【詳細レポート】BREAKERZ、「10年、20年、30年、ずっと活動していきます」

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BREAKERZが12月15日、TSUTAYA O-EASTにて全国ツアー<BREAKERZ LIVE TOUR 2017「X-cross-」>のファイナル公演を開催した。同ライブハウスツアーは豪華アーティストとのスペシャルコラボレーション盤と、ファン投票によるリクエストベスト盤を収録した10周年スペシャルアルバム『X (クロス)』を掲げて行われたもの。先ごろ公開したオフィシャルレポートに続き、新たな写真を加えてツアーファイナルの詳細レポートをお届けしたい。

◆BREAKERZ 画像

開演前の会場内にはガンズ・アンド・ローゼズの楽曲の数々がBGMとして流れてオーディエンスの熱気を高める。そして客電が落ち、歓声とハンドクラップの中、ステージにメンバーが姿を表した。SHINPEIはオールバックでキメたヘアスタイル、AKIHIDEはピースサインで登場、サングラスをかけたDAIGOがセンターに立ち、両手を広げた。



ライブは10周年記念スペシャルアルバム『X (クロス)』のスペシャルコラボレーション盤収録曲「GOD」で幕を開けた。DAIGOが神と崇めるHYDEへの尽きない愛を歌ったミディアムでゴシックなナンバー。AKIHIDEの荘厳で切ないギターソロも印象的だ。DAIGOが「東京、跳べ!」と叫び、続いて投下されたのは「Kamisori」。鋭利なサウンドに磨きがかかり、AKIHIDEが上手で熱いギターを奏でると下手でDAIGOとSHINPEIが隣り合わせでフロアを煽る。超満員の客席は前半から熱気が充満。「Everlasting Luv」ではオーディエンスの歌う声が響き、ステージ先端で手を伸ばして歌うDAIGOにひときわ大きな歓声が飛んだ。

「東京、ただいま! <【X-cross-】ツアー>、11月から廻ってついに東京ツアーファイナルです。12月30日に追加公演がありますけど、ツアーはここまでですからね。BREAKERZとして最高のファイナルにしたいと思ってます、そのためにはみんなの力が必要です。準備できてるか!?」──DAIGO

記念アルバム『X (クロス)』はファンの投票によるリクエストベスト盤と<BREAKERZ 10周年 10番勝負 -VS->公演の際に披露された曲をレコーディングしたスペシャルコラボレーション盤の2枚のCDで構成されているが、その2枚の曲をクロスさせて楽曲を披露していくのが今回のツアーだ。「ゴールデンナイト〜黄金色に抱きしめて〜」は、ジャンプして盛り上がるフロアが壮観。過去の公演では鬼龍院翔が登場してデュエットしたのが記憶に新しいこの曲ではキリショーのパートをみんなが歌い、DAIGOとオーディエンスの息のあったデュエットが繰り広げられた。


そして天井のミラーボールの光が回る中、披露されたのはSKI-HIがフィーチャリングされた「BLACK SKY」。ラップパートをSHINPEIが担当、切ないメロディと湿気のないダンスビートが心地いいバランスで溶け合っていく。ジャンルを超えたアーティストたちとの対バンから生み出されたバラエティに富んだ楽曲たちをBREAKERZだけでどんな風に見せていくのだろうと思っていたが、10周年イヤーで吸収したことをDAIGO、AKIHIDE、SHINPEIはみごとに昇華していた。

SHINPEIの力強いストロークで始まった「SUGAR BABY」ではAKIHIDE、SHINPEIがコーラスをとり、DAIGOが熱唱。熱量高めの演奏とヴォーカルはライブならではだ。

「気合い入ってるか? OK! それじゃオマエたちの声を聞かせてもらおうか!? その大きな声を手拍子に変えてみようか! 上腕三頭筋も鍛えられて一石二鳥だ(笑)! みんなで渋谷の街をドライブしたくなってきたな? みんな、BREAKERZの車に乗りたいかい?」──SHINPEI


SHINPEIのマッスルな煽りにハンドクラップで盛り上がり、披露されたのは音源でGRANRODEOのe-ZUKAがギターで参加しているアメリカンなノリが痛快な「RODEO DRIVE」だ。コール&レスポンスも飛び出し、AKIHIDEとSHINPEIのソロの掛け合いでは2人がセンターに。スコーンと抜けた青い空が見えてくるこの曲もBREAKERZに新しい風を吹き込んだ。

「みんなと東京でドライブできてめちゃくちゃ楽しかったです。もちろん、車は“ダイハツ タント”でね(笑)」とDAIGOが自分が出ているCMの宣伝をしっかり盛り込んだMCの話題はアルバム『X (クロス)』のことへ。

「ホントにこのアルバムは10周年にふさわしい豪華なアーティストのみなさんとコラボさせていただいて、僕たちにとっても最高のアルバムになりました。10年やってきたからこそ、いろんな出会いがあっていろんな縁があって、コラボする機会が生まれて。こんなに素敵な方々がコラボしてくれるのは俺たちももちろん嬉しかったんですけど、ここにいるファンのみんなもめちゃくちゃ誇らしかったと思うんだけど、どう?」──DAIGO

拍手の中、「その楽曲の中で、僕たちが所属しているレコード会社のすごく尊敬している大先輩、倉木麻衣さんとコラボした楽曲をここで聴いてもらいたいと思います」と中盤ではムードを一転させ、AKIHIDEがアコースティクギターを奏で「ひらり舞い散る花のように」を披露。日本的な美しい情景を浮かび上がらせた。そしてリクエストベスト盤から「僕たちにとっても大切な曲」と紹介し、ソロ活動期間に入る前に」DAIGOが書き下ろした“例え離れていても大丈夫”と歌う「心をつないで」が演奏された。AKIHIDEとSHINPEIがアコギを弾いて奏でられたバラードはファンとの再会を誓うメッセージソング。BREAKERZが約束を果たし、10周年を迎えたことを思うと、なおさら感慨深く響いてくる。


ここからライブはDAIGOの翳りのあるヴォーカルとセンシティブなギターワーク、力強いビートが絡むUKロック的なアプローチが秀逸な「Birdman」へ。同曲で初期BREAKERZの匂いを感じさせつつ、<10番勝負 -VS->公演のオープニングを飾ったSE「BATTLE SE -VS-」(『X (クロス)』スペシャルデラックスエディションにのみ収録)ではAKIHIDEとSHINPEIのギターバトルが派手に繰り広げられ、BREAKERZライブでおなじみのMatsu(B)とMAKOTO(Dr)のソロもフィーチャリング。パフォーマンス面でも堂々とした存在感を放つAKIHIDEとSHINPEIの息の合った掛け合いは聴きごたえ見ごたえたっぷりだ。

そこにDAIGOが加わり、披露された「幾千の迷宮で 幾千の謎を解いて」はまさに阿吽の呼吸の演奏とパフォーマンス。ツアーで各地を廻ってきたAKIHIDEのMCもいつもと違うテンションで江戸弁でキメている。

「みんな、いい感じで熱いじゃん? 粋だねぇ。あまりに粋なのでトーンときたよ。“トーンときた”っていうのは江戸っ子が恋に落ちた時に使う言葉だよ。みんなもトーンときた? それってぇと両思いってことだね。もっともっとべらぼうに盛り上がりたいよね? 江戸っ子なのかよくわからくなってきたけど(笑)、みんなのトーンときた気持ちをこの曲で贈りたいと思います。「恋のスーパーエクスプレス」でありんす」──AKIHIDE


音源では超特急のメンバーが参加しているポップチューン「恋のスーパーエクスプレス」では、フロアが手を振り、ハッピーなムード全開。「東京! もっともっとお祭り騒ぎしようぜ!」とDAIGOが煽り、「SUMMER PARTY」では灼熱の空間へと。みんなの歌う声が響き渡り、3人がセンターの台の上に集結する場面も飛び出した。そして開放感にあふれた場内をさらに和ませるトークのテーマは先ほどのMCで披露されたAKIHIDEの江戸弁だ。

