ラウドネス、2018年全世界戦略の火蓋が落とされる

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ラウドネスのニュー・アルバム『RISE TO GLORY』が来年1月26日に全世界同時発売される。

◆ラウドネス画像

ニュー・アルバムは日本ではワードレコーズ、海外ではearMUSICから発売となる。ディープ・パープル、アリス・クーパー、ステイタス・クオー、デフ・レパード、サンダーなどを擁するearMUSICの全面バックアップを得て、世界全土にヘヴィ・メタルの火の手が上がることとなる。『RISE TO GLORY』は世界のヘヴィ・メタル・シーンを35年以上突っ走ってきた男たちが栄光に向かって立ち上がるデクラレーション(宣言)だ。バンド史上最大規模のワールド・ツアーも予定されており、地球上のどこでも彼らのサウンドと対峙することができるだろう。高崎晃と二井原実からの言葉からも、本作がラウドネス・サウンドの集大成であることがひしひしと伝わってくる。

「ラウドネスのあらゆる要素を取り入れたアルバム。初期からの個性であるスピード感、スラッシュ・メタルが登場する以前からやってきたような速い曲もあれば、メロディもしっかりある。2000年にオリジナル編成で再結成した時のへヴィネスな要素、プログレッシヴなインストゥルメンタルもね。全部詰め込んだよ」──高崎晃

「これぞラウドネス!という感じだね。再結成以降、アグレッシヴな路線が続いてきたけど、今回は歌詞やメロディをしっかり作り込んでいる。ヴォーカルに関していえば、『DISILLUSION ~撃剣霊化~』(1984)に近いかも知れない。ポジティヴな作品になった」──二井原実

バンドの重低音パートを支えてきたベーシストの山下昌良は、同時に新作の持つ多様性を指摘している。

「再結成からダウンチューニングの曲が多かったけど、前作からノーマルチューニングが増えてきた。今回は両方やっていて、凶悪なラウドネスからメロディアスなラウドネスまでが網羅されている。積み重ねた音の圧力、変拍子もあって、リズム的にも面白いアルバムになったよ」──山下昌良


ラウドネスにとって世界ブレイクの突破口となった記念碑的作品『THUNDER IN THE EAST』(1985/全米チャート74位)、『LIGHTNING STRIKES』(1986/全米チャート64位)の30周年アニバーサリー・ツアーや、2008年に亡くなったオリジナル・ドラマー樋口宗孝に捧げるスタジオ・ライブ映像作品『PRIME CUT / MASTERPIECE SESSIONS ~dedicated to Munetaka Higuchi』(2014)、セルフ・リメイクを含む35周年記念アルバム『SAMSARA FLIGHT~輪廻飛翔~』(2015)など、彼らはファンをヘッドバンギングさせ続けてきたが、2017年9月には『HURICANE EYES』30周年5CD BOXがリリースとなる。

「原点回帰の部分もありながら、未来に突き進んでいくアルバム。ギターは今世紀に入って一番弾いたね。気がついたら弾きまくっていた。サウンドに魂が宿ったんだ」──高崎晃

「ダイレクトでポジティヴ。政治的なことはあまり言っていない。元気になれる、一緒にスカッとする、檄を飛ばすアルバムだよ」
──二井原実

「サウンドが強力になった。“何じゃこの音は!?”という仕上がりだ」──山下昌良

「今までのレコーディングで一番楽しかったし、もの凄くバンドエネルギーが生き生きとしていて、これこそまさしくラウドネス!だと思います。僕は今回のアルバムが大好きです。なまらエキサイティング!」──鈴木“あんぱん”政行

なお、伊藤政則はこの作品の誕生を「時は来たれり!満を持して、再び世界制覇に乗り出すLOUDNESS、意気軒昂なり!」とメッセージを寄せ、広瀬和生/BURRN!編集長は以下のように語っている。「LOUDNESSは結成当初から世界進出を目指し、それを実現した稀有なバンドだ。彼らのサウンドは世界中のミュージシャンに影響を与え、“ギター・ヒーロー”高崎晃は伝説となった。“日本のヘヴィ・メタル”と言えば誰もがLOUDNESSを真っ先に思い浮かべる。だが、彼らが本当に凄いのは、80年代の世界進出を「成功とは思っていない」ところにある。「もっと上に行けるはずだと思っていた」と高崎は言う。今、新たに全世界での契約を手にしたLOUDNESSは、今再び、更なる高みを目指している。80年代の実績に驕ることなく、あくまで現役バリバリの“21世紀のメタル・バンド”として挑戦し続けるLOUDNESS。彼らのロック・スピリッツは今なお、燃えたぎっているのである」。

Photo by Mikio Ariga
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