30周年を迎えるシンセの名器「D-50」がRoland Boutiqueで復活、「D-05」登場
1987年に発売され人気を博した、ローランド初のフルデジタル・シンセサイザー「D-50」が「Roland Boutique(ローランド・ブティーク)」シリーズから復活、リニア・シンセサイザー「D-05」として登場した。
「D-05」は、発売30周年を迎える「D-50」のサウンドと操作感を忠実に再現したモデル。オリジナルの「D-50」は、PCMを採用したリアルな音源と、アナログ的な音づくりができるシンセサイザー音源を組み合わせたハイブリッド構成の新しい音源=LA音源方式を採用(アタック成分はサンプリング、サスティン成分はシンセシス)。さらに本体にコーラスやリバーブなどのデジタル・エフェクトを内蔵した、フルデジタル・リニア・シンセサイザー。アナログ・シンセサイザーでは実現できなかった高度な音づくりときらびやかなサウンドは世界中のミュージシャンを魅了。当時のポップ・ミュージックや映画音楽で「D-50」のプリセット・サウンドがそのまま使われるほど人気となった。
新登場の「D-05」は、その「D-50」のサウンドとデザインをA4ファイル半分の小型サイズで完全実現。ローランド独自の「DCB(Digital Circuit Behavior)テクノロジー」で、初期のデジタル・シンセサイザー独特の振る舞いを忠実に再現している。細部までこだわったパネル・デザインも注目。アッパー/ロワーのミックス・コントロールに重要なジョイスティックも搭載する。
▲リアパネルには、USB端子、ヘッドホン出力(ステレオミニ)、アウトプット端子(ステレオミニ)、MIX IN(ステレオミニ)、MIDI IN/OUTを用意。
また、現代のシンセらしくUSBオーディオ/MIDI対応などの機能ももちろん搭載。オリジナルにはない64ステップのポリフォニック・シーケンサーやアルペジエーターも備える。そして、他のRoland Boutiqueシリーズ同様、電池駆動対応で、小型スピーカーを内蔵。オプションの専用キーボード「K-25m」を組み合わせれば、コンパクトで本格的なシンセサイザー・キーボードとして、場所を選ばず使用できる。
▲オプションの専用キーボード「K-25m」を装着した状態。3段階の角度調整が可能。
ローランドのウェブサイトでは、「D-50」の発売30周年を記念する特設サイトが公開中。当時のスタッフが開発時のエピソードを語るスペシャル・インタビューや、「D-50」を愛用するアーティストやプロデューサーらによる貴重なコンテンツを読むことができる。こちらもあわせてチェックしたい。
製品情報
価格:オープン
発売日:2017年9月29日
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