【4連続対談】9nine 西脇彩華×イジリー岡田、ライブでのトークはどう魅せる?

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▲写真左から:イジリー岡田、西脇彩華(9nine)

パフォーマンスガールズユニットの9nineが、12月26日にワンマンライブ<Quattro Formaggi>(読み:クワトロフォルマッジ)をZepp Tokyoにて開催する。メンバー4人それぞれの個性を引き出すことを意識した2017年しめくくりの公演へ向け、本特集では各メンバーごとに異なる領域のスペシャリスト達を対談ゲストに迎えた。

“ちゃあぽん”こと西脇彩華のゲストは、テレビ番組でも共演したお笑いタレントのイジリー岡田。「トーク」をテーマに次々と繰り出される舞台裏ネタに、あっという間に時間が過ぎていく対談となった。

◆西脇彩華(9nine)、イジリー岡田 写真

■アイドルのファンの人たちも、ライブでしか聞けない話を聞きたいんじゃないかな。お客さん、ハプニングが大好きだもんね。(イジリー岡田)

──夏にイジリーさんの配信番組に9nineがゲスト出演したんですよね?

イジリー岡田(以下、イジリー):そのときに初めて会いました。

西脇彩華(以下、西脇):イジリーさん、すごくいい方でした。初めてお会いしたのに、収録の合間もいろいろなお話をしてくださって。

イジリー:結婚話とかしたよね。結婚式がテーマの回で、教会でロケしていたので。

西脇:奧さんとの出会いとか、プロポーズに至るまでとか。イジリーさん、めちゃめちゃロマンチスト!(笑) テレビで観ると、いろいろなものをなめ回してたり、怖い印象がありましたけど。

イジリー:みんなそうなのよ。

西脇:イメージと全然違っていて、ビックリ。たぶん奥さんは幸せだと思います。結婚式をハワイで挙げたんでしたっけ?

イジリー:出会ったときに「海外に一度も行ったことがない。ハワイが憧れ」という話だったから、「じゃあ、毎年ハワイに連れていく」と約束して、式も彼女の誕生日に思い出のハワイで挙げました。

西脇:ヤバイ! そのお話を聞いた瞬間、9nineは「イジリーさん、好き~!」ってなっちゃいました。(笑)

イジリー:ハハハハ(笑)

西脇:私はディズニーランドのシンデレラ城の前で、自分の足のサイズの靴を持ってきてプロポーズしてくれる人がいいんです。だから、近しいものを感じました。しかも、2日ロケをしただけなのに、「私たちのライブに来てくれませんか?」と言ったら、本当に中野サンプラザに来てくださったんです! 

イジリー:確か1ヵ月前に、9nineのライブの日のスケジュールを押さえました(笑)

西脇:本当に? うれしい! めっちゃツンデレですね(笑)

イジリー:収録が楽しかったですね。初めて会って打ち合わせもせず、オープニングから撮ったんですけど、皆さん非常にしっかりしていて頼りになりました。こっちが困ることは何もなく。

西脇:私たちが何を言っても、イジリーさんが絶対に面白くしてくださったから。本当にスルスルスルと行きました。



イジリー:現場で「ライブのパフォーマンスがすごい」と聞いたので、「じゃあ、行ってみようか」と。ライブのテーマやどうパフォーマンスするかも、自分たちで考えているんだよね? 作られたアイドルでない自分たちのものをどう出すのか、関心ありました。僕が行ったときのテーマが、お祭り?

西脇:そうです。日本地図の企画とか、やりました。

イジリー:県がわからない人は誰だっけ?

西脇:私です(笑)

イジリー:アハハハ(笑)普段はしっかりしてるのに……と思うじゃないですか。そこがまた、うまくスキを作るなと。

西脇:地理だけが苦手なんですよね~。

イジリー:出身はどこ?

西脇:広島です。

イジリー:だから、四国の方はわかったんだよね。でも、東北とか離れたところになるとあやしい。

西脇:そうです。石川とか端のほうが難しくて。

イジリー:石川は能登半島があるから、わかりやすいのに。

西脇:それがわからないんです(笑)でも、それから地図のクイズが恒例になったんですよ。

イジリー:ファンも楽しめるからね。当たれば「オーッ!」となって。当たり前のことを答えているんだけど(笑)他のメンバーで、ちゃんと地理がわかる人はいるの?

