【ライヴレポート】VAMPS、<LIVE 2017 UNDERWORLD>ファイナル「少々ぶっ壊れても大丈夫」

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VAMPSが11月5日、幕張メッセイベントホールにてアルバム『UNDERWORLD』を掲げたライヴを締めくくる単独アリーナ公演<VAMPS LIVE 2017 UNDERWORLD>のファイナルを開催した。

◆VAMPS 画像

1万人規模の会場は最上階までぎっしり埋め尽くされ、スクリーンのデジタル時計の表示が“666 (16:66)”になると割れんばかりの大歓声。背景に映し出されたプロジェクションマッピングは足を踏み入れたら2度と帰ってこられなさそうな巨大VAMPS城か? スモークがたかれる中、CAUTIONテープがはりめぐらされたステージにメンバーが登場し、ライヴはアグレッシヴかつ重厚感のある「UNDERWORLD」で幕を開けた。


黒のフードを目深にかぶり、両目に道化師のようなアイメイクを施したHYDEが客席にマイクを向け、疾走感を増した「INSIDE OF ME」ではアジテートするように叫ぶ。K.A.Zがギターのネックを高く掲げ、前半から熱狂の渦だ。スタンド席はその盛り上がりゆえ、前半から揺れまくり。VAMPS史上、最もダークでヘヴィな洋楽色の強い作品となった『UNDERWORLD』の世界がオーディエンスの身体の芯まで浸透していることがダイレクトに伝わってくる。上手下手へと動きながらCAUTIONテープを掴んで歌うHYDEがその熱を加速させていく。

「BLOODSUCKERS! UNDERWORLDへようこそ! 最後まで楽しませてもらうからな。準備はいいか、BLOODSUCKERS! 悔いのないように行こう!」──HYDE

HYDEが「悔いのないように。Are You Fuckin’ Ready!?」と叫んで赤く染まったステージ。「EVIL」に突入すると火柱が上がる中、スクリーンに映ったHYDEの目が妖しくグリーンに光り、増幅される邪悪なムード。K.A.Zの研ぎ澄まされたカッティングが冴える「BREAK FREE」では、Ju-ken、ARIMATSUのリズムセクションがヘヴィなサウンドをガッツリ支え、その迫力に歓声と拍手が沸き起こった。フードをとり、激しくヘドバンするHYDEの妖艶なヴォーカルと立ち居振る舞いに釘付けにされた「DON’T HOLD BACK」は削ぎ落とされたアプローチで鳴らされ、ツアーを通して強化、アップデートされていったダークエッジな『UNDERWORLD』の曲たちが次々に披露されていった。


HYDEが軍帽をかぶり、禍々しい巨大な椅子に腰かけてマイクスタンドステッキを操って歌ったゴシックなミドルチューン「BLEED FOR ME」ではK.A.Zがトリッキーなギターソロを奏で、まるで映画のワンシーンを見ているかのよう。背景のプロジェクションマッピングの城が青く染まっていく演出の中、ブルーとグリーンの照明が客席を照らした「IN THIS HELL」は“静と動”のコントラストが切なくも美しく、そこから躍動感たっぷりの「CALLING」へ。幕張にBLOODSUCKERSの歌う声が響きわたった。

「ファイナルがやってきた! しばらく、この後ないから今日は少々ぶっ壊れても大丈夫だからね。一緒に暴れよう! キミたち、BLOODSUCKERSの凄いところ見せてもらわないと成仏できないから。ずーっと廻ってきて今日がいちばんカッケーところ、見せてやろうぜ!幕張! BLOODSUCKERSの本性見せてくれよ! 悪くなっちゃおうぜ! なんでアリーナがオールスタンディングなのかわかってんのか!」──HYDE


HYDEの挑発で「BLOODSUCKERS」に突入すると幕張メッセはノンストップの大騒ぎ。ステージ両サイドに置かれたパトカーのルーフの上にHYDEが足をかけて歌い、その演出のカッコよさはさすがVAMPS。コール&レスポンスで盛り上がりまくるロックンロール「RISE OR DIE」では動きまわりながら歌うHYDEの顔がスクリーンにアップになると舌を出してみせるなど、見逃せない場面の連続だ。SEを挟みながら展開していく練られたステージ運びも含め、国内外を廻ってきたVAMPSのアクトは巻き戻したくなるほど時間がアッという間に過ぎていく。

上手と下手にフラッグが立てられた「AHEAD」では、もはやお馴染みといってもいいHYDEとK.A.Zが並んでギターを弾く光景に歓声が上がり、テープが放たれる演出も。VAMPSもBLOODSUCKERSもどんどん解き放たれていく後半戦では、VAMPSテイストのパーティチューン「B.Y.O.B」が演奏され、コール&レスポンスではじけまくり。ラストはイントロで大歓声が上がった「MIDNIGHT CELEBRATION」で締められた。HYDEは客席に降り、もみくちゃにされながらも拡声器を持って歌い、CO2を噴射。大興奮の中、本編が終了した。


ドラマティックな「SIN IN JUSTICE」で魅了したアンコールでは2人が2017年を一足早く総括した。K.A.Zが1年のVAMPSの活動を振り返りながら「今年はこれでVAMPSの活動が最後になるんですけどね」と伝えると「え〜!?」という落胆の声が。「応援してくれてアルバムを聴いてくれて曲覚えてくれて騒いでくれてありがとう。残りあとわずかなんですけど、最後まで暴れてください。じゃあ、早いけど、良いお年を(笑)」と師走のような挨拶で、BLOODSUCKERSを動揺させた。HYDEは「ありがとうね。長いような短いような感じでしたけど、無事にツアー廻れてみんなの顔が見れてすごく嬉しいです」と挨拶。「じゃあ、あれ、点けてくれる?」とスマフォのライトをつけるようにリクエストし、クリスマスのイルミネーションのような美しい景色の中、「SWEET DREAMS」を歌い、BLOODSUCKERSを陶酔させた。

全19曲のラストナンバーはこれで締めなきゃ終われない「SEX BLOOD ROCK N’ROLL」で大団円。HYDEとK.A.Zが2人仲良くスマフォのカメラにおさまるシーンも飛び出し、「ありがとう。また会おうな。首洗って待ってろよ!」とHYDEは投げキッスでステージを後にした。ライヴ直後、TwitterではVAMPSロスの声が続出。清春のツイート「初めてワンマンを観に行ったんだけどひたすら激しくて美しくて恐ろしくロックだった」もBLOODSUCKERSの興奮にさらに火を点けていた。2018年のVAMPS降臨が早くも待たれている。

取材・文◎山本弘子
撮影◎岡田貴之/田中和子

■<VAMPS LIVE 2017 UNDERWORLD>2017.11.5(SUN)@幕張メッセイベントホール

01.UNDERWORLD
02.INSIDE OF ME
03.LIPS
04.EVIL
05.BREAK FREE
06.DON'T HOLD BACK
07.BLEED FOR ME
08.IN THIS HELL
09.CALLING
10.BLOODSUCKERS
11.DEVIL SIDE
12.RISE OR DIE
13.AHEAD
14.B.Y.O.B. (BRING YOUR OWN BLOOD)
15.MIDNIGHT CELEBRATION
encore
16.SIN IN JUSTICE
17.SWEET DREAMS
18.RISE UP
19.SEX BLOOD ROCK N' ROLL

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