【インタビュー】B'z、『DINOSAUR』完成「君が今聴いているバンドとは違うと思うよ」

ツイート

■“生きたダイナソー”を
■観に来てください

──一度も歩みを止めず、30年もの歴史を積み重ねてこれたバンドって非常に稀有な存在ですが、「もうイヤだ」みたいなB'zの危機は一度も訪れなかったんですか?

松本:んー、かなり前だけど……『The 7th Blues』のときかな、年間100本くらいのツアー(註:<B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues">)をやった時、あの時から一緒にご飯を食べなくなったよね。

稲葉:あの時からだっけ?

松本:それまではバンドメンバーも必ずみんなでご飯を食べていたんだけど、さすがに辛くなってきて、まず一番最初に「いち抜けた」したの。それをきっかけに、少しずつバラけていったのかな。それから二十数年経つんだけど(笑)。

──それは自浄作用ですね。続けていくために必要な変化だったんだと思います。むしろ変化できないバンドが解散の道をたどるので。

松本:そうだね、「喧嘩したから一緒に食べなくなった」わけではないからね。

稲葉:もうB'zという存在の巨大さを考えると、自分のものという意識はなくて、ソロと比べても巻き込む人数が違うんで、僕もその中のひとりとして自分を出し切るという喜びですよね。

──チームB'zの中での役割を全うする、ということか。

稲葉:そうです。B'zというものに自分が持てるものをすべて投入するという感じ。そういう人がいっぱいいるのがB'zです。

松本:ある時期から自分たちの手から離れちゃった感じはあるからね。そうなると、今度はそれに応えなくちゃいけないからね。もちろんそれを苦痛には思っていないし、それを楽しんでやっていますよ。

──2人の責務は重く大きいけどね。

稲葉:体力的にきつければ文字通り辛いことになりますけど、そもそも好きでやっていることですから。

──まだまだ大丈夫だ。今後、チームB'zはどうなりますか? 目標を立てましょうよ。

松本:目標? 目標ね……あんまり遠くのことを考えても仕方がないので、このアルバムがリリースされて、このツアーが終わればまた自ずと次の目標というか、バンドでやるべきことが見えてくると思うんですよね。やっぱり目前のことからきっちり片付けていかないと、先に進めないからね。

稲葉:次のアイディアというのは、やっぱりアルバム制作することやツアーを行うことの中から出てくることが多いので、今回のアルバム制作でも、一緒にご飯を食べている中でアイディアが出てくるし、“次のB'z”がおぼろげにでき上がってきて、そこに向けての楽しみというのはありますよね。

──それの繰り返しが、ミュージシャンのあるべき姿か。

松本:そうやっていたら30年経ったというところですからね。

──ツアーはどんなライブになりそうですか?

松本:大きな会場ですから、それなりの特効なんかもありながらも、やはり“LIVE DINOSAUR”ですから、新しい作品をきっちりやって、みなさんのご期待に添えるような曲もやりながらね。アルバムを聴いて、まだ連れてきたことのないお友達を連れてきてください。

稲葉:大きな会場はまた久しぶりなんで、視覚的な効果もありつつ、ニューアルバムの曲もしっかり演奏したいですね。こういう音楽もあるんだということで、“生きたダイナソー”を観に来てください(笑)。

──楽しみにしています。ありがとうございました。

取材・文◎BARKS編集長 烏丸哲也







■20thオリジナルアルバム『DINOSAUR』

2017.11.29 RELEASE
【初回限定盤 (CD+DVD)】BMCV-8052 / 4,500円(税抜) 4,860円(税込)
【初回限定盤 (CD+Blu-ray)】BMCV-8053 / 4,500円(税抜) 4,860円(税込)
【通常盤 (CD)】BMCV-8054 / 3,000円(税抜) 3,240円(税込)
▼収録曲
01. Dinosaur 映画「ジオストーム」日本語吹替版主題歌
02. CHAMP 「セブン-イレブン」タイアップソング
03. Still Alive TBS系 日曜劇場「A LIFE~愛しき人~」主題歌
04. ハルカ
05. それでもやっぱり
06. 声明 UCC BLACK無糖 TVCMソング
07. Queen Of The Night
08. SKYROCKET
09. ルーフトップ
10. 弱い男
11. 愛しき幽霊
12. King Of The Street コーエーテクモゲームス『真・三國無双8』テーマソング
13. Purple Pink Orange

▼初回限定盤 特典DVD / Blu-ray 共通収録映像
<ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017>
01.さまよえる蒼い弾丸
02.Liar! Liar!
03.さよなら傷だらけの日々よ
04.有頂天
05.裸足の女神
06.イチブトゼンブ
07.Still Alive
08.衝動
09.juice
10.ギリギリchop
11.ultra soul

■<B’z LIVE-GYM 2017-2018 “LIVE DINOSAUR”>

2017年12月14日(木)北海道立総合体育センター 北海きたえーる
2017年12月16日(土)北海道立総合体育センター 北海きたえーる
2017年12月17日(日)北海道立総合体育センター 北海きたえーる
2017年12月23日(土・祝)福岡ヤフオク!ドーム
2017年12月24日(日)福岡ヤフオク!ドーム
2017年12月30日(土)ナゴヤドーム
2017年12月31日(日)ナゴヤドーム
2018年01月07日(日)東京ドーム
2018年01月08日(月・祝)東京ドーム
2018年01月13日(土)さいたまスーパーアリーナ
2018年01月14日(日)さいたまスーパーアリーナ
2018年01月20日(土)サンドーム福井
2018年01月21日(日)サンドーム福井
2018年01月27日(土)宮城 セキスイハイムスーパーアリーナ
2018年01月28日(日)宮城 セキスイハイムスーパーアリーナ
2018年02月01日(木)京セラドーム大阪
2018年02月03日(土)京セラドーム大阪
2018年02月04日(日)京セラドーム大阪
※ナゴヤドーム公演は、カウントダウン公演ではなく、通常公演となります。
※さいたまスーパーアリーナ公演は、スタジアムモードでの公演となります。


◆インタビュー(3)へ戻る
◆インタビュー(1)へ戻る
◆【アルバム『DINOSAUR』REC機材紹介】ページへ
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス