【インタビュー】超特急、脳みそも体もフル回転で臨んだ初の日本武道館ライブ

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5人のメインダンサーに2人のバックボーカルという、他に類を見ない、唯一無二の存在として注目の超特急。2017年は結成5周年のアニバーサリーイヤーということで、春から夏にかけて全国20ヶ所22公演ものツアーを敢行。その追加公演として6月14日には初の日本武道館でのライブを大成功させた。そして、このライブの模様を収録したBlu-ray『Bullet Train 5th Anniversary Tour 2017 Super Trans NIPPON Express』を11月15日にリリース。彼らに見どころや楽しみ方を聞いた。

◆超特急~画像&映像~

■結成当初はシャカリキさや元気さがあったと思いますけど
■そこを経て少しずつ大人っぽくなれているんじゃないかな


――今年は活動5周年のアニバーサリーイヤーでもありますけど、皆さんにとって、この5年間はどんな日々でしたか?

コーイチ:この5年を振り返ると、超特急の体制……バックボーカル2人にメインダンサー5人というこれまでにないスタイルで、数ある男性グループの中に飛び込むのは、チャレンジも多かったんですよ。その中で、うまくできない自分に対してもがくことも多かったので、僕はずっと葛藤していたなと思います。

――今はどう?

コーイチ:今は、いい意味で、過信ではなく自信も持てるようになったので、いま確立した超特急というものを進化させていくのか、もっとパワーアップさせるのかわからないけど、ここに出来てきたものを磨いて行きたいという気持ちでいます。

カイ:結成からすると、12月で僕らはもうすぐ6年なんですけど、早かったですね。結成した時は17歳だったんですが、つい最近23歳になったので。着実にシワが増えてきいます(笑)。

――そこ!?

一同:わはははは(笑)。


▲『Bullet Train 5th Anniversary Tour 2017 Super Trans NIPPON Express』初回生産完全限定盤


▲『Bullet Train 5th Anniversary Tour 2017 Super Trans NIPPON Express』通常盤

カイ:成熟したといえば、そう言えなくもない。結成当初はシャカリキさや元気さがあったと思いますけど、そこを経て、少しずつ大人っぽくなれているんじゃないかなと思います。昔の映像を見ると顔が子供なので、そこから比べたら大人になったなぁと。当時は出来なかったことも出来るようになっていますし。自分では変わった感じはしないんですけど、映像とか写真で改めて見ると、全然違う。いい感じに成長できたらいいなぁと思います。

リョウガ:本当にあっという間に過ぎて行った5年間でしたね。最近ようやく超特急らしさというものがわかってきたというか、出来てきたかなと思うんです。ダサいのか、カッコいいのかよくわからなかったり、普通はステージでやらないようなことをしたり、曲のジャンルの幅広さ……そういったいろんなものが「らしさ」になって確立してきたところなんじゃないかと。体感的にも年をとるにつれて一年が本当にあっという間に過ぎる感覚もあるので、危機感もあります。もしかしたら、気づいたら10周年になっているかもしれないから(笑)。今後は、超特急が存在する場所をもっと広げて行けたらいいと思っています。

――ちなみに、超特急らしさに気づけたのはどのくらいのタイミングでしたか?

リョウガ:う~~ん……最近ですかね? きっかけがあるというより、結成時は今の原型はあまりなかったと思うんですよ。ライヴをしたりするにつれて、ヴォーカルは後ろに下がって、ダンサーが前に出て、メインダンサー&バックボーカルグループっていう形になっていったというか。いろんな変化があって、今の「らしさ」が出来上がったと思うんですよね。例えば「Believe×Believe」という曲で白目ダンスをしたり、「バッタマン」でユースケが奇声を発したり、「なんだこいつら!?」っていう、インパクトを与えるパフォーマンスをするグループというところで超特急というジャンルが確立しはじめて、今につながっていると思います。

