「音」こだわったトイレ用音響装置発売、LIXILとローランドが共同開発

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▲トイレ用音響装置「サウンドデコレーター」(左)とその施工例(右)。

「音」にこだわったトイレ用音響装置「サウンドデコレーター」が登場。ローランドとLIXILの共同開発による製品で、2月1日よりLIXILから発売される。

使用時の音を人に聞かれたくないというニーズで一般的になりつつあるトイレ用音響装置。しかし、従来の装置は、録音したトイレの流水音などを再生してトイレ使用時の音を隠すというもので、「聞かれたくない」という悩みが十分に解消されたわけではなかった。そこで登場したのが、「サウンドデコレーター」だ。

「サウンドデコレーター」に搭載される音源は、録音した音をそのまま使うのではなく、ローランドの音づくりのノウハウを生かして作り上げたもの。実際に山奥まで機材を持込、「小川のせせらぎ」や「野鳥のさえずり」など数多くのサンプルを録音。それらから音の要素を切り出してプロの技術で合成している。


▲せせらぎ音を使用時の音の周波数帯に合わせることで、聞き心地のよいサウンドに仕上げている。

「せせらぎ音」は、周波数帯をトイレ使用時の音と合わせることで、マスキング効果を高めているのがポイント。マスキング効果とは、同時に異なる二つの音波が耳に届く時に、弱い音波が強い音波に打ち消されてしまう効果のこと。新開発の音源は、トイレ使用時の音の周波数帯域を細かく分析して生み出された音で「マスキング効果」を発揮する。

徹底的にこだわった「音」で安心感を得られるうえ、森をイメージさせるサウンドでリラックス感も味わえる。さらに、トイレ使用者のプライバシーを守る目的での無駄な洗浄を防いで、大幅な節水につながるのも見逃せない。

ラインナップは2種類。便器に近づくと自動的に「音」が流れる「オートタイプ」と、手をかざして音を発生させる「手かざしタイプ」が用意される。オートタイプ(埋込型・露出型)が32,800円、手かざしタイプが21,800円(いずれも税・工事費別)。


▲「オートタイプ」では使用者を検知して自動で音がなり始め、離れると鳴り止む(左)。「手かざしタイプ」は手をかざすことで操作(右)。

「サウンドデコレーター」は、1967年の「シャワートイレ」発売から半世紀を迎えたLIXILが、さらに快適な空間を追求していく要素として「音」に着目し、40年以上にわたり独自技術で最先端のサウンドを追求してきたローランドと共同で開発された。電子楽器だけでなく電気自動車の走行時のサウンドなど、異業種分野とのコラボレーションにより音を通して生活を「ワクワクさせる」提案を行うローランドの技術により、トイレでの安心感とリラックス感を実現するような最適なチューニングを施している。


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