直感的な操作と柔軟な音作りを実現したステージ・キーボード「Nord」のフラッグシップ・モデル「Nord Stage 3」が登場

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直感的な操作と柔軟な音作りを実現したステージ・キーボード「Nord」のフラッグシップ・モデル「Nord Stage 3」が登場。3モデルがヤマハミュージックジャパンより12月下旬に発売される。10月4日に行われた発表会には「テスラは泣かない。」のキーボード、飯野桃子が登場、「Nord Stage 3」の演奏を披露した。

Nord Stageシリーズは、ピアノ、オルガン、シンセサイザーの音源とテクノロジーを一台に凝縮、Nordラインナップの中でステージユースを想定したプロフェッショナル向けのフラッグシップ・モデル。最新モデルの「Nord Stage 3」は、「演奏者がステージ上で最高のパフォーマンスを発揮できる楽器」という基本コンセプトを継承するStageシリーズの第5世代となる。

ラインナップは、ピアノの演奏に最適な88鍵のウェイテッド・ハンマー・アクション鍵盤を搭載した「Nord Stage 3 88」、76鍵で持ち運びやすいよう軽量に設計されたウェイテッド・ハンマー・アクション・ポータブル鍵盤を搭載した「Nord Stage 3 HP 76」、そして、73鍵セミウェテッド・ウォーターフォール鍵盤とStageシリーズで初となる物理ドローバーを搭載した「Nord Stage 3 Compact」の3モデル。価格はオープンプライスで、実売は40万円前後となる見込み。


▲ピアノ演奏に最適な88鍵モデル「Nord Stage 3 88」。1287×118×334mm、19kg。

▲持ち運びしやすい76鍵モデル「Nord Stage 3 HP 76」。1122×127×347mm、12.5kg。

▲物理ドローバー搭載でオルガン・プレイヤーにフォーカスした73鍵モデル「Nord Stage 3 Compact」。1070×104×302mm、10kg。

ピアノ・セクションは、前モデルの2倍のNord Piano Library専用メモリー(2GB)、120ボイスの最大同時発音、新しいピアノ・フィルターなどを搭載。リッチでダイナミックなレイヤー音色を収録した「レイヤー・カテゴリー」も新たに追加された。オルガン・セクションにはトーンホイール・オルガンの再現性に定評のあるNord C2Dオルガン・エンジンを搭載。2種類のプリンシパル・パイプオルガンを新たに追加。2種類のオルガン・サウンドを同時に使用できるほか、アップデートされたビンテージ・ロータリー・スピーカー・シミュレーションをスロットごとに個別に使用することもできる。シンセ・セクションには、膨大なサンプル音源を収録した「Nord Sample Library」に対応したNord Lead A1シンセ・エンジンを搭載。オシレーターのあらゆる情報を表示する有機EL(OLED)ディスプレイを搭載したことで、高い視認性を備えた。エフェクト・セクションには新機能のフィルター・エフェクト、拡張されたモーフィングが可能なパラメーター、各スロットで個別に設定できるリバーブとコンプレッサーを搭載。クラシックなコンパクト・エフェクターをモデルにしたこれらのエフェクトは、スロットごとに使用でき、瞬時に調整が可能だ。


▲「Nord Stage 3 88」「Nord Stage 3 HP 76」はデジタルLEDドローバー(左)、「Nord Stage 3 Compact」は物理ドローバー(右)を搭載。どちらも現在の設定をひと目で確認できる。

■音色切り替えで音が途切れず、ステージで使いやすいキーボード


「Nord Stage 2」を使用してきたというゲストの飯野桃子は、新モデルの感想を聞かれ、まずはディスプレイが大きくなり、特にシンセ・セクションが見やすくなったことを評価。新しいディスプレイでは、オシレーターの波形やエフェクトの状態がひと目でわかる。続いて「ほんとにうれしいと思った」こととして紹介されたのは、音色の切り替えで音が途切れないこと。また、これまでピアノの音色を調整したい時はEQを使ってきたが、新モデルではフィルターがピアノ単独でかけられるようになったこと、ピアノにパッドを重ねたLAYERという新音色が追加されたことなども紹介された。


▲2つのディスプレイを搭載し、各種情報がカンタンに把握できるように。右側のシンセ・セクションのディスプレイではオシレーターの波形も表示される。

ステージで役に立つ機能として挙げられたのが「ソング・モード」。曲のAメロ/Bメロ/サビで使われる音色を曲ごとにまとめておけるもので、曲の順番も変更可能。「ツアーなどで曲が増えて、音色(変更)が大変な時にこれでできる」「欲しいな」と一言。また、発音するセクションの音域を設定するゾーン・エディターもグラフィカルでわかりやすくなっている。

「各セクションごとに少しずつ機能がパワーアップした感じなんですけど、それをアーティストとしてライブで生かしやすいモデル。ステージですごい使いやすくなってる。一から音色を作りたい人も、これだとすごく作りやすいなと思いました。プリセットもわかりやすく付いてるので、どっちの方面からも使いやすくて、これ1台でレコーディングからライブまでいけるなっていうふうに思います。」とトークを締めくくった後は、自身が所属するバンド「テスラは泣かない。」の楽曲「Like A Swallow」を演奏。ソング・モードを活用し、曲中で音色を切り替えつつ、まさにライブ向けという「Nord Stage 3」のサウンドの魅力を存分に味わわせてくれた。

▲「Nord Stage 3 88」

▲「Nord Stage 3 Compact」

製品情報

◆Nord Stage 3 88
価格:オープン
◆Nord Stage 3 HP 76
価格:オープン
◆Nord Stage 3 Compact
価格:オープン
発売日:2017年12月下旬
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