アコースティック・ギターのふくよかな音色をライブで再現するプリアンプ、BOSS「AD-10」登場
アコースティック・ギターのふくよかな音色をライブ演奏で再現するアコースティック・プリアンプ「AD-10」がローランドのBOSSブランドから登場した。9月9日より発売される。
アコースティック・ギターの音色を最も忠実に聞き手に伝えるには、レコーディング・スタジオなどでマイクで収録するのがベストと言われる。とはいえ、ライブ演奏の環境では周囲の音が混じったり、音質調整に高度な知識と経験が必要とされるため、ピックアップをギターに取り付け、ギター弦の振動を電気信号として取り出し、PAなどの音響機器に送る方法で多くのプレイヤーが演奏を行っている。しかし、ピックアップを通じて送られたギター信号は、アコースティック・ギター本来の繊細な響きや、奥行き感のある胴体部の共鳴を再現しにくいのも確か。曲ごとに音質を調整したり、残響高価を加えたりするには、機材の追加やPAとの事前の準備も必要となる。そこで登場したのが、「AD-10」だ。
「AD-10」は、ピックアップを搭載したアコースティック・ギターの音を、プレイヤーがカンタンに調整して心地よい音色で演奏できるプリアンプ。独自開発された「アコースティック・レゾナンス」機能により、アコースティック・ギター本体のあたたかく奥行きのある響きをつまみ一つで最適に設定可能。また、演奏フレーズの音域や強弱に応じて最適に反応し、従来にない自然な効果をもたらすコンプレッサーや、アコースティック・ギターに最適化されたエフェクト、細かな音質調整を行う4バンド・イコライザーなどで、こだわりの音づくりが行える。エフェクトは音にエコー効果を加えるディレイ、さわやかな広がりを与えるコーラス、ナチュラルな残響によりサウンドの質感を高めるアンビエンスを用意。調整した音色は10種類まで本体に記憶可能だ。
入力は2系統を装備し、それぞれの入力レベルや音質を最適に設定可能。2本のギターを持ち換えての演奏や、2種類のピックアップを搭載したギターに入力にも対応するのはうれしいところ。出力は、標準フォーン端子に加えXLR端子もステレオで装備。小規模の会場から本格的なステージまで、さまざまな環境で心地よいギターサウンドでの演奏が可能だ。
このほか、不快なハウリングをつまみ一つの操作で瞬時に自動検出して抑制するアンチ・フィードバック、演奏に必須のチューナー(チューニング時に出力音を自動的に消すミュート機能も搭載)、演奏したフレーズを次々に重ねて録音/再生するループ・パフォーマンスが楽しめるループ機能も備える。
さらに、USBケーブルでパソコンと接続すれば、オーディオインターフェイスとしても活用可能。美しい音色をそのまま録音できる。また、同梱のACアダプターに加え、電池(単三型アルカリ電池6本)での使用にも対応する。
▲パネル上のつまみによる基本操作は非常にシンプルで直感的。つまみ操作のマニュアル・モードと、あらかじめ保存しておいた最大10個のメモリーを呼び出せるメモリー・モードを用意。フットスイッチやエクスプレッション・ペダルの使用も可能だ。
製品情報
価格:オープン
発売日:2017年9月9日
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