西脇:最年少のひろろ(村田寛奈)はわかっていると思う。あえて黙っていて「やらせておこう」という(笑)

イジリー:彼女が立ち位置を直したりもするんでしょう?

西脇:そう、そう。最年長のうっきー(佐武宇綺)がいつも違う方向に行くので、暗転中にひろろが連れていくという(笑)

イジリー:ひろろが入る前は?

西脇:うっきーはセンターだったから、真ん中にいれば良かったんです(笑)

イジリー:わかりやすかったんだ(笑)

西脇:今はフォーメーションを大事にして、立ち位置もあえてコロコロ変えてますけど、ひろろは自分のことだけでなく、全員分を覚えてます。

イジリー:それはすごい。僕も劇団をやっていて、1人全員の台詞を覚えている仲間がいて、お客さんに聞こえないようにその人の耳元で言ったことがあるから。「次の台詞忘れちゃった。代わりに言える?」って(笑)

西脇:アハハハ(笑)

イジリー:そういう人が1人いると甘えちゃうけど、平常心で舞台に立てる。「台本がここにある」と思えばいいから(笑)うっきーもたぶん、そうやって頼ってるんだと思う。

西脇:それはあるかもしれない。

──そんな9nineのなかで、西脇さんはMCも高めようと。

西脇:そうですね。ライブでは歌とダンスはもちろん、トークもパフォーマンスに含まれるので。でも、うまくしゃべろうとは思ってません。普段の自分たちを出せればと。歌やダンスではカッコつけられるけど、しゃべるとどうしてもユルくなるし(笑)

イジリー:そのほうがいいよね。

西脇:最初は「しゃべらないでライブをやる?」という話もあったんです。安室奈美恵さんみたいに、歌とダンスだけでゴリゴリ押そうかと。でも、「ギャップがいい」と言ってくれる人もいて、今はしゃべってます。

イジリー:僕も昔、あるアーティストさんのライブに行ったら、ひと言も話さず歌だけで終わって、やっぱり不完全燃焼というか、しゃべって欲しかった。アイドルのファンの人たちも生の声で近況とか、ライブでしか聞けない話を聞きたいんじゃないかな。お客さん、ハプニングが大好きだもんね。

西脇:そう。私たち、日本武道館でうっきーのマイクが水没しちゃって…。

イジリー:はっ?

西脇:ヘッドセットのマイクに、額から汗が伝って、1人だけ水槽のなかでしゃべっているみたいになったんです(笑)

イジリー:ハハハハ(笑)

西脇:「もうマイクがダメ」という指示がイヤモニに入って、急にうっきーが直しに行くために1人だけハケて、予定になかったMCを20分しました(笑)

イジリー:武道館で20分つなぐの? 『24時間テレビ』でもそんなことはしないね(笑)中野サンプラザでも、途中でいなくならなかった?

西脇:あれは私とうっきーの衣裳の帯が取れちゃったんです。水没事件以来、うっきーは自ら早めにハケるようになって、その間に私がしゃべって、うっきーが帰ってきたら、ササッと行くという。

イジリー:ハプニングが多いんだ。

西脇:結構多いです。いつもリハでは完璧なのに、本番になるとなぜか起きる。武道館でも、ステージに登場した1曲目で、私の衣裳のスカートのパーツがハズれました(笑)

イジリー:晴れの舞台で(笑)

西脇:1曲目は私がセンターで歌って、目の前にパッと赤いものがあったので、「ファンの人がバラを投げてくれたんだ」と思ったんですけど、歌っていたら「自分の衣裳じゃん!」と気づきました(笑)

イジリー:ハハハハ(笑)

西脇:「どうしよう!?」となったんですけど、センターだったから、周りが赤で私が白と黒でもごまかせると思って、そのスカートをステージの下にパッと蹴って、なかったことにしました(笑)でも、逆にいい思い出になりました。

イジリー:そうだよね。ハプニングがあったほうが、後日こうやって語れるからね。

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