「ファイナルにふさわしい盛り上がり、めっちゃステージに届いてます。どうもありがとう! 今回のツアーではAKI様が「恋のスーパーエクスプレス」の前に語りを入れるっていうね。しかも、土地土地の方言でしゃべってきたんですよ」とDAIGOがツアーのエピソードを語り、AKIHIDEが「今日は江戸っ子弁にしたんですよ。あと吉原の遊女の言葉で“ありんす”とかね。Wikipediaで調べたんです」と返すと「AKI様がライブ前に、無言でスマホいじってる時があったんだけど、それは調べてる時間だったんですね。“べらんめえ”ってロックに合ってるだろ!?」と場内を戸惑わせ、そこに追い打ちをかけるようにSHINPEIが「「べらんめえ」っていう新曲とか?」と提案すると「ニューシングルのタイトルが「べらんめえ」。……ファンを離れる人がいるかもしれない。急にハッピとか着出してどうした?みたいな」と笑わせる。“江戸弁”だけで、これだけ話を広げるとは、さすがBREAKERZ。そしてライブはラストスパートに突入。


MY FIRST STORYのNobとKid’zがレコーディングに参加している「NEVER ENDING STORY」ではフロアがタオルを振って応戦。熱い景色が広がり、攻めのナンバー「FAKE LOVE」ではAKIHIDEとSHINPEIがポジションをチェンジ、ツインリードも刺激的だ。DAIGOが艶のあるパワフルなヴォーカルで場内の温度を上昇させ、エンディングではAKIHIDEがギターのネックを高く掲げてピックを投げた。後半戦の3人の気迫には半端ないものがあり、シドとの対バンの時に披露された曲「She Is Devil」は音源とはまた違う表情。ライブならではの汗が飛び散るような歌と演奏で魅了し、フロアもヘドバンの嵐となった。

本編ラストはDAIGOが「俺たち、もっともっとぶっ壊れるから、オマエらも人生最大にぶっ壊れてみろ!」と叫んだ「DESTROY CRASHER」。3人がステージ先端まで出ていき、Matsuもセンターでベースソロを弾くアグレッシブなステージにBREAKERZもオーディエンスも全てを吐き出すように暴れ倒し、熱を残してステージを去っていった。

メンバーがはけるやいなや、アンコールの大合唱。その声に応えてツアーTシャツに着替えて登場し、BREAKERZはファイナルにふさわしい清々しい表情を浮かべた。「最高のファイナル! みんなのおかげです。ありがとう! 12月30日に追加公演(ROPPONGI EX THEATER)があります。BREAKERZの10周年の年収めになりますからね、今日ここにいるみんなは全員集合! (フロアを見渡して)ちょっと躊躇してる人もいたな(笑)。許さないぞ。AKI様、許さないよね?」とDAIGOが同意を求めるとAKIHIDEは、「(オネエ風に)許さないっ!」と答えて大爆笑。さらに「SHINPEI、オマエも許せないだろ?」と言うとSHINPEIまで「そうよ! 許さないわよ」とノリノリだ。DAIGOも「もし、来ない人がいたらソイツは俺が、背負い投げ〜。……なんでオネエの流れなの?(笑)」とボケてみせた。


アンコールの1曲目はTrignal(声優3人のユニット)が台詞で参加している三角関係を歌ったナンバー「Triangle」。くじを引いて誰がどの台詞を言うか決めることになった。結果、女のコ役になったのはDAIGOで、DAIGOは三角関係からAKIHIDEを選び、SHINPEIはフラれる展開に。後ろからAKIHIDEの肩を抱き、きわどく迫るDAIGOにSHINPEIはショック、Matsuに慰めてもらい大盛り上がりをみせた。続くMCでは、あらためて10周年への想いも各メンバーから語られた。

