【ライブレポート】Da-iCEツアーファイナル、“僕ら”で進んだNEXT PHASE

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Da-iCEが、最新アルバム『NEXT PHASE』を携え6月からスタートした全国ツアー<Da-iCE LIVE TOUR 2017 -NEXT PHASE->が12月15日、16日に行なわれた千葉・幕張メッセ イベントホールでの追加公演でファイナルを迎えた。ここでは16日公演の模様をお届けする。

◆Da-iCE ライブ画像(全10枚)

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兵庫・神戸ワールド記念ホールでの初アリーナ公演2DAYSから1ヶ月を経て、再びアリーナという大きな会場に立ったDa-iCE。音響、照明、映像、舞台。メンバーと演出との連携が実に見事なライブだった。

次々に繰り広げられる、緻密に計算された演出において重要な役割を担っていたのは、可動式の6枚の長方形のLEDパネルだ。オープニングでは、ステージ前方に張られた幕に映像が上映されたのだが、メンバーが乗り込んだサイコロ形の宇宙船がどこかに降り立つと幕が落ち、ステージ上にその宇宙船が出現。宇宙船は横一列に並べたLEDパネルに映し出されたもので、映像と現実がシンクロすることで、宇宙船が到着した場所がこの会場であることに気づく。そしてLEDパネルがゆっくりと開いてメンバーが登場、1曲目「NEXT PHASE」が放たれるという流れだった。LEDパネルが映像を映すだけではなく、舞台セットにもなるというその巧みな使い方にド頭から驚かされる。



「Noise」はそれぞれ違ったメロディが流れるヘッドホンを、5人が一斉に装着するとひとつの楽曲に聴こえるという演出があった。曲の途中、高域だけ(シャリシャリの音)になったり中域だけ(モコモコの音)になったりと音質が変化する場所では、その音質に合わせた音の波形がLEDパネルに映し出され、目でも音を楽しませてくれた。

派手な演出だけが心を揺さぶるのではないと教えてくれたのは、花道を通った先のサブステージで披露された「Free Falling」。そこにはテーブルと5つの椅子が並べてあるだけで、照明はムービングやレーザーなどは使わず至ってシンプル。必要最低限まで削ぎ落とされた演出は、歌声とパフォーマンスの素晴らしさをさらに際立たせていた。

また、衣装による演出についても触れておきたい。一番はじめはゆったりしたアウター・黒のパンツ・スニーカーで揃えて、それぞれの個性に合わせたアイテムを身に着けていたメンバーは、「恋ごころ」からは刺繍が入った白シャツ・黒いパンツ・革靴にチェンジ。衣装はそのままで映像とともに「REASON」が披露され、「Sugar High」へと続いたのだが、「恋ごころ」と「REASON」はバラードで「Sugar High」はポップなナンバー。雰囲気の違う楽曲の間を違和感無く繋いだのは衣装だった。いつのまにか後方に並べられていた、青のジャケットがかかった5体のトルソーに照明が当たり、メンバーが近寄ると暗転。そのすきに先ほどまでの衣装にジャケットと黒の蝶ネクタイを追加して、スタンドマイクを前に「Sugar High」を歌う。ベースは同じなのにたった2つのアイテムが増えただけで楽曲が持つキュートさが増していて、ほんの少しの変化で楽曲の個性も引き立たせるテクニックにすっかり感心してしまった。




全編を通して見どころばかりのライブだったが、やはり新曲「TOKYO MERRY GO ROUND」が披露されたことは大きなポイントだろう。ブラスサウンドが華やかな同曲はデビュー5周年イヤーの幕開けを飾る大切な一曲。EDM調ではないアップテンポの楽曲はDa-iCEには珍しく、サビの振り付けは、会場全体をDa-iCEの新たな世界にエスコートしてくれているようだった。

それから花村想太が「大切な楽曲」と紹介した次の曲は、インディーズ時代の楽曲をアレンジした「せつなくて -5 Voice & acoustic ver.-」。パフォーマーの工藤大輝、岩岡徹、和田颯がボーカルとして歌ったのはこの1曲のみで、サブステージで5人が椅子に座りながら順番に歌唱し、タイトルどおりの胸に染み入る切ない歌声で会場を包み込んだ。



「TWO AS ONE」で、舞台セットとして登場した白い階段に座り、アルバム『NEXT PHASE』のアートワークを再現して本編を締めくくったDa-iCE。アルバムとツアータイトルに使われている言葉「NEXT PHASE」は、「トニカクHEY」でも歌詞として使用されているが、花村は“NEXT PHASE”へは「僕(=花村)でも僕ら(=Da-iCE)だけでもない、ここにいるみんなで行くもの」だと宣言していた。

「“僕”ではなくて “僕ら”がNEXT PHASE」

この歌詞には未来が詰まっている。この日、ツアーを完走したDa-iCEは、きっと“NEXT PHASE”に到達したはずだ。

アンコールラストは「パラダイブ」。「腕の骨何本か折れそうなくらい回します」と宣言した大野雄大に引っ張られ、チケットがソールドアウトした会場が一体となったタオル回しは圧巻の一言。「彼らならどこまでも行ける」そう思わせられたツアーファイナルだった。

取材・文◎高橋ひとみ(BARKS)
撮影◎HAJIME KAMIIISAKA
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