【短期連載】wyseのアルバム『Breathe』制作記 最終回_ツアー編「きっとそれは、未来」

ツイート


どうも、月森です。ついに今回で最後の<wyse Live Tour 2017 Breathe>日記です。

◆wyse 画像

ファイナルのライブ後にメンバーが俺に言った一言。「熱が冷める前に早く書かなあかんで、コラム」……えーとね、なんて言うんだろ。もうここまで来るとさ……、「うん、そうだね」って思ったよね(笑)。

あー、でもこれ書いたらもう終わりかぁ。今回、俺が菅田将暉のどこが好きかについてとか書いといて、ファイナルの話は次週とかにする? まぁでも、俺も自身も熱が冷めないうちに書こうか(笑)。では、ツアーファイナルです。

◆   ◆   ◆

2017年12月10日(日)の新宿 ReNY。

ファイナルの為だけに用意したSEから始まったこの日、ステ-ジに一歩足を踏み入れた瞬間、会場全体の期待感と緊張感が伝わって来た。この日が俺らにとってもファンにとっても、ただのツアーファイナルではない事を実感させてくれた。

その空気を引き裂くように銀テープと共に始まる「Primal」。続いた「Open Your Eye's」「HEART」はこのツアーで育ち、アルバムを出した頃には想像していなかった完成形が出来上がっていた。

そして再結成後一発目に作った「Vision」、この曲を作った時にはたどり着けなかった“今”を実感しつつ、ライブの起爆剤となっている「J・E・T」「Rolli’n Rolli’n」でファイナルらしい熱いライブは進んでいった。


命をテーマにした3曲が続く「3years later, I」「RinNe」「J's Song」の余韻に浸っていると、いきなりツアーの思い出を話せとTAKUMAに振られた。いつも通り俺が、何かあったかなぁとダラダラしていると「んじゃ、お前最後な」とBONはん(※サポートドラム)も含め、TAKUMA、MORI、HIROとみんなで各地の思い出を語った。よし、んじゃ俺か……。

「さぁ、こっから後半戦楽しんでいこう!」──TAKUMA

おぃ! 俺回ってけーへんのかぃ(笑)! 最高の爆笑トークを準備していた俺を後目に「Rainbow」から始まった後半戦、ここでTAKUMAがやってくれた。わざわざ歌詞を変えて歌った部分で、“新宿”を”渋谷”と言い間違えやがった。ここだけの話、こんなにTAKUMAに嫉妬したことはない……今でもくやしい……死ぬほどおもろかった。本人は不本意そうな顔をしていたが(笑)。

続くこの時期にふさわしい「無色の雪」は、その曲調とは裏腹に一曲だけで会場テンションをMAX近く持っていってしまう。そのせいでそこから「L.A.S.P.U.P.」まで一気に駆け抜けてしまった……もったいない。珍しく曲中でHIROと何度も目があったのが嬉しかったような……なんとなくMORIにイタズラをしまくったような……ダメだ、激熱すぎて何があったか細かく思い出せない。



アルバム『Breathe』の中でも特別な想いのある「With…」は、このツアー全体を通して一つの要となっていた。そしてこのファイナルだけで演奏した「Friend」。この曲は一言で言えば“重たい”。やりたくてもそう簡単に出来ない曲になってしまっている。でもこの重さは、今までwyseが受けた愛情そのものの重さであり、今後どんな切っ掛けがあってもこの曲が急に軽くなる事は無いだろう。この曲が演奏できるタイミングはなかなかないが、この日にこの曲が届けられた。それがたまらなく嬉しかった。

そこからの「Glorious Story」はオープニングのドラムフレーズを聞いただけで自分でも泣きそうになるくらい幸せを感じる。もう誰が見ても今のwyseの代表曲だ。そしてこの日だけの歌詞で届けた「I'm a Dreamer」は、大げさではなく俺らの想いの強さ、wyseの覚悟を形にした。本編最後はアルバムBreatheと同じ「in the Moonlight」で、このツアーファイナルを終えた。


鳴り止まないみんなの声の中、アンコールの一曲目にやった新曲「Break Off」。この日の為に極秘で作ったこのナンバーは、曲の良さ以上に、このタイミングで新曲をみんなに提示できた事自体に強いメッセージがある。そのメッセージを伝え終えた後、正直言って少しだけ肩の荷が下りた。

そのせいか残りのアンコールは、ただただ楽しくてしかたなかった。友達と次の遊ぶ約束をした後、帰るまでもう少しだけ時間がある。「どーせすぐに会えるけど、もうちょっとだけ遊んで行こうか」。そんなアンコール。

今年の2月に所属事務所を離れ、株式会社CHAINを立ち上げた。自分達で歩き出すという大きな決断をした俺らが追い求めていたもの。そして本当にみんなに見せてあげたかったもの。きっとそれは「未来」なんだと思う。このツアーでその存在をはっきりと感じた。だからツアーファイナルを迎えても、何も終わった気がしないんだ。まだ何も終わってない。

むしろ、始まったばかりだという事を<wyse Live Tour 2017 Breathe>をやって感じた。来年2018年、今年の初めには想像もできなかった場所へみんなを連れて行く。今度こそ「未来」に手が届きそうな気がするんだ。


◆シングル「Break Off」/「キミグラデーション」

2018年2月7日(水)発売
【Aタイプ】1,700円(税抜)
「Break Off」/「キミグラデーション」
▼Bonus track
Primal / Magic / Vision / Countless Trigger / Slow Time / 終わらない夜のマーメイド / Fake Monster / My name is Japanese Breaker / Like sewing up / Glorious Story
【Bタイプ】1,700円(税抜)
「Break Off」/「キミグラデーション」
▼Bonus track
Heart / Plastic Monkey / 誘惑なパラダイス / Vanilla Sky / RinNe / Air / Miss txxx/ L.A.S.P.U.P. / 無色の雪 / Chain
【Cタイプ】1,700円(税抜)
「Break Off」/「キミグラデーション」
▼Bonus track
Open Your Eye's / Rainy / To Shy / float / Tears of snow / Feeling / Rollin' Rollin' / BLAST / With... / I believe


■<Opening of the 20th year Special Live「360° 〜1999-2018〜」>

2018年02月10日(土) TOKYO FM HALL
OPEN16:30 / START17:00
▼チケット
4,800円 / 5,300円 (別途 D代)
一般発売:12/16(土)10:00〜
【Yahoo!チケット先着先行】
受付期間:12/9(土)15:00〜12/13(水)21:00

■<RUIDO × REX SPECIAL NIGHT 2018>

▼Day1 石月努 × wyse
2018年1月20日(土)SHIBUYA REX
▼Day2 wyse「拳NIGHT」
2018年1月21日(日)SHIBUYA REX
▼Day3 CARESS × wyse
2018年1月27日(土)OSAKA RUIDO
▼Day4 wyse「拳NIGHT」
2018年1月28日(日)OSAKA RUIDO
OPEN16:30 / START17:00 (全ヵ所)
▼チケット
前売4,800円/当日5,300円
e+一般発売:10/28(土)10:00〜

この記事をツイート

この記事の関連情報