【インタビュー】千歌繚乱出演バンド・DIMLIM、重くて暗いサウンドと負の感情の融合
<千歌繚乱vol.13>に出演するDIMLIMは、2017年6月に始動したばかりのバンド。
活動を始めてからまだ二カ月たらずだが、メタルを基調とした重厚なサウンドに魅了されるファンも多い。始動すぐにYouTubeで公開したミュージックビデオも既に24万回の再生数を記録、6月3日に池袋BlackHoleにて行われた始動ワンマンライブもソールドアウトしているほどだ。このインタビューでは、少しだけ彼らの素顔に迫ってみる。
◆アーティスト写真・ミュージックビデオ
※本記事は8月29日(火)に渋谷REXにて開催の<千歌繚乱vol.13>で来場者限定で配布される「千歌繚乱 ARTIST BOOK」掲載のインタビューの一部を事前に公開するもの。「千歌繚乱 ARTIST BOOK」ではメンバーへの一問一答アンケートなど、より深い内容が掲載されている。
◆ ◆ ◆
■人の心のダークな部分に共鳴するような音楽を奏でたい
――DIMLIMのメンバーさんはどのようにして集まったのでしょうか。
烈(G):もともとドラムの壱世がD.I.D.というバンドに所属していて、僕とボーカルの聖がD.I.Dのローディーをしていたんです。その頃、竜弥はDeviloofというバンドでギターを弾いていてD.I.D.と対バンする機会があったときに知り合いました。そこでみんなでバンドの話をしているうちに「一緒にバンドやりたいですね」という話になってDIMLIMを結成したんです。ベースの翼は、いつの間にかいたというか(笑)。
▲聖(Vo) |
壱世(Dr):いえ、特に意識しているわけではありません。曲も考えて作っているというよりは、自然に出てくるものを形にしているだけで。まぁ、メタルっぽい激しいドラムも踏めちゃったんでやろっかなっていうだけかな。ただ、他ができないとかやらないようなことはできてると思います。
聖(Vo):僕らは何かを意識したりコンセプトを設けたりしているわけではなくて、そのときそのときの心境にあわせた音楽を作っているんですよ。ですから曲ごとにイメージが変わりますね。
烈:DIMLIMのバンド名も実はあまり深い意味はなくて、薄暗いという意味の“DIM”と、歯車という意味の“LIM”を組み合わせた造語なんです。音の響きもいいし字面もいいなってこのバンド名にしました。
聖:僕はこのバンド名に“暗い部分に誘導する”というイメージを持っています。明るく前向きに生きよう、ってよく言われますけど、人には絶対にマイナスな部分もあるし。人の心のダークな部分に共鳴するような音楽を奏でたいなと思っています。
▲烈(Gt) |
壱世:一番見た目通りでヤバいのは聖かな(笑)。普段は静かな印象なんですが、ステージ上がると豹変しますね。最近ヴィジュアル系界隈でもあまり見ない、血糊を使ったパフォーマンスとかもするし。一番明るいのは翼。翼はバンドのムードメーカーですね。
翼(B):壱世さんはこう見えてチャラい…けどまだ一歩チャラくなりきれてない人(笑)。でもほとんどの楽曲を壱世さんが作ってるし、バンドではボス的存在ですね。僕らの曲って結構激しい曲調なんですが、ドラムプレイはクールだし魅力的なドラマーです。
聖:烈も魅力的なギタリスト。ほかのギタリストより圧倒的にいいステージングをするし、これから類をみないギタリストになると思いますね。
烈:竜弥は職人気質なギタリスト。性格は穏やかなんですがギターに関してのこだわりがかなり強くて。竜弥と俺、2人いてちょうどバランスが取れているなと思います。…まぁ今日このインタビューに遅刻してきたんですけどね(笑)!
竜弥(G):すみません…(苦笑い)。
▲竜弥(Gt) |
烈:週に二本はライブしていますね。
壱世:このペースだと死ぬね(笑)。でもライブはこれからもたくさんやっていきたいと思っています。
――やっぱりどちらかというと音源よりもライブで勝負する側のバンドですか?
壱世:というよりも、俺らはバンドで食っていきたいからライブはある意味ビジネスですね。いろんなことやらないと。
――遊びじゃないですもんね。バンド活動をビジネスだと捉えることは大事なことだと思います。振り返ってみると、始動を発表してからいきなり怒涛の活動でしたよね。
竜弥:4月にバンドの情報を解禁して、同時に「アハレワタ」のミュージックビデオを解禁、6月には会場限定でミニアルバム『VARIOUS』をリリースしました。
――この「アハレワタ」はどんなテーマで制作されたんですか?
壱世:始動と同時に公開した楽曲なので、ファーストインパクトをガツンと与えられる曲にしたいという思いで作りました。誰も聴いた事のない曲にしてやろうって気持ちもあったかな。
聖:歌詞のテーマは、愛です。好きでたまらないけど自分のものにならない人を自分のものにするにはどうしたらいいのか、と考えたときに究極のところ自分に取り込んでしまうのがいいんじゃないか、という思いから歌詞を書きました。そもそも『VARIOUS』自体が、哀しみや愛といった人間の感情を表した作品だったんです。
――顔面血まみれのミュージックビデオには度肝を抜かれましたが、“自分に取り込む”というイメージからああいった演出になっていたんですね。
聖:いや、あの映像をどう受け止めるかは、見た人に委ねます。答えはないんで。
◆インタビュー(2)へ
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