【連載】THE BOHEMIANSの5人全員かたまりダイナマイト連載[Vol.56]平田ぱんだ「ロックンロール的映画相談」

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おひさしぶりです!もう11月です!みなさんにとって2017年はどんな1年でしたか?…………あ、今年を振り返るのは早いんじゃないかって?だって12月が待ち遠しくて仕方ないんです。THE BOHEMIANSの8thアルバム『DELICIOUS』が12月6日(水)にリリースされるからです。12月1日(金)からは東名阪2マンツアー<Looking for friends tour 2017>が始まりますしね。しかも。年明けからはアルバムのリリースツアー<Winter Delicious Long Tour 2018>が開催されます(“Winter Delicious Long Tour”って凄くいい響きですよね〜)。こういっためでたいタイミングに決まって更新されるものがあります。それがこの“THE BOHEMIANSの5人全員かたまりダイナマイト連載”です!しかも今回は、我らが平田ぱんだ氏が愛する映画を紹介する「ロックンロール的映画相談」。今回のテーマは、“男気”とはなんたるかを知る傑作映画です。

◆ 平田ぱんだ「ロックンロール的映画相談」
◆ 第12回:『ワイルドバンチ』

  ◆  ◆  ◆

どーも平田です
今日も映画の話をしにきました
ただ映画の話をするだけではありません
あくまでもロックンロールと関連づけて話します
どうか最後まで読んでください

その前に宣伝をしなければ
なんといってもここはバンドの宣伝の為に書いているからね
前回のおらいの順番がきた時はなんと一年半も前のことだそうな
その時にはライブ会場と通販限定で今でも販売している恋の8センチシングルという8センチシングルCDを発売したタイミングで書いたらしい
この場所はメンバー五人で持ち回りだから、それぞれがなんらかの宣伝のタイミングで書いているはずだ
その8センチシングル発売から今日に到るまでにおらいらはアルバムを一枚とミニアルバムを一枚、そしていくつかの重要なライブを仕掛けてきた
それについてもどうか忘れないようにしてくさい
特に今年四月にライブ会場と通販限定で発売したファイブソウルロールEPというバンド初のミニアルバムについてはそんなには大々的な宣伝を行なっていないので5曲プラスボーナストラック一曲という豪華仕様なのに勿体無いなと思う夜もあるのでここで再度強くオススメしておきます。
そして今回の宣伝項目はニューアルバム発売とそれを祝した全国ツアーです。
きっと詳細な情報が最初と最後に私じゃない誰かが書いてのせてくださると思うのでしっかり目を通して今後の計画に役立ててください。
よろしくお願いします。

よし宣伝終わり
こっからは本題に移ろうじゃないか

今日紹介するロックンロール映画は、
こいつだ!

