フー・ファイターズ、初出演<サマソニ>でスタジアムに響き渡った3万人の「エヴァーロング」

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フー・ファイターズが8月19日(土)・20日(日)、東京と大阪の2都市で開催された<サマーソニック 2017>にヘッドライナーとして出演した。

◆8月20日(日)東京公演 画像

9月15日(金)にニューアルバム『コンクリート・アンド・ゴールド』のリリースを控える彼らは、2年ぶりの来日となった今回、<サマソニ>初出演にして同フェス最大のステージである大阪オーシャン・ステージ(19日)および東京マリン・ステージ(20日)にヘッドライナーとして登場。2日目の東京公演では、テイラーのヴォーカルとデイヴのドラムによる「アンダー・プレッシャー」やこの日限りのスペシャル・コラボレーションといったサプライズも交えながら、各国巨大フェスを制覇してきたスタジアム級バンドとしての本領を遺憾なく発揮した圧巻のパフォーマンスで3万人のオーディエンスを熱狂させた。以下、同公演のオフィシャルレポートをお届けする。

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ついにフー・ファイターズがサマーソニックに登場! もちろん東京ではマリン・ステージのヘッドライナーだ。ここ日本でもようやくスタジアムという場で彼らのライヴを見られる、その事実だけで興奮してしまう。

この記念すべき大舞台に、デイヴ・グロールも冒頭から猛チャージ。オープニングの「オール・マイ・ライフ」で一気にヒートアップし、そこから「ラーン・トゥ・フライ」~「プリテンダー」~「マイ・ヒーロー」と必殺曲を次々にたたみかけていく。単独公演では時に3時間以上も演奏を繰り広げるという彼らだが、この日は80分という持ち時間を意識してか、がんがんブッ飛ばしていく方針をとったようで、見ている方はいきなりクライマックスに持っていかれるような展開となった。


スウィートな「ビッグ・ミー」を挟み、9月に発売される最新アルバムからの先行シングル「ラン」も披露。メンバー自ら老人の特殊メイクを施して熱演するビデオも話題を集めた同曲は、すでにショウを盛り上げる重要なキメのナンバーとして定着しつつあるようだ。

後半には、テイラー・ホーキンスがリード・ヴォーカルをとり、代わりにデイヴがドラムを叩く形でクイーン&デヴィッド・ボウイの「アンダー・プレッシャー」を披露したり、同日マウンテン・ステージに出演していたリック・アストリーをゲストに迎え、彼の大ヒット曲「ネヴァー・ゴナ・ギヴ・ユー・アップ」をグランジ風にカバーするなどスペシャルな見せ場も。そして、オーディエンスの大合唱がマリンスタジアムに響き渡る「ベスト・オブ・ユー」と「エヴァーロング」の大名曲2連発により、サマーソニック2017を締めくくるライヴは大団円を迎えたのだった。


音楽的にも大きな跳躍を見せた9月発売予定のニュー・アルバム『コンクリート・アンド・ゴールド』のリリースを受け、このあとも彼らは大々的にツアーを続けていくのだろう。1日も早く単独再来日公演の実現を期待したい。

Text by Yoshiyuki Suzuki
Photos by Yoshika Horita

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■<サマーソニック 2017>東京公演セットリスト

2017年8月20日(日) マリン・ステージ (ZOZOマリンスタジアム)
01. オール・マイ・ライフ
02. ラーン・トゥ・フライ
03. プリテンダー
04. マイ・ヒーロー
05. ビッグ・ミー
06. ラン
07. ウォーク
08. アンダー・プレッシャー(クイーン&デヴィッド・ボウイ楽曲)
09. ネヴァー・ゴナ・ギヴ・ユー・アップ(リック・アストリー楽曲/リックもステージに登場)
10. ベスト・オブ・ユー
11. エヴァーロング

■リリース情報

ニューアルバム『コンクリート・アンド・ゴールド』
2017年9月15日(金)全世界同時発売予定
¥2,200+税
※解説・歌詞・対訳付き

・iTunes配信予約リンク:
https://itunes.apple.com/jp/album/id1249068417?app=itunes&ls=1
*iTunes、iTunes Storeは、Apple Inc.の商標です。

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