【レポート】<MUTEK.JP 2017>、KAI presents Earth Radio Loungeに伊勢谷友介登場

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2017年11月3日〜5日の3日間、東京・お台場の日本科学未来館で、世界最前線のデジタル・アートとエレクトロニック・ミュージックによる国際的なフェスティバル<MUTEK>の日本版<MUTEK.JP 2017>が開催された。

その会場内に、総合刃物メーカーの貝印株式会社が提供するラジオ番組“KAI Earth Radio”のブース「KAI presents Earth Radio Lounge」が出展。同フェスティバル出演アーティストが登場してのトークセッションや、DJ&ライブ・セッションが行われる中で、4日には、同ラジオ番組でパーソナリティをつとめる俳優、映画監督の伊勢谷友介がサプライズ登場し、観客をおおいに沸かせた。

<MUTEK>は、2000年にカナダ・モントリオールで始まったデジタル・アートとエレクトロニック・ミュージックの祭典で、現在では国際的に名高いフェスティバルへと成長、モントリオールのほか、メキシコシティーやバルセロナ、ブエノスアイレスなど、世界中の都市で展開されている。そして2016年、東京でも世界へ文化と芸術を発信するためのプラットフォーム<MUTEK.JP>が創立され、今回が2回目の開催となった。


その会場である日本科学未来館の5階フロアに登場したのが、「KAI presents Earth Radio Lounge」だ。ここは、同フェスティバルのメイン・フロアとなった企画展示ゾーン(1階)と、もうひとつの目玉スペース、ドームシアター(6階)、そしてイノベーションホール(7階)の中間に位置するポジション。カフェ・スペース「Miraikan Cafe」があるうえに、今回は特別に、床の一部には人口芝が敷き詰められて、あぐらをかいたり、寝そべったりとリラックスできる環境が提供されていた。そこでは、多くの観客が休憩しながらトークセッションに耳を傾けたり、あるいはフロアの移動中に立ち寄って、チル・タイムを楽しむ姿が見受けられ、まさに“CHILL OUTラウンジ”といった印象だ。

貝印と言えば、女性であれば包丁などのキッチン用品やハサミ、男性であればカミソリ等の刃物メーカーとして知る人は多いだろう。創業109年の歴史を持つ同社は、切れ味を追求するとともに、カッティング・エッジ (cutting edge=最先端)を掲げ、同時に、使う人へのやさしさを大事な理念としている。まさに、“最先端”である尖った音楽&アートの祭典の中に生まれた、気軽に立ち寄って休憩できる“やさしい”スペースなのだ。

その「KAI presents Earth Radio Lounge」では、同ラジオ番組のディレクターであり、DJの鎌田耕慈と放送作家/音楽プロデューサー谷崎テトラが中心となってトークを展開。<MUTEK.JP 2017>の見どころを紹介したり、4日には、3Dサウンドデザイナーの瀬戸勝之を迎え、音が人に与える影響を追求しながら、それらをアート作品に昇華させている同氏の活動内容や、翌5日にイノベーションホールで行われた3Dサウンド・インスタレーションについて、アーティスト本人が分かりやすく解説するなど、興味深い内容となった。


そうしたトークセッションと交互には、DJ KYOMENやDJ HOWAKOのプレイが行われる中、21時すぎに、ドラマ撮影の合間を縫って会場に駆け付けた伊勢谷が到着。すると早速、メイン・フロアの様子をチェックし、さらにはドームシアターで行われていた、モントリオールを拠点に活動するデジタルアーティストMAOTIKの没入型マルチメディアパフォーマンスを体感。そのままの足で、22時9分に「KAI presents Earth Radio Lounge」に登壇となった。

大きな拍手で迎えられると、ゲストに株式会社リバースプロジェクト共同代表の龜石太夏匡も加わり、スペシャルなトークセッションがスタート。伊勢谷は、「みなさん、(会場の)ブルーの照明だと酔っ払っていてもよく分からないから(笑)、ぜひ飲み物を買って、ゆっくり聞いてください」と観客をリラックスさせると、今、観てきたばかりのMAOTIKの作品について、「ドームに180度の映像が映し出されて、それにシンクロした音が鳴ることで、自分が浮遊しているような感覚になるんです。まさに<MUTEK.JP 2017>ならではの、体感する作品でした」と、やや興奮気味に感想を述べながら、自身が体験できなかった、Anna MullerとPaul Wallnerによるデュオ、HVOBのライブ・ステージがどのようなものだったのか、その内容を谷崎氏に熱心に質問するなど、最先端のエレクトロニック・ミュージック&デジタル・アートへの関心の高さを伺わせた。

こうした様子は、Earth Radio公式Facebookアカウントからリアルタイムで配信され、3日間で6,300回を超える再生数(視聴者数)を記録。「100年後の未来のために、いま僕たちができること」をテーマに、音楽、モノ、文化、アートを語るラジオ番組“KAI Earth Radio”の特別編として、実に相応しい内容が、多くの人に向けて発信された。

▲1Fホールの様子。(写真左上から時計回りに)CLAIR DE LUNE for ISAO TOMITA/DUB SQUAD/HVOB/JAMES HOLDEN & THE ANIMAL SPRITS/MYRIAM BLEAU/RIVAL CONSOLES (C)MUTEK.JP/Shigeo Gomi


取材・文:布施雄一郎

◆貝印 オフィシャルサイト
◆MUTEK.JP オフィシャルサイト
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