「ワイルドバンチ」

男映画の名作です
名作中の名作すぎて映画好きを公言している方でまさか知らない方はいらっしゃらないでしょうし、そういう意味では少し紹介をためらいましたが、
まあここはあくまでロックンロール的にどうだこうだということを論じる場所なので問題あるまいと紹介に踏み切りましょう
ロックンロール的に何が最高かってことに限って話すと、まずはまるでロックンロールバンドの物語みたいだってところだね
まず主人公たちは悪党だ
全然善人じゃない
一緒にいるのだってただ金を盗む為に集まっただけの、ただそれだけの連中だ
最初から尊敬しあって集まった連中じゃないんだ
目的を達成したらおさらばの、たまたまその時そういうメンツになったってだけのただそれだけのグループだ
もうその時点でロックンロールバンドっぽいじゃないか
ロックンロールバンドなんて全部たまたまなんだ
もしもそこらのバンドが「このメンバーは最高だ、このメンバーじゃなきゃダメなんだ」だとか1年や2年やそこらのキャリアで言ってたらただの嘘つきか周りの見えてないマヌケだから絶対に信用しない方がいい
そんなもんは永遠に周りが決めることでしかないし、頼むから自分で言わないでって感じでもあるのかもなしんまい
ロックンロールバンドってのは別にそんな大層なもんじゃない
同じ目的を持ったやつがたまたま近くに何人かいたから集まったくらいのそれくらいぼんやりしたもんなんだ本来は
この映画はそんな集団がただひたすら逃げ続ける映画だ
逃げるが勝ちなんてもんはその時精神的に優位に立っていた側が言わないとなんの意味も輝きも持たない
いつだって逃げるという行為からたどり着く先は何度やったっていつも後悔と相場が決まっている
後悔なんてもんはどうしたってクソだ
いつまでもいつまでも付いて回りやがる
逃げたって隠れたって無駄だ
そして逃げ回ってばかりいる弱虫になってしまうんだ
ちょっとくらい勇ましいふりをしたってダメだ
ちょっぴりバレてる
そもそも悪いことってのは弱虫のやることなんだ
悪いことってのはなんだ?それは例えば自分より弱いものをいいようにすることか?こっそりズルして利益を得ることか?
なんにせよつまるところが、戦わないってことだ、立ち向かわないってことだ、そうやっていい思いをする奴らを悪党っていうんだ
この映画の悪党どももとっても酷いことばかりするんだ、物を盗んだり人を殺したりするのなんてへっちゃらだ
挙げ句の果てには列車を逆走させたり橋を爆破したり、みんなの迷惑なんか考えていない、自分がその時をしのげればいいんだ、とにかくひどい奴らだ
だからこそラストの一歩手前の、あのシーン、悪党が四人並んで歩く、ただそれだけのシーンが恐ろしく震えるということもある
別に善人になったわけじゃない
奴らは悪党のまんまだ
ただたった一つだけ最後の最後に男として譲れないものを貫く為に歩いているんだ
それも四人の中年の悪党が、横一列で、並んで歩くんだ
同じ速度で、同じ歩幅で、共通の目的に向かって、横一列で、並んで歩くんだ
大した言葉も交わさずに、約束なんか一つもなしで、未来なんかみないで、逃げずに、立ち向かって行くんだ
譲れないものがあるからだ、どんなにいい思いができなくても、最悪死ぬかもしれないけれど、どうしても譲れないものがあるからだ
それをあきらめたら男じゃないんだ
男じゃなくなってまで生きていたいかい?少なくとも俺はごめんだね
仲間を助けに行くんだ!たまたまそこにいただけの奴だけど、別に友達じゃないし、今でもまったく愛してないし、大切な人ではまったくないんだけども、ここ数日一緒に苦難をほんの少しだけ乗り越えて、ちょっとだけだけど人生を分け合ったことがあって、ちょっぴり尊敬をしたことがあって、いい思いもいくつかさせてもらって、いくつかの借りを作った、ただそんな奴のためだけにだ
いや、それは奴のためじゃないんだ、ここだけの話
いうなればこれは最早これまでの人生への償いなんだ、だからそれをしないことはいうなれば人生への裏切りなんだ
正直に言おう、奴を助けに行くことこそがこれまでの生きてきたこの人生の到達点、最後の最後に残った我がための瞬間なのだということを!
ラストシーン直前のこの四人の悪党が並んで歩くシーンははっきり言ってビートルズくらいすごい
俺はこの目でたしかにみたんだ!
大した言葉も交わさず、約束もせず、当たり前のように並んで歩き出した四人の男は、あの日の俺にとって、ただただ、
ビートルズくらいすごかったんだ!
その後巻き起こる映画史に残るあの大銃撃戦爆発絵巻は、完全にロックンロールそのものへの印象と一致する
悪党が悪党のまま、後悔ばかりの人生の中で、最後の最後に譲れないものを守るために、同時に踏み出し、立ち向かった先にあるもの、それはやはりロックンロールだった!
まるでザフーの演奏のように凄まじいラストのあの連続見せ場ときたら!
そらあそうなるよなあ!
カタルシスここに極まるだ!
全く何度みたって興奮するぜありゃあなあ!
はっきりいってこの映画をみて何にも思わない奴は男じゃないね
仮にあんたが男だったとしたら、悪いけど、おたくまったく見る目がないねえ!
もしかして、上映中寝てたとかかい?
もしくは他の関係ねえことばっか考えながらのながらみてたんだろどうせ!
もっとよくみろよ!
とでも言いたくなるぜ
もしくはめっちゃ男指数高い人で、いまさらこんな程度じゃ憧れねえよ?みたいなレベルだったとか?
所詮は架空だからな
まあ、男の世界の話だからな、その辺はありえるか
なーにい?
自分は性別女だから関係がないいい?
ほほう、
まあ、
それもいいだろう
でも、
男は、
いいぞう?
だって、かっこいいもん!
俺なら男を選ぶね
たしかに女にはかわいさやら美しさやらぬくもり感や気持ちいい感心地いい感、大体の面でエンターテイメント的には負けるけど、ただ一点、かっこよさ!それだけは圧倒的に男の勝ちだ
いえーいああなりたいぜー!
女が男目指しちゃ悪い道理なんかないぜ
ちょっと一丁入門どうだい?
とにかくこの映画は全く小綺麗でもなしオシャレでもない
全くない
ほぼオールロケだし出てくるのはきったない中年男性ばかりだしみんなが大好きな綺麗事なんか一つもでてこないし
なんつーか、ほとんど汚いくらいさ
汚くてプンプン臭ってくるくらいだ
臭いのする映画
そういうのを男映画と俺は呼んでいる
無味無臭の映画なんざあんなもん暇つぶしにしかならないのさ
たまには本気で映画をみてみたらどうだい?
臭いがプンプンする、もしも画面をなめたりなんかしたらなんとも言えない味がしそうな、そんな映画を
おいら、好きなんだけどなあ
まずはこの名作中の名作ワイルドバンチをみてみて、少し考えてみてはいかがかな?
みたいな
今日はそんな感じだ
今日はこの映画の持つロックンロールバンドストーリーとの重なりに限った話をしたけどそんなもんはこの映画の本質のほんの一部の一部の一部でしかない
でも全部でもある
これが気に入ったら他のペキンパー作品もみてみるといいよ
この映画で革命起こしてからどんどん突き詰めてどんどんどんどん臭いわきだって行くから期待大だぞー
おんもしろいぞー
全速でオススメ!

