「文庫Xの歌」を歌う「歌手X」、その正体が明らかに

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「文庫Xの歌」を歌う「歌手X」の正体が、シンガーソングライター・橋爪ももであることが判明。10月にメジャーデビューすることが明らかとなった。

◆「文庫Xの歌」試聴映像

「文庫Xの歌」とは、文庫本の表紙をオリジナルのカバーで覆い、タイトルも著者名も見えない状態で販売された書籍『文庫X』に感銘を受けた女性が制作したCDのタイトル。『文庫X』企画は2016年に岩手・さわや書店フェザン店がスタートさせたもので、同店のみでCDが販売され「歌手X」の正体に注目が集まっていた。

橋爪は、9月16日に岩手で行なわれた<IBCまつり>野外特設会場に「歌手X」として登場し「文庫Xの歌」の1曲目「願い」を歌唱。その後、自分が「歌手X」であることと「橋爪もも」であることを明かし、メジャーデビューの決定を発表した。


この日のイベント出演を境に、「文庫Xの歌」のさわや書店フェザン店での販売が終了。メジャーデビューシングルには「文庫Xの歌」に収録されている「願い」「私の涙で咲いた花」のほか、新曲が1曲追加される予定とのことだ。詳細は追ってアナウンスされる。

『文庫X』の本当の作品タイトルは『殺人犯はそこにいる』(清水潔 著・新潮文庫)。北関東で実際に起こったとある“未解決事件”を取材したノンフィクション作品で、購入前に明かされている情報は「税込810円であること」「500ページ以上であること」「小説ではないこと」の3つのみ。全国650以上の書店に波及し、タイトルを明かした現在も売れ続け、30万部を超えるベストセラーとなっている。



■さわや書店フェザン店 長江氏 コメント

橋爪ももさんに初めてお会いしてから5ヶ月。僕らの手によって「歌手X」として名前を伏せてもらわなければならなかった彼女には、大変な苦労を掛けてしまいました。しかし、僕らが彼女の名前を伏せて曲を届けようと思った理由を、橋爪ももさんのライブを直接目にした方には理解してもらえると思っています。「見た目」と「パフォーマンス」のギャップは、まさに「文庫X」に通ずるものがある、と感じました。「見た目」で「これは私が聴く曲じゃない」と思われてしまっては、この素晴らしい曲が多くの人の手に届かない…。そういう思いから、歌手名を伏せて彼女の歌を届けようとしたのです。
IBCまつりの当日、僕はMCの一人として橋爪ももさんと同じステージに上がる機会がありました。計3度登壇しましたが、ステージに上がる度に観客の視線や雰囲気が大きく変わっているのを感じました。最初は「何者?」という視線だったのが、彼女の歌声を聴くことで、「なんだか分からないけど凄い歌を聴いている」という雰囲気に変わっていきました。橋爪ももさんが当店に最初に送ってくれたCDを聴いた時から凄い歌だと感じていましたが、僕自身も初めて「文庫Xの歌」をライブで聴いて打たれた一人なので、その観客の変化はとてもよく理解できます。彼女の存在と歌声が、少しずつでも多くの人に知ってもらえるようになれば嬉しいです。
そして、この「文庫Xの歌」をきっかけにして、また改めて「文庫X」そして「殺人犯はそこにいる」という作品に注目が集まってくれればと思います。

さわや書店 ホームページ「文庫Xの歌」
http://books-sawaya.co.jp/wp-content/uploads/2017/08/bunkoxnouta.pdf
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