【連載】「藤田麻衣子の恋愛相談室」 case40〜考え方しだい。〜

twitterツイート

こんにちは。シンガーソングライターの藤田麻衣子です。

「藤田麻衣子の恋愛相談室」ということで、みなさんといろんな恋愛話がしたい!というこの連載。今回もたくさんのおたより、ありがとうございます。

前回はみなさんのおたよりから「フェードアウトという一つの答え」について恋愛話をしました。

  ◆  ◆  ◆

ペンネーム:あいひ(東京都/女性)

長文で申し訳ありません。

今、きっと手の届かない人に恋をしています。その人の存在を知ってからは、この人が書いた曲や暖かい人柄が心地いいな〜とかよくある感情だったんですが、いつのまにか本当に好きになっていました。

少し前まで、かなりもやもやしてて自分の気持ちが分からず、分かっていたけど認めたくなくてただの尊敬だよね、とか気持ちを押し殺していました。でも感情は消せなくて募るばかりで、最近は気持ちの整理がついて開き直っています。今まで生きてきた中で、一番想っている人です。

その人のライブを観てるときは楽しいけど、終わって1人になると何故か悲しくなり麻衣子さんや、他のアーティストの恋愛の曲を聞くとその人の事を考えてしまい、泣いてしまいます。

本題です。

今、進路に悩んでいて元々音楽は好きなものの、その人を追いかける気持ちを優先して、音楽の専門学校に行くか公務員(役所か税務署)の専門学校に進むべきか迷っています。コンサートプロモーターやレコード会社に勤めるのが夢ですが、客観的にみて過去のアルバイト経験から考え、自分の性格的にも、適性があるのは公務員やデスクワークのお仕事です。

確実性をとるなら、まっすぐに努力すれば試験が通る、報われるであろう公務員に行くべきで、音楽業界は狭い道。そして有能な希望者が多数いる……。専門学校卒業したとしても、就職できないかもしれない(それは公務員の方も同じですが…)。

でも音楽は、自分にとってなくてはならないもので、好きの気持ちは他の何よりも強い。公務員の道を選び、モチベーションが保てるかどうかも不安ですが、例え成功したとしてもいつか後悔するんだろうなと思いますが、いまいち踏み出す勇気が出ません。

高校時代、部活で適性がないのは分かってたのに頑張ればなんとかなる!ってやりたい気持ち優先して勤めた役職があり、頑張ってはみたけど足らなかったのか、結局失敗してしまい皆に迷惑をかけた事があって、今回と重なり、怖いです。

麻衣子さんは、なぜ今の道に進もうと思ったんでしょうか?今のお仕事に就いて、楽しいことも沢山あると思うのですが、後悔した瞬間はありますか?

以下は余談ですが……。

その人はそこそこ有名なバンドのフロントマンで、垣間見える優しい人柄、年上なのに子供っぽいところがいっぱいあったり、感情の表現の仕方が下手だったり、口下手だったり、そしてファンの皆に平等にとても優しい。

人としての暗い部分、見せたくないであろうところも曲にしていたり、MCで話していたり真っ直ぐな人です。彼は自分が思うに、手が届きそうで届かない場所にいるのです。

歌詞に書いてある事を、大切な人が今もそばにいるのかなとか邪推してしまいますし、いわゆるファンサをもらった人や、楽曲提供したアーティストに嫉妬もします(が曲や提供されたアーティスト本人は好きだし、何回も聞くけどカラオケでも歌うけど嫉妬もしてしまう)。自分がおかしいですし、こういう自分は嫌いです。その人のライブに行っても、そういう邪魔な感情があって前みたいに、素直に楽しめてなくなっています。

相手は私の事全然知らないのに、目で追っちゃうし、目が合うとそらしてしまうし、可愛いな、辛い思いをしていた時は守ってあげたいな、そばにいたかったなと思ってしまい……公表はしてないけどいい歳なので結婚してるかもしれないのに、馬鹿だな、痛々しいと思います。

最近、新しい出会いを探して人と会うようにしてるものの、今想ってるこの人より好きになれる人はいるだろうか、と心の中で思ってしまう。時間が経てば新しい恋をする事ができれば記憶は薄れるかもしれませんが、きっと今後も完全に忘れることはできないと思います。

★★★

藤田麻衣子

すごく長い文章、書いてくれてありがとうございます。

私がなぜ今の道に進もうと思ったかは、初めは仕事にするとかは考えていませんでした。

私は、何歳になっても働いて、趣味に夢中になっている母親が楽しそうで、そういう趣味を謳歌できる人生を歩みたいと思いました。母親と同じ仕事をと、歯科衛生士の専門学校に行きました。歯科衛生士の免許を取る頃に、急にやっぱりもっと音楽がやりたい!オーケストラで歌いたいと、思い立って東京に出てきました。

今となっては、それがよかったんじゃないかなぁとも思っています。それこそ狭き門の音楽業界、私は心配性だから、バイトをしながら夢を追うより、就職して、使える時間をフルに使って全力でがんばれたのが合っていたような気がします。一人東京で夢を追うには、資格手当があるお給料でも、切りつめた生活がやっとでした。

オーディションに通るようなオーラも力も私にはなかったし、社会人経験も歌を書くうえでやっていて本当によかったと思ってます。

今の仕事で、後悔した瞬間はありません。歯科衛生士の時も、シンガーソングライターも、しんどいことはいくつもあったけど、なったことを後悔したことはありません。これは考え方というか、心次第じゃないかなと思います。つらいことよりも、なってよかったと思うことを感じるし見つけるし、頭の切り替えで喜びを無数に探しだすようにしてます。

なんでも肯定します。つらいことがあったから、ありがたみがわかる。苦しいことがあるから、喜びがある。

あとは、がんばるって楽しいんですよね。苦しんでも達成できると気持ちがいいから、自分なりにがんばって、比較やバトルは性格的に大嫌いだけど、椅子取りゲームをしなきゃいけないのなら選ばれる自分になる努力をします。それしかないから。

あいひさんは後悔するかどうかを考えるよりも、自分で決めたんだから後悔はしないと決めて歩き出せばいいと思います。

どんなにしんどくても最後まで自分を信じられると思うのなら、夢の方に進んでもいいと思うし、もし安心を取るなら、公務員になってから夢の仕事を目指してみるのもいいかもですね……。気が長い話になるけれど、1年、3年、5年なんてあっという間だし、過ぎてみればがむしゃらに頑張った時期って生涯自分を助けてくれると思います。

公務員に適性があると思えることも、私から見たらものすごい輝いて見えますけどね(^ ^)

届かない人に会いたい気持ちだけで、何年もかけて仕事に就くところまでいけるのなら、それは一つの素敵な理由だと思います。モテたくてギターを始めたミュージシャンがたくさんの人を魅了するようになるのと同じですよね。

理由も、夢も、気持ちも、生き方も、途中で何度変わったっていいんだし、今これだ!と思うこと、自分が想像してるだけじゃなくて、実際に行動に移せる道を行くのがいいと思います。

私はなぜか、憧れのミュージカルに繋がる稽古事は何にもがんばれなかったのに、小さなライブハウスで手探りで大変なライブを重ねることは続けられました。シンガーソングライターになるための行動は、いつもなぜかがんばれたんです。一番やりたいことだろうが、一番じゃないことだろうが、いいのです。道はこっちに繋がっていました。

あいひさんの可能性は無限大ですよ! がんばって。

◆恋愛相談(2)
twitterこの記事をツイート

この記事の関連情報