つーことで俺は今日はこの辺でおわらしておくけど決して油断するな、続々くるぞ、なんせニューアルバムがもうすぐ発売されるんだ
来年初頭にぶちかますアルバムリリースツアーまでのあいたにボヘミアンズメンバー五人が続々と記事を投下するはずだ、それは半端ないことになるはずだ
やべえぜ
楽しみだぜ
お楽しみになってくれぜ
期待大!
つーことで唐突にじゃあな
次に俺が書く日は一体いつになることだろう
またボヘミアンズのニュースとともに現れます
アデオス
平田ぱんだでした

  ◆  ◆  ◆



▲ニューアルバム『DELICIOUS』

THE BOHEMIANS 「DELICIOUS」リリースワンマンツアー
<Winter Delicious Long Tour 2018>

2018年
1月28日 (日) 札幌COLONY  open 17:30 / start 18:00
2月03日 (土) 仙台FLYING SON  open 17:30 / start 18:00
2月04日 (日) 新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE open 17:30 / start 18:00
2月09日 (金) 名古屋CLUB UPSET  open 18:30 / start 19:00
2月11日 (日) 福岡the voodoo lounge  open 17:30 / start 18:00
2月12日 (月・祝) 岡山PEPPERLAND  open 17:30 / start 18:00
2月18日 (日) 心斎橋 KING COBRA  open 17:30 / start 18:00
2月23日 (金) 下北沢 GARDEN open 18:30 / start 19:00

THE BOHEMIANS 東名阪2マンツアー<Looking for friends tour 2017>

12月01日(金)心斎橋 KING COBRA open 18:30 / start 19:00
w/空きっ腹に酒

12月02日(土)名古屋 ell.SIZE  open 17:30 / start 18:00
w/ザ・スロットル

12月22日(金)渋谷 WWW open 18:30 / start 19:00
w/ビレッジマンズストア

8th ALBUM『DELICIOUS』

2017年12月6日(水)発売
QECD-10006(BUMP-072)
¥2,500-(tax in) / DELICIOUS LABEL

01. Mr. Grace Wednesday
02. I am slow starter
03. I'm waiting for the band
04. ロミオ
05. ポーラ
06. 見える女
07. too many people understand, too many people misunderstand
08. 0.1
09. 君はギター
10. 今夜キャバーンクラブで

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