【特集】BURNOUT SYNDROMES 石川大裕、憧れの芸人・磁石と「お笑い」談義

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[BURNOUT SYNDROMES・石川大裕×磁石]
■作り方のコツがあってとかじゃない(磁石・佐々木優介)

石川:佐々木さんはボケも考えるんですか?

磁石・永沢:むしろツッコミを全然考えないですね。

磁石・佐々木:ふたりでのネタ作りのときは、ボケ案ばっかり出してますね。

石川:磁石さんのネタのボケってすごくわかりやすいと思うんです。言い間違いだったりとか、ボケを聞いた瞬間にお客さんが心のなかでツッコめるネタやなって。そこに佐々木さんが乗っかるのがすごくおもしろくて。僕は3ピースバンドなんですけど、MCをするのは僕だけでひとりでしか喋らないんですよ。ほかふたりがツッコミというポジションでは無いので、僕がボケて心のなかでツッコめるものじゃないといけなくて。

磁石・佐々木:なるほど。ツッコミが無くても成立するボケじゃないといけない。

磁石・永沢:あー、大変ですね。

磁石・佐々木:ほかのふたりには協力してもらえないんですか?

石川:バンドってカリスマ性がすごく大事かなと思ってまして。協力させてしまうと、ちょっとなと。

磁石・永沢:たしかにね。「あの人、喋りはおもしろいけどボケツッコミとかになっちゃうと、ちょっとよくわかんなくなっちゃうね」みたいな。

石川:もったいないですよね。だからひとりで話すことが多くて、いろんな芸人さんを参考にしたんですが、磁石さんのボケが一番綺麗なんですよね。ほんとに、清潔で美しくて健やかな毎日を。

磁石・佐々木:いや、花王みたい。

一同:(笑)

石川:そんな感じで、心のなかでツッコめるのがすごく好きで。そのネタの作り方を盗みたいんです。

磁石・佐々木:んー、我々はふたりでやってるので、ひとりでMCをするコツを訊くなら、あべこうじさんとかの方がいいんじゃないのかな?

磁石・永沢:ははは(笑)。僕らでも困りますもん、ひとりの仕事のときとか、ボケても誰もツッコんでくれないし。ふわっとして終わるっていう、地獄みたいな。

石川:バンドなんで、ハードルはすごく低いんですよね。ネタを作るときに、こんなことを考えているとかあったら教えてほしいです。



磁石・佐々木:作り方のコツがあってとかじゃないので、なんとも言えないんですよね。

磁石・永沢:たしかに、感覚的なものというか。

石川:毎日心掛けていることってありますか?

磁石・佐々木:こいつもそうですし、僕も20年くらい(芸人を)やっているから、職業病みたいなものはありますね。ひとつの単語を見て、「こう変わったらおもしろいだろうな」みたいなのを自然と考えます。例えばですけど、「フック船長」って出てきたときに、「副船長」だったらおもしろいなとか。無意識にというか、そのなかで漫才に入れてもおもしろいなというものがあれば、相方に提案もしますし。

石川:身近にあるものを。

磁石・佐々木:僕はダジャレが大好きなので、ひとつひねったダジャレみたいなものがおもしろいなと思ってるんです。単語のイントネーションを変えるだけでもおもしろかったりするじゃないですか。そういうのって、ボケ単体だと気づかれもしないし、ちっちゃいボケに感じてしまう場合もあるんで、そこをツッコミで良く見せるみたいなことはやりますけど、ひとりでってなるとなかなか難しいですよね。

石川:なんとかコツコツ考えてやってます(笑)。

◆BURNOUT SYNDROMES・石川大裕×磁石 対談(3)へ
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