【インタビュー】SUPER★DRAGON、男性目線のラップと女性目線のメロディーが絶妙に絡み合うエモヒップホップナンバー

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■「Monster!」は100%勢いだけじゃないなというのがあって
■声の緩急など今まで以上に意識してレコーディングしました


――1月31日に3rdシングル「Monster!」がリリースされますね。グループ史上初の恋愛ソングということですが、甘い感じなのかと思いきや、かなり男っぽい楽曲ですね。

毅:最初、テーマを聞かされてイメージしていたものと、サウンドと歌詞を聴いた時の印象がぜんぜん違っていたんです。みんな、「あ、そういう感じなんだ!そういう恋愛ソングなんだ!」っていう意外性の方が強かったですね。

――やはり甘いのをイメージしてた?

一同:はい(笑)。

毅:やっぱり恋愛ソングといえばそう来るのかなぁと思いますよね。

颯:ファイヤードラゴン(玲於、毅、ジャン、颯で構成された年上メンバーによるユニット)では、失恋をテーマにした恋愛ソングはやっているんですが、それはバラード調なんです。

玲於:だから、そういうのを意識してたよね?

一同:うん(全員うなずく)。


▲「Monster!」[TYPE-A]


▲「Monster!」[TYPE-B]


▲「Monster!」[TYPE-C]

――そもそも、恋愛ソングなのにタイトルが「Monster!」だものね(笑)。でも、ヒリヒリするような男女の関係が出ていて、そこがこの曲の面白さでもありますよね。

ジャン:そうですよね。僕のラップパートは結構詰め込んだ高速フローというのもあって、その状況で恋愛を表現するのはなかなか難しかったですが、絶妙にこの曲に合った恋愛感をラップでは表現してみました。ファイヤードラゴンでやった「MIKAZUKI」や「ARIGATO」は、いかにも恋愛ソングという曲調なのでイメージもしやすかったんですけど、まったく違うので、今までにない挑戦でしたね。

――いろいろ試した?

ジャン:はい。何パターンも試しました。家のパソコンに向かって録音しながらひたすらラップパートを試すという感じで、トラックがどんどん増えました。

――特に恋愛っぽさを出すのに苦労した部分は?

ジャン:2番で「息も詰まりそうなくらい」ってあるんですけど、苦しそうな感じを出すのにウィスパーヴォイスでやってみたんです。何度も家で録音して聴き比べをして、一番いいものをレコーディングに持っていったという感じでしたね。

和哉:いろんなラップをやってきたけど、勢いを出してラップをするというのがいつもの僕のスタイルなんですね。でも、今回は100%勢いだけじゃないなというのがあって。苦しみも含めて、迷いとか色んな感情が交差するという部分を自分の中でどう声で表現しようかということも迷いました。声に緩急つけたり、今まで以上に意識してレコーディングしました。

――洸希くんもラップをやっているよね?

洸希:はい。僕もラップをやらせていただいているんですけど、サンダードラゴン(壮吾、洸希、彪馬、和哉、楽の年下メンバーで構成されたユニット)としては初めてなんですよ。恋愛ソングということで、今まで体験したことがない表現の仕方があったので、自分のラップの仕方も、普段のゴリゴリの楽曲とは違って、雰囲気がガラッと変わった僕のラップを聴かせたいと思いました。歌い出しも初めてやらせていただいたんですけど、大事な役目になるのかなと。

――ツカミだもんね。

洸希:はい。そのままみなさんを楽曲の世界に連れて行かなきゃいけないんで、いろんな歌い方を試しました。


▲颯


▲壮吾


▲洸希

――毅くん、歌の部分ではどうでしたか?

毅:ラップパートが男性目線で、僕と彪馬が歌うメロディの部分は女性目線で描かれているんです。ラップではゴリゴリなんですけど、歌詞を見ると男女の愛しすぎるが故の葛藤が描かれている歌だなぁと。荒削りな部分はラップの男性パートで出していて、僕と彪馬の部分では、繊細さを求められていると思ったので、そういう意味でも今までのシングルとはまったく表現の仕方が違っていました。今までのシングルは、アニメの世界観を反映した要素が大きかったんですね。曲調も全然違いますし、このシングルきっかけで知ってもらうとSUPER★DRAGONのイメージも違ってくると思います。そういう意味でもパッと聴いた時に「レベル高いな」と思われたい。自分たちの実力をしっかり出さなきゃいけない楽曲だし、実力がわかってしまう楽曲だと思ったんですよね。そういうところを意識しながら、繊細さを重点的に出すように歌いましたね。

