【レポート】＜氣志團万博＞最終日、UNISON SQUARE GARDEN / SCANDAL「翔さん、観てる？観てる！」

＜氣志團万博2017 ～房総与太郎爆音マシマシ、ロックンロールチョモランマ～＞が9月16日(土)および17日(日)、千葉県･袖ケ浦海浜公園にて開催された。その最終日、MOSSAI STAGEのトップを飾ったUNISON SQUARE GARDENと、＜氣志團万博2013＞以来の出演となるYASSAI STAGEの2番手SCANDALのレポートをお届けしたい。

◆SCANDAL / UNISON SQUARE GARDEN 画像

台風特有の不規則な風と雨。ステージ上にも容赦なく雨が吹き付けてくる。そのMOSSAI STAGEに登場したのはUNISON SQUARE GARDEN。鳴り響くSEに誘われて、客席エリアの密度はあっという間に濃くなってゆく。




斎藤宏介の威勢のいいカウントで始まったのは「場違いハミングバード」。雨も風も切り裂いていくようなギターサウンドと速いビートを炸裂させる3人。斎藤の伸びと透明感ある歌声、田淵智也の激しく動くベースライン、細かいワザも入れ込む鈴木貴雄のドラミング。それが絶妙に絡み合い、UNISON SQUARE GARDEN流のポップがハジけていった。

特にMCなどはしないものの、ダイナミックな動きのあるライブパフォームと彼らの楽曲は、思う存分にロックファンを踊らせていった。強く降る雨を全身で浴びながら斎藤は「OK, OK！　逆に楽しい」と叫んだ。ラストの「シュガーソングとビターステップ」まで、彼らは勢いを落とすことなく突っ走った。





ビースティボーイズをSEに元気にYASSAI STAGEへ飛び出てきたのはSCANDAL。＜氣志團万博2013＞のときは、初日のウェルカムアクトとして出演し、スケバン風セーラー服でキッシーズのハートも鷲掴みにした。それから4年、今、彼女たちはYASSAI STAGEにふさわしいロックバンドとして＜氣志團万博＞に戻ってきた。

SEに絡むようにRINAが力強いリズムを刻み、そこから突入したのは「Image」。HARUNAは「＜氣志團万博＞！」とオーディエンスを挑発。MAMIとTOMOMIは、早くもHARUNAに急接近しながら笑わせようとする場面も。2017年に47都道府県ツアーを成功させただけに、今ではどんなステージだろうが、変なプレッシャーもなく思いっきり楽しんでいる。その気持ちが音にも言葉にも乗っかり、さらに魅力的なライブパフォームにも表れていく。

「雨に濡れてるかー！　風に吹かれてるかー！　＜氣志團万博＞、元気ですか!?　もうね、翔さんがライブ観に来ないんで、自分達から来てしまいました（笑）。今日は翔さん、観てる？観てる！　みんな、最高の1日にしていきましょう。まだまだイケますか!?」──HARUNA

全国ツアーで幾つものクライマックスを作り出してきた「テイクミーアウト」で一体感を作り出し、それでもHARUNAは「もっともっとビッチョビチョ、グッシャグシャになろうぜ！」と煽り、ラストの「LOVE SURVIVE」へ。気づけば曲に合わせて熱狂するファンがてんこ盛り状態のライブになった。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎上山陽介(SCANDAL)／青木カズロー(UNISON SQUARE GARDEN)






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