メタリカのラーズ、「クリフ・バートンがいたら?」に「いい質問だ」

「もし~だったら?」との仮定の質問に答えるのが苦手だというメタリカのラーズ・ウルリッヒ(Ds)が、「クリフ・バートンがいたら…」という質問に答えた。
◆インタビュー動画
『92Y』のインタビューで、「クリフは『Metallica(ブラック・アルバム)』や『Load』『Reload』などのアルバムを気に入っただろうか?」と尋ねられたラーズはこう答えた。「簡単な答えがあるよ。全てに当てはまる。“次(の質問)”だ! 嘘だよ。素晴らしい質問だ。感謝するよ」
「大人になって、俺の苦手なものの1つが“もし~だったら”っていう質問なんだ。“あれが起きてなかったら、どうなってた?”とか、“まだクリフが生きていたら?”とか、“地球は丸くなく平だったら?”とかさ」
「俺は、(クリフがまだメタリカにいたら)進化があったと思うよ。何か別のことが起きていて、あれらのアルバムにも別のフィーリングがあっただろう。それって、“ジェイソン(・ニューステッド)がいたら? 『Hardwired…』はどんなものになってた?”っていうのと同じなんだけどさ。言ってること、わかるだろ? いい質問だけど、俺は明確な答えは与えられない」
「クリフはものすごくはっきりした意見を持っていて、ジェイムス(・ヘットフィールド)と俺にかなり影響力があった。当時はギャングっていうか仲間意識が強かったからな。でも、クリフは……、“俺は”って言葉をよく使ってた。俺らは、“俺らは”って言葉を使っていたのに…。彼は、好き嫌いがはっきりしてた。でも、自分がメタリカの一員だってことも理解してた。多分、彼は何よりも(自身の演奏が主体の)「Orion」が好きだったんじゃないかな。それはいいんだ。集団、ギャング、グループにいるってことは、妥協が必要だ。そうじゃなければ、ソロ・アーティストになればいい」
バートンは1986年9月27日、ツアー・バスの事故により、24歳の若さで亡くなった。メタリカは先週(11月10日)、彼と制作した最後のアルバム『Master Of Puppets』(1986年)のリマスター盤をリリースした。
Ako Suzuki
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