クラブマナーの新世代バンドが続々登場。彼らはクラブとライブハウスを繋ぐか【新春企画】

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Suchmosが3都市6公演2万人規模のホールツアー決定という嬉しいニュースが舞い込んだ2018年始め。昨年ごろから雨後の筍のように現れた、彼らのようなクラブマナーのライブバンドが今、気になる存在だ。

クラブミュージックを聴いて育った世代が楽器をプレイして出す音……それは自然とダンサブルなクラブマナーなサウンドとなり、同時期に出現したものと言ってよい。アンダーワールドやブンブンサテライツ、ザ・ルーツ、時代時代によって代表的な“クラブマナーなバンド”は存在するけれど、たくさんの個性的なバンドたちが出てくるのは音楽ファンにとっては好ましい事態。Nulbarich、DAN、WONK、スカーフ&ザ・サスペンダーズ、yahyel、Temple of Kahn、PAELLAS、City Your City……、2018年、より羽ばたきそうなバンドをチェックしておこう。


ついにメジャーデビューを果たしたNulbarichは、シンガーソングライターのJQをリーダーとして結成された、ギター、キーボード、ドラム、ベースの5ピースバンドだ。メンバーを固定せず、時代、四季、背景など状況に応じ、ソウル、ファンク、アシッド・ジャズなどのブラックミュージックをベースに、その場にあったベストなサウンドを創り出すのが特徴的。


スカーフことMCの前田拓也を中心に2014年に活動を開始したスカーフ&ザ・サスペンダーズ。都内の小箱をベースにパフォーマンスを展開しており、そのど真ん中にあるのはズバリ、ヒップホップ。今回のチョイスの中でも最もクラブっぽい彼らの音は、自身で主催する隔月定期イベント<One more step!!>@渋谷 club asiaにて400人以上を動員を誇るとあって、その実績はお墨付きだ。


1993年生まれというD.A.N.は、人が作り出すグルーヴを基調としながら、マシンライクなミニマルな曲構成がクセになる新世代バンドだ。桜木大悟(Gt/Vo/Syn)、市川仁也(Ba)、川上輝(Dr)という最低限のバンド編成で、2014年に活動を開始。“現場受け”がいいアーティストで、<FUJI ROCK FESTIVAL>、<TAICOCLUB>、<RISING SUN ROCK FESTIVAL>、<SONICMANIA>など名だたるフェスに出演、2018年もさらなるブレイクが期待される。


自ら“エクスペリメンタル・ソウル・バンド”を名乗る4人組のWONK。新世代の中でも最もブラックミュージック色の強い“ソウル/R&B”サウンドが特徴で、英語詞も合間って、陳腐な言い方だが“世界標準”のバンドと言えるだろう。2013年結成と若いバンドながら、<サマーソニック>や<東京JAZZ>などのフェスのほか、パリ、ベルリンなどの海外公演も実施。ハイエイタス・カイヨーテ、アンダーソン・パーク、ジ・インターネットといったフューチャーソウル系アーティストと同列で語っていきたい。


ボーカル、ドラム、サンプリング、シンセサイザー、VJとバンドらしからぬ編成で、国内はもちろん、無名にもかかわらず2016年1月にはロンドンの老舗ROUGH TRADEを含む全5箇所での欧州ツアーを敢行し反響を呼ぶなど海外からも熱い視線を浴びているyahyel。バンドスタイルとはいえ、彼らのサウンドは、影響を自ら公言するジェイムス・ブレイクのようなポストダブステップのそれだ。映像美とともに一度ライブを体験していただきたい。


カール・クレイグのオーケストラプロジェクト“Versus”、ジェフ・ミルズ×東京フィルハーモニー交響楽団、ロニ・サイズ・レプラゼント……ナイトクラブ/DJ界隈ではライブパフォーマンスを魅せることもトレンドのひとつ。そんな中、ライブで勝負できる新世代バンドたちは今後、クラブとライブハウスをどのように“フュージョン”していくのか。楽しみな展開を期待しよう。

文:BARKS編集部(ほ)

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