【人間椅子連載】ナザレス通信Vol.31「幸せ」

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僕の大好きなねぷた祭が終わってしまいました。今年は弘前が世界に誇る偉大なねぷた絵師、三浦呑龍さんとお会いすることができ、印象深い特別な夏となりました。ねぷたの待機場所では呑龍さんの素晴らしい絵をずっと眺めて幸せな時間を過ごしました。それだけに祭が終わった後の虚しい気持ちは大きいです。あぁ、次のねぷたまであと1年もあると思うと寂しい限りです。


普段「幸せだな」と感じる事、あまりありませんよね?「よね?」なんて共感してほしい書き方をしてしまいましたが、自分だけではないと思いたいからなのでしょうか。「楽しい」と感じる瞬間はよくあります。パチンコで大勝ちしたり、バイクに乗って温泉に浸かったりして、とても楽しい日々を送っていますが、「幸せ」とは異なる気がします。「苦労」や「努力」といったものが伴わないからかもしれません。思えば、浪人時代まさに死ぬほど勉強して志望校に受かった時は「幸せ」でした。あのような高揚感はその後おとずれません。あれほどがんばったこともありません。だからか。ねぷたも1年間我慢して待って、わざわざ700キロ先の故郷に帰って見るから幸せなんですね。

ロックのアルバムを聴いて「幸せ」を感じることもあります。自分にとってのそれはBLACK SABBATHの「Vol.4」です。KISSと出会って以来の興奮でした。KING CRIMSON、LED ZEPPELIN、DEEP PURPLEを聴いた時に受けた感動とは違う、運命の出会いでした。捨て曲がなく、変化に富んで、かっこいいリフがぎっしり詰まった最高のアルバムです。1曲目から聴いて最後の「Under The Sun」を聴き終えた時、あぁ出会えてよかったと「幸せ」になるアルバムです。


ねぷたから帰ってきてすぐ、庭で3センチ位のカマキリを見かけました。これはファンの方から頂いた卵がかえって大きくなったものです。草を刈って山積みにして餌になるコオロギをも育てた甲斐がありました。今のささやかな幸せはこの子たちが大きくなって、庭がカマキリ天国になるのを見届けることです。

今回のマイベストテープ~聴き終わって幸せを感じる曲

A1.Waiting For Darkness / OZZY OSBOURNE
A2.Dust In The Wind / KANSAS
A3.Living' Thing / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA
A4.Don't Go Away / BUDGIE
A5.Don't Stop Believin' / JOURNEY

B1.Love Reign O'er Me / THE WHO
B2.Wish You Were Here / PINK FLOYD
B3.Air Dance / BLACK SABBATH
B4.Bad Company / BAD COMPANY
B5.Teo Toriatte / QUEEN

20thオリジナルアルバム『異次元からの咆哮』

10月4日(水)発売
初回盤:CD+DVD ¥3,704(税別)TKCA-74561
通常盤:CD ¥2,685(税別)TKCA-74562

<人間椅子ワンマンツアー>

10月31日仙台CLUB JUNK BOX
11月2日 弘前Mag-Net
11月4日 札幌cube garden
11月8日 神戸Chicken George
11月10日高松Olive Hall
11月12日大阪umeda TRAD(前AKASO)
11月14日博多Be-1
11月16日名古屋Electric Lady Land
11月19日東京Zepp Diver City
※詳細は後日発表

◆人間椅子 公式LINEアカウント
◆【連載】人間椅子 鈴木研一の「ハードロック喫茶ナザレス」まとめ
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