシェイプながら本格的なクラシックギターサウンドを実現している。

ヤマハミュージックジャパンでは、ウクレレ、ギター本体のほか、純正の弦もアクセサリとして取り扱う。


▲上段左から、Tiny Tenor、XS Soprano。下段はGrand Tenor。プレイ時のサイズ感の参考に。


製品情報

◆XS Soprano Mahogany
トップ・サイド・バック:マホガニー単板/ネック材:マホガニー
価格:73,000円
◆XS Soprano Premium Koa
トップ・サイド・バック:ハワイアンコア単板/ネック材:マホガニー
価格:83,000円
◆XS Soprano Spalted Mango
トップ・サイド・バック:スポルテッドマンゴー単板/ネック材:マホガニー
価格:83,000円
◆Tiny Tenor Mahogany
トップ・サイド・バック:マホガニー単板/ネック材:マホガニー
価格:83,000円
◆Tiny Tenor Premium Koa
トップ・サイド・バック:ハワイアンコア単板/ネック材:マホガニー
価格:103,000円
◆Tiny Tenor Spalted Mango
トップ・サイド・バック:スポルテッドマンゴー単板/ネック材:マホガニー
価格:103,000円
◆Grand Tenor Mahogany
トップ・サイド・バック:マホガニー単板/ネック材:マホガニー
価格:108,000円
◆Grand Tenor Premium Koa
トップ・サイド・バック:ハワイアンコア単板/ネック材:マホガニー
価格:128,000円
◆Grand Tenor Spalted Mango
トップ・サイド・バック:スポルテッドマンゴー単板/ネック材:マホガニー
価格:128,000円
◆Pepe 6 String Spruce/Mahogany
トップ:スプルース単板/サイド・バック:マホガニー単板/ネック材:マホガニー
価格:860mm
価格:118,000円
◆Pepe 6 String Spruce/Mango
トップ:スプルース単板/サイド・バック:スポルテッドマンゴー単板/ネック材:マホガニー
価格:135,000円
※すべて専用ケース付
発売日:2017年9月上旬

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