ヤマハのカジュアル管楽器「Venova」が「グッドデザイン大賞」を楽器として初の受賞、エレクトリックバイオリン「YEV」は「アジアデザイン賞2017」最高賞に

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リコーダーのような指使いでサクソフォンのような表情豊かな演奏が楽しめるヤマハのカジュアル楽器「Venova(ヴェノーヴァ)」が、「2017年度グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)において、最高賞の「グッドデザイン大賞」を受賞した。また、同社の音楽教育法「ボーカロイド教育版と関連教材を用いた新しい『創作/歌づくり』」は、「グッドデザイン特別賞(未来づくり)」を受賞した。

「グッドデザイン大賞」は、「2017年度グッドデザイン賞」全4,495点の中から1点のみに与えられた最高賞。ヤマハでは1957年から昨年まで合計280件のデザインが「グッドデザイン賞」でさまざまな賞を受賞してきたが、最高賞の受賞は今回が初となる。また、ヤマハのみならず同賞において“楽器”が最高賞を受賞するのも今回が初めて。


▲「分岐管」と蛇行形状による今までにない独自の構造でサクソフォンなどの円錐形管楽器の音響特性を実現した「Venova」。キイなどの部品の数を最小限に抑えたシンプルな構造も特徴。

大賞を受賞した「Venova」は、管楽器の本格的な演奏感や表現力をより気軽かつ身軽に楽しめるように開発された、まったく新しいタイプのアコースティック管楽器。管楽器の経験がなくても始めやすいリコーダーのようなやさしい指使いで演奏が可能。マウスピースとリードを使って発音する管楽器ならではの本格的な吹きごたえと2オクターブの音域を備えた、管楽器経験者も満足できる楽器となっている。ABS樹脂製で軽量ながらも耐久性に優れ、水洗いもOK。コンパクトなサイズでどこへでも気軽に持ち出せるのも魅力だ。


▲「ボーカロイド教育版」は、PC・タブレットで直感的にメロディを作成・修正可能。複数のパートを重ねるハーモニーの学習にも活用できる。

一方の「ボーカロイド教育版と関連教材を用いた新しい『創作/歌づくり』」は、思い浮かんだ貸家メロディをどんどん入力しながら作曲が行えるデジタル音楽教材「ボーカロイド教育版」を活用した音楽教育方法。子供達自らが作曲し、歌唱して披露するまでをゴールにした、主体的かつ対話的な学びを提供する。

これらの受賞作品を含む1,400点を越す「2017年度グッドデザイン賞」の受賞作品は、11月5まで東京ミッドタウン内各所で開催中の「GOOD DESIGN EXHIBITION 2017 -2017年度グッドデザイン賞受賞展」で展示されている。入場料は1,000円(5日間有効。大学生以下無料)。

■エレクトリックバイオリン「YEV」が「アジアデザイン賞2017」最高賞受賞

また、ヤマハのエレクトリックバイオリン「YEV」が、「アジアデザイン賞2017」の最高賞である「グランドアワード」を受賞した。「YEV」のデザイン賞受賞は、iFデザイン賞 ゴールドアワード(2017)、ドイツデザイン賞(2017)、Red Dotデザイン賞(2017)、グッドデザイン賞(2016)に続き、今回で5度目。

「YEV」は、360度どこから見ても美しい、斬新で立体的なデザインが特徴の“エレクトリック”バイオリン。アーチ状のボディやメビウスの輪のような立体的造形が、ヤマハが長年培った木材加工技術により、木質感を生かしたまま実現されている。アコースティックバイオリンとほぼ同じ寸法・重量で演奏性にも優れ、音質面からも自然な音色とレスポンスを追求した楽器だ。


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