【ライブレポート】color-code「もっと皆さんを夢の世界に連れていけるように…」

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color-codeが、2017年10月20日(金)にShibuya Gladにてワンマン公演<What is color-code>を開催した。当日の模様を綴ったライブレポートをお届けしたい。

color-code ライブ画像

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「今日からまた一歩、私たちはまた新しいステージに進むスタートを切ることができました。」

Queen of J-POPを目指す三人組ダンスボーカルユニット“color-code”。結成4年目に突入した彼女たちの4度目のワンマンライブが、10月20日に渋谷Gladで開催された。

見た目も、性格も、好きなものも、声質も、何もかもがバラバラなのに、それらが反発しあうのではなく、各々の個性が織り交ざり、一つのエンターテインメントとして完成されている── そんな不思議なユニットがcolor-codeだ。普段のライブでは衣装すらもそれぞれが自分らしくいられるファッションで登場する彼女たちであるが、ワンマンライブという特別な場所で一体どんな個性の引き出しを見せてくれるのだろうか……そんな期待を大きく上回る圧巻のライブがそこにはあった。

SOLD OUT公演となり、大入りの300人の期待と熱気が開演前から会場を包んでいた。彼女たちのスタートの歴史を振り返るオープニング映像から、スモークがステージを埋め尽くした。そこから、異世界へといざなわれるように「parallel world」で彼女たちの“声”という個性の違いを見せつけられる。三人の衣装は黒で統一されているが、衣装のシルエットは三者三様(のちのMCで衣装が手作りだったことが明かされた)。そこから次の曲へと進み、観客はさらにワンマンライブという異世界の深淵に落とし込まれていく。疾走感のある4曲目「Re start」まで息つく暇もないほどの濃縮されたパフォーマンスが繰り広げられる。



MCを挟み、「Unknown in you」からバックダンサーも登場して、ライブはさらに迫力を増していく。照明と曲の世界観も相まって、キレキレのダンスと熱のこもった歌声は圧巻の一言。

暗転を挟むと、三人の手からはマイクが消えダンスパートへ。三人が一心同体となったVogueから、ベールのついた扇子・ファンベールを持っての大迫力のダンスパフォーマンスが展開。日本で彼女たちだけが踊るという、美しさ・妖艶さ・力強さの三拍子が兼ね備わったダンスに会場は大歓声に包まれた。これの凄さは、是非生で観てみてほしい。



そこからバックダンサーズによるミステリアスでいてパワフルなダンスショーを挟み、再度登場した3人は衣装チェンジ。チェックの柄で統一しているのだが、赤・黄・水色とカラフルでPOPに、デザインも全く異なる装いになり、三人の印象もガラッと違って見える。



ピアノが登場し、今回初の試みとなる生ピアノ伴奏へ移ったのだが、これが、いつもは気づかなかった3人の紡ぐ美しいハーモニーを際立たせた。アカペラによる「Better days」は苦楽を共にしてきた3人だからこそ奏でられる、息のぴったりあったグルーヴがあった。アーティストとしての実力を存分に見せつけられると共にcolor-codeの新境地を垣間見た。

アコースティックパートが終わり後半戦にさしかかると、一気にライブは加速していく。ステージと観客が一体となり、腕を振り上げ合唱する。前半の妖艶なステージから一転、今度はキュートでチャーミングなキラキラしたステージに! のびやかな歌声と笑顔で人の目と心を掴むMAKO、純真無垢な天使のようでいて人の心を惑わす小悪魔な一面も秘めているMARISA、独特のハスキーな歌声とラップで誰が見ても圧倒される力強い美しさを持つNANAMI、それぞれの個性が共鳴しあい、color-codeという一つのアーティストを生み出していた。





ライブ本編終了まで一気に駆け抜けるような怒涛の盛り上がりは冷めやらず、アンコールに突入。アンコールでも、POPな「keep it one love」、至極のバラード「桜雨」、熱量を全てぶつけたキレキレの「this city」という、雰囲気の全く異なる3曲を披露してくれた。

ジェットコースターのようにあっという間に終わってしまった1時間半のライブは、充実感も含んだ大歓声と拍手に包まれながら、幕を閉じた。



改めてライブを観て痛烈に感じたのは、color-codeの3人それぞれの個性もバラバラで突出しているのはもちろん、楽曲の幅も広いということだ。全ての違いや個性を受け入れて、それを自分たちの力に変えていく多様性のあるユニットである。NANAMIが言った「これからも自分たちのライブやパフォーマンスでみなさんにメッセージを届けたい」── そういった真面目な姿勢が彼女たちの実力を支えていた。

映像や楽曲だけでは見えない、魅力や底知れぬ実力がライブにはたっぷり詰まっていた。最後のMCでMAKOが語っていた「これから、もっと皆さんを夢の世界に連れていけるように…」という言葉通り、color-codeがこれからさらにどんな世界を見せてくれるのか、楽しみだ。

文◎sato ayano
撮影◎abe yuki

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【color-code プロフィール】

2013年に3,000人のエントリーの中から選出された3人組ダンスボーカルユニット。
NANAMI, MARISA, MAKOのそれぞれが持つ強烈な個性が重なり合い、“クイーン・オブ・J-POP”として、音楽・ファッション・ライフスタイルを通して、日本の次世代を率いていく。

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