【連載】Hiroのもいもいフィンランドvol.45「HIM最後のライブが発表になった!」

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フィンランドの人気メタルバンドHIMが今年いっぱいで解散するニュースは以前お伝えしましたが、最後のライブは予想通り大晦日ヘルシンキのTavastiaで行われるHelldoneであることが発表になりました。


HIMは大晦日にTavastiaでカウントダウンライブを行うことが恒例になっていたので、皆やっぱりそうかと思ったに違いありません。それを見越したファンがFBに発表のだいぶ前から勝手に大晦日のHelldoneのイベントページを作っているのも見かけました。このHIM最後のTavastiaカウントダウンライブは今回で17回目で、Helldoneという名前がついたのは2005年から。このライブには毎年世界中からHIMファンが集まることで知られています。大晦日恒例になっていたので、この会場をラスト公演に選んだに違いありませんが、問題は会場のキャバが700人ほどであること。そうでなくても毎年チケットゲットは争奪戦だったので、最後のライブともなるとさらに厳しくなるのは覚悟してました。この最終公演が発表になった段階では他のフィンランド国内公演は発表になってませんでした。


そしてチケット発売日、発売の時間を待ってネットでいざ購入と思ったら、購入希望者の列に入り待つことに。もうこの段階で無理かなとは思ったものの待ち続け、23分後やっと自分の番が!目に入ったのは「この公演は予約完売です。」という文字。はぁ、やっぱり無理だったかぁ、、、と思ったら、即完売だったようです。即完売だったのに23分も待たされるなんてなんなのようぅ。がっくりしたのと同時に目に入ったのが追加公演告知!ヘルシンキのアイスホール、オウル、セイナヨキ、タンペレの4公演が追加で発表に!アイスホールはTavastiaより収容人数は多いものの、スタンド席を幕で仕切り、スタンディングのみとのこと。またまたチケット争奪戦が予想されました。狙うのは1番近いヘルシンキのアイスホール公演。


このアイスホール公演はチケット販売サイトが2つありました。大晦日のHelldoneチケットを販売していたサイトでは発売の2時間ほど前から待機の列に入れると聞いたので、2時間ほど前に購入しようとすると待機の列に入れました。しかもぐんぐん進んで待機99%まで進めたじゃないですか。やったー!まだ2時間待たなきゃいけないとはいえ、これでページを間違えて閉じたりしない限り、今回はゲットできるぞ!と一人にやにや。ところがところが、1時間ほど待ってちょっと席を外したときに異常事態発生!席に戻ってくるとエラーで勝手に待機の列から外れてるではありませんか。がーーーん!急いでもう1度待機の列にはいったものの、もうなかなか前に進まない。これは無理かもしれないともう一つの販売サイトも準備して待機。


発売開始と同時にダッシュ!チケットを買い物かごに入れられたので、ほっとして次の段階に進むとロボットでない証明をしなきゃいけない。並べられた写真の中から商店の写真をすべて選べというもの。一つ個人商店なのか、普通の家なのかよくわからないのがありもたついてしまい、次に進んだ段階で「選択したチケットはありません。」という文字が。またしてもがーーーーんであります。いやいや落ち着け。支払いが終わるまで、チケットをホールドしておける時間に制限があるので、キャンセル分が回ってくるはず。何度も試みてみたものの「チケットはありません」ばかりがでてくる。落ち着け落ち着けと思ってみても絶望感に襲われます。そうこうしてるうちホールドできたチケットがあったと思ったら、あれ?スタンディングだけだったはずなのにスタンド席のチケットではありませんか。場所的にステージから遠い席だったので、一応そのチケットをホールドしておいて、もう一度チェックしてみるとやっぱりスタンド席のチケットが出てくるではありませんか。席は自分でも選べるものの、次に進む段階で「選択したチケットはありません。」ばかりがでてくる。その連続の中ホールドできたチケットを、あわてて購入。何とかチケットはゲットできました。やっぱりスタンディング券が即予約完売になったため、急きょスタンド席が売りに出されたようでした。追加全公演とも予約完売に!さすがHIM!フィンランドでメタルなど一切聴かない人にさえHIMはよく知られる存在です。国内のバンドでこんなにチケット争奪戦になるのはとっても珍しいです。


Ville ValoをフロントマンとするHIMの26年間のキャリアにはたくさんの記録すべき成功が納められています。これまでに発売になった8枚のスタジオアルバムと4枚のベストアルバムはワールドワイドに800万枚の売り上げを記録。2005年に発売になった『Dark Light』はこれまでにフィンランドのバンドとして初めて北米でゴールドディスクを獲得しています。この記録はこれまでに破られていません。「Join Me In Death」「Wicked Game」「Right Here In My Arms」「Rip Out The Wings Of A Butterfly」「he Funeral Of Hearts」など数多くのラジオヒット曲を持つHIMはオフィシャルチャート1位をはじめ国内、国外で数々のゴールド&プラチナディスクを獲得しています。好きな曲が多すぎて選ぶの困りましたが、お勧めのミュージックビデオを間に入れておきます。


レポもお伝えした今年のフィンランド最大のメタルフェス「トゥスカ」の会場でフィンランドのラジオロックがフロントマンのVille Valoにインタビューしてましたが、その中でカムバックの可能性を聞かれ、メンバーは友達だからそのうちまた集まってすることが全くないとは言い切れないようなことをいっていたので、将来再結成も可能性ゼロではないかもしれません。HIM解散後もVilleは音楽活動を続けていくそうです。ただそれがどういう形になるかはまだわからないということでした。というわけで、音楽界から引退というわけではないので、これからもお目にはかかれそうです。とはいえHIMの解散はフィンランドの音楽界に一つの幕がおりる感じがし、寂しく感じてしまいます。とりあえずチケット争奪戦で無事ゲットできたアイスホール公演をっじっくり楽しみたいと思います。


文: Hiro

◆【連載】Hiroのもいもいフィンランドまとめページ
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