タクヤ:僕は、結成された当初は、「なぜ、自分がメンバーに選ばれたんだろう」って思っていた部分もたくさんあったんです。でも、5年やってきて、続けてきて良かったと思います。当時に比べて、踊ることがとても好きになったことで、続けていなければ見ることができなかったり、出会えなかった事や人、8号車(ファン)の皆さんに出会えたんですよ。自分たちがこれだけたくさんの人の支えになれていることもとても光栄ですね。これからも恩返しができればいいなとと思います。

――最初は、踊ることが好きじゃなかったところから、すごい変化ですね。

タクヤ:そうなんですよ。そもそも踊ったこともなかったですからね。

ユーキ:僕はようやく始まりかなって思っています。今までは敷かれたレールの上をただ突っ走って来ただけだったんですけど、5年活動をして、みんなが大人になって行く中で、ライブだったり、超特急というものについての自分なりの意見が出てきたりというところで、与えられたものをやるだけではなくて、自分たちがやりたいものを発信していくというところで、いま始まったのかなと。


▲コーイチ


▲カイ&タクヤ


▲リョウガ

――最近は、ライブでもそういうことができている?

ユーキ:そうですね。ちょっとずつですけど。

ユースケ:僕の5年間は、超特急を広げるという気持ちでやって来ました。それは今も変わらないんですけど、この活動をしているからには、たくさんの人に僕たちのグループ名とか、こういう音楽をやっているんだよっていうのを届けたいんです。でも、まだまだ遠くて。音楽番組にもあまり出演出来ていないし。世の中に知ってもらうには、そういうところから発信することも必要なんですよね。そこで認めてもらうためにも、唯一無二の形態を確立していかなければと思っています。さっき、リョウガも言いましたけど、「Believe×Believe」とか「バッタマン」のような個性的な曲のパフォーマンスをするほかに、ひたすら「超特急」って僕は言い続けてきました。「これが超特急だぞ」って知ってもらえるようなパフォーマンスをこの5年やってきました。

タカシ:僕は、この5年間で、バックボーカルとしての自信がついて、迷うことがなくなってきたと感じます。超特急の活動を始める前は、歌もちゃんと勉強したことがなかったし、正直、ヴォーカル志望でもなかったんです。でも、いつのまにか偶然が重なって、このメンバーに出会えて、8号車に出会えて、5年間突っ走ってきて。ヴォーカルとして歌も好きになったし、歌を通して表現することや届け方というのも楽しめるようになってきたと思うことができたんです。


――どんなところで迷っていたの?

タカシ:まず最初、何もわからない状況でスタートしたこともあって、何が正解なんだろうってずっと迷っていましたね。でも、今は、正解を探すというよりも、どんな感じのものでやっていけば、聞いてくれる方に届けやすいのか、歌詞をストレートに届けようとか、ちょっといつもとは違う表現をするとか、そういった変化を見せるのもすごく楽しくなりました。この5年間、ライブをやらせていただいて、いろいろ自信がついたし、「ボーカル・タカシ」という自分自身に気づけたから迷いもなくなったのかなと思います。でも、ここら辺は現在進行形なのでまだまだですけどね。この5年で、得られたものはすごく大きいです。

――それで、6月の日本武道館のMCでも「ヴォーカル冥利につきる」と言ってたんだね。

タカシ:本当にその言葉のままですね。すごく楽しかったし、あんな歴史のある場所でライブが出来たのも、この5周年というタイミングで出来たのも嬉しかったので、思わず出た言葉でした。

――武道館でなくても、大きな会場ではもうライブをたくさんやっていますけど、それでも武道館は特別な場所?

タカシ:歴史のある場所というのもそうだけど、実際にステージに立って気づいたのが、8号車であるファンの皆さんとの距離がすごく近いことなんですよ。みんなの顔が見えるし、後ろの方の人までしっかりわかったということに感動して。だから他のアーティストさんが武道館でやりたいっていう理由が少しわかったし、その理由に気づけたことがすごく嬉しかったですね。

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