「10年という時を経て、なぜアルバムに『X (クロス)』というタイトルが付いたのか僕は考えながらツアーを廻っていたんですけど、全国のみなさんとクロス……交わって一緒に力を合わせて新しいエネルギーを作り出すことができたツアーだったと思います。まずは僕たちが快適に演奏に集中できる空間を作ってくれたスタッフのみなさんにお礼を言わせてもらいたいと思います。そして10年間、熱い同じ気持ちで同じ志で上を目指してきたメンバーにも、ありがとうございます。そして何よりも集まってくれたみんな、この場にいなくてもBREAKERZを思ってくれるみなさんの力がクロスしてBREAKERZの音楽が成り立っていることを感じました」──SHINPEI

「このツアーを廻って感じたのは、10年前からBREAKERZが変わらないもの、10年間見つけてきたもの、そしてこれからのBREAKERZが見えてくるような、そんなツアーだったんじゃないかと思いました。過去のことや今のこと、未来の希望を感じて、それを持って帰ってもらって、明日からのちょっとした力になればいいなと思って。何より、僕たちが力をいただいてるんだなと強く感じたツアーでもありました。楽しかったね。ありがとう」──AKIHIDE

「とにかく楽しくてアッという間のツアーでしたけど、改めてBREAKERZはいろいろな要素を持っているバンドで、カッコいいバンドだなと思いました。今日もみんなの顔を見ながら歌ってましたが、俺たちにとってみんなは本当に大切な存在だと心から思ってます。一人一人が宝物です。ライブ会場は俺たちが帰ってくる場所です。みんなにとってもBREAKERZのライブが帰ってくる場所だと思ってます。バンドって何があるかわからないとか、いろいろありますけど、俺たちは何歳になっても音を奏でていきたい、歌を歌い続けていきたいと思ってますので、ぜひ、これからもBREAKERZのことを応援よろしくお願いします」──DAIGO


「みんながもっともっと笑顔になれる瞬間を作っていきたい」と話したDAIGO。唐突に「元気の源は何だ!?」と問いかけ、返答に困って笑うみんなに、「そう、その笑顔です。笑顔になれない時でも安心してください。俺たちがみんなのことを笑顔にさせるから」と宣言し、披露された「Angelic Smile」はのっけから大合唱となった。ラストナンバーはGLAYのJIROが音源でフィーチャーされている「GREAT AMBITIOUS」。音楽に出会った原点と変わらない気持ちを歌ったこの曲はコール&レスポンスで盛り上がり、笑顔が溢れた清々しいエンディングとなった。

「BREAKERZ、10年、20年、30年、ずっと活動していきます! だからオマエたちもついてきてくれよ!」とDAIGOが叫び、大声援。すべての演奏が終わってもBREAKERZを求める声は終演のアナウンスが流れるまで鳴り止まなかった。

取材・文◎山本弘子
撮影◎達川範一 (Being)/小境 勝巳

■<BREAKERZ LIVE TOUR 2017【X-cross-】FINAL>2017年12月15日(金)@TSUTAYA O-EAST セットリスト

01.GOD
02.Kamisori
03.Everlasting Luv
~MC~
04.ゴールデンナイト~黄金色に抱きしめて~
05.BLACK SKY
06.SUGAR BABY
07.RODEO DRIVE
~MC~
08.ひらり舞い散る花のように
~Short MC~
09.心をつないで
10.Birdman
~BATTLE SE -VS-~
11.幾千の迷宮で 幾千の謎を解いて
12.恋のスーパーエクスプレス
13.SUMMER PARTY
~MC~
14.NEVER ENDING STORY
15.FAKE LOVE
16.She Is Devil
17.DESTROY CRASHER
encore
en1.Triangle
~MC~
en2.Angelic Smile
en3.GREAT AMBITIOUS

■<BREAKERZ LIVE TOUR 2017【X-cross-】追加公演>

2017年12月30日(土) EX THEATER ROPPONGI
開場16:00/開演17:00
▼チケット
アリーナスタンディング・指定席 6,500円(税込)
※ドリンク代別途必要
※未就学児入場不可
※開場時間より整理番号順の入場となります
一般発売中
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888

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