【レポート】Kalafina、世界遺産“日光東照宮”に響く「音楽で会話」

Kalafinaが9月30日、世界遺産の栃木･日光東照宮でアコースティックライブを開催した。同ライブは＜世界遺産劇場 Special LIVE -興福寺- 中金堂再建記念 “Kalafina with Strings”＞として行われたもので、平成の三人官女＝Kalafinaが超満員の1500人を前に美しい歌声を響かせた。

◆Kalafina(カラフィナ) 画像

Kalafinaは2009年4月1日放送開始のNHK番組『歴史秘話ヒストリア』主題歌をオープニングテーマ曲からエンディング曲まで8年間担当しているなど、歴史と深いつながりがある。今回の＜日光東照宮　世界遺産Special LIVE＞は国宝陽明門平成の大修理竣工記念ライブであり、翌日(10月1日)はクリスハート、来週(10月7、8日)はゆず、寺尾聡と錚々たるメンツの出演も決定、Kalafinaはそのトップバッターを飾る。Keikoはその意気込みをこう語った。

「今日このライブにおいでいただいたお客さまと平成の大修理という記念のお祝い。いわば宴(うたげ)をトップバッターらしく盛り上げていきたい！」──Keiko


19時、星空が輝き、風ひとつない日光東照宮の五重塔前の特設ステージで、弦とピアノのみで構成された“Kalafina with Strings”の演奏によるライブがスタート。神殿に相応しい真っ白なドレスを思わせる衣装でKalafinaの3人が登場すると、駆け付けた1500人のファンから大歓声と拍手が沸き起こった。一曲目は歴史的舞台に相応しくNHK“歴史秘話ヒストリア”の主題歌でお馴染みの「storia」だ。

「＜世界遺産Special LIVE “Kalafina with Strings"＞へようこそおいでくさいまいました！　私たちは世界遺産でライブをすることは初めてです。今夜は私たちの音楽と共に、この素敵な自然をたっぷりと楽しんでください」──Wakana

「今日は一曲一曲、心を込めてお届けしたいと思います」──Keiko

「やって参りました日光東照宮！　この“特別な空間"で皆さんと音楽で会話する、そんな一夜になったらいいなと思います」──Hikaru



“歴史”をテーマにしたというライブは、本殿をはじめ神殿など国宝ばかりの400年の歴史に触れ、改めてKalafinaの歴史を作りあげたいとの思いから演奏曲が選曲されたもの。時に客席との対話で盛り上げ、先月リリースされたばかりの「百火撩乱」は初のストリングス編成で披露されるなど、レアなシーンもあった。そして、アンコールを前にKeikoがこう語る。

「詰め詰めのセットリストにしました（笑）。これから帰る方もいます。急ぎます。でもどうしても最後に入れたい曲があります」──Keiko

アンコールは“やさしいうた”。全14曲の熱唱のラストは、総立ちの観客と、涙を流す老若男女ファンの大歓声に包まれて終了した、この日の特別な舞台を終えたKalafinaは、10月8日および9日に、同じく世界遺産の奈良・興福寺で＜世界遺産劇場 Special LIVE -興福寺- 中金堂再建記念 “Kalafina with Strings”＞と題したライブを行うほか、2018年1月23日に10周年記念ライブを日本武道館で開催することも決定している。








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