彪馬:「Monster!」はライブでももう披露してるんです。レコーディングだと何回か録り直しができたりしますけど、ライブは一発勝負。ライブだと歌だけじゃなくて、手振り、身振りも合わせながら、女性目線の歌詞をどう声で表現したらいいのかというのは悩みです。レコーディングでもそこが一番苦労した部分なんです。ほかの曲とは違う色気を出したいなと思ったので、レコーディングで録っていくごとに、自分が思う色気を何度も変えて録り直しして、この「Monster!」が出来上がりました。男性目線だけじゃないので、いつものスパドラとは違った雰囲気も感じてもらえると思います。次につながるものになったんじゃないかと。

――男性目線と女性目線で描かれているから、すごくドラマティックですもんね。「駆け引きなんていらない 本当の愛」っていう歌詞もあるし、大人っぽい歌詞に対して、どう向き合った?

毅:ここに出て来る人物は恋愛と正面から向き合っているんだろうなと思いました。だから真剣な恋愛をしている方なら共感できる歌詞なのかなと思います。「駆け引き」という言葉が出てくるのも、お互い素直になれないとか、感情の見え隠れがあるんだろうなと。そういうのをこの曲で、バラードではなくスパドラらしいエモヒップホップで表現しているからこそ聴きやすいんじゃないかと思うんです。ノリで聴けちゃうのもこの曲の良さかなって思います。

――自然体になりたいけどなれないとか、きっとみんな共感しそうですよね。歌詞の中で、どこが好き?

玲於:「キミに出会わなかったら この苦しみもなかったのかな」っていうところが好きですね。現実的に考えて、普通はこんなところまで考えないし、それだけこの主人公が苦しんで悩んで、この言葉が出てきたのかなって。そうやって考えると、この歌詞は切ないなって。僕のパフォーマンスでは、この曲では苦しそうな表情をするんですよ。その時に、ここの歌詞を思い浮かべています。

彪馬:サビ最後に「刹那のKiss」という歌詞があるんですよ。ここは口唇に手を当てて、投げキスのように色っぽく振りがついているんですけど、レコーディングでも、実際にマイクに近づいて、耳元に囁くように意識して、自分なりに色っぽく表現したのでここは聴いてほしい部分です。

――この曲の奥にあるものも表現しようとしているんですね。「Monster!」のMVも拝見しましたが、今まで以上にダンスの難易度が高いそうですね。

毅:はい。僕と玲於が、ついこの間まで舞台に出演していたので、東京の千秋楽が終わった直後から振り入れに参加したんですよ。途中参加だったぶん、合流したあと、みんなに追いつくのがすごく大変で。僕と玲於は映像では見ていたんですけど、実際に合わせるのは初めてだったから、1日で覚えて。そこからすぐに撮影だったので、怖かったですね。

――一番大変なのは間奏の部分?

毅:あそこは大変ですね。スパドラ特有の9人のフォーメーションダンスっていうのは揃わなきゃかっこ悪いから。

玲於:でも、間奏以外もスパドラ史上、本当に難易度が高いから、とにかくこの曲では全体的に「揃える」ということを意識しました。曲から感じるものはメンバーそれぞれ違うから、そういう部分まで統一するようにして。個々を魅せつつ、全体のバランスを崩さないようにすることをこだわりました。

――殺陣のようなシーンもあるしね。

彪馬:はい。和哉が剣道を習っていたこともあったので、和哉が「こうしたらいいよ」って教えてくれたりして。そういう面で、メンバーから教えてもらって一緒にミュージック・ビデオを作り上げるというのは良かったと思います。ミュージック・ビデオの中では、剣道を習っていた和哉を僕が倒すというストーリーにはなっていますけど(笑)。でも殺陣も本格的でかっこよく仕上がったと思います。

――ミュージック・ビデオでは倒されてしまった和哉くんだけど、実際には指導的立場だったわけですね。

和哉:はい。ミュージック・ビデオは今まで何回も撮っているけど、演出自体にメンバー自身が関わることってなかったと思うんですよ。僕、剣道が大好きだったので、自分で考えた殺陣をメンバーにやってもらって、ファンの方に見てもらえるというのはめちゃくちゃ嬉しいことだったし、それなら負けてもいいかなって(笑)。

――やりがいがありましたね。レーザーを多用していましたけど、現場もあんな感じなの?

壮吾:はい。映像のままです。現場でもレーザーが出ていて。

玲於:レーザーをくぐるのがすごく大変で。当たったらダメなんですよ。当たったら終了なんですけど、その場面に行くまでに当たってしまうことが多くて。

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