【インタビュー】BiS、真逆のテーマを持った両A面シングルで新生BiSがスタート

ツイート

グループの始動時からリーダーを務めてきたプー・ルイの卒業に伴い、3月から新生BiSとして活動をスタートさせるBiS。彼女達の新作「WHOLE LOTTA LOVE/DiPROMiSE」は、新生BiSのスタートを飾るナンバーと、プー・ルイの卒業楽曲を収めたダブルA面シングルとなった。ここから始まるBiSの第二章の輝きを予感させる「WHOLE LOTTA LOVE」と卒業に対するプー・ルイ自身やメンバー、スタッフなどの想いが詰まった「DiPROMiSE」は、共に必聴といえる。大きなターニング・ポイントを迎える新生BiSのメンバー六人に集まってもらい、新作についてじっくりと話を聞いた。

◆BiS~画像&映像~

■「WHOLE LOTTA LOVE/DiPROMiSE」は
■両方ともBiSにとって大きな意味を持った曲


――3月7日にダブルA面シングル「WHOLE LOTTA LOVE/DiPROMiSE」がリリースされます。

ペリ・ウブ:「WHOLE LOTTA LOVE」は、六人体制になった新生BiSのスタートを飾る曲で、もう1曲の「DiPROMiSE」はずっとBiSのリーダーを務めていたプー・ルイの卒業曲です。両方とも大きな意味を持った曲なので、今回はダブルA面という形を採ることにしました。「WHOLE LOTTA LOVE」は激しくて、カッコ良くて、すごく良い曲です。私はカッコ良い曲が好きなんですよ。特に、こういうガンガンした感じの曲は大好きだし、ライブでもきっと楽しくなるから、最初にデモを聴いた時にすごくワクワクして、早く歌いたいと思いました。


▲「WHOLE LOTTA LOVE / DiPROMiSE」初回生産限定盤


▲「WHOLE LOTTA LOVE / DiPROMiSE」通常盤

――気持ちを引き上げる力を持った曲ですよね。ということは、レコーディングもスムーズでしたか?

ペリ・ウブ:BiSというかWACKのグループは全部そうですけど、歌録りをする時は誰がどのパートを歌うか決まっていないんです。全員が1曲通して歌って、その後ディレクターさんが振り分けを考えるんです。だから、使ってもらえる場所がいっぱいあるように、一生懸命練習してからレコーディングに臨みました。歌う時に大事にしたのは、Aメロ、Bメロ、サビで表情を変えることでしたね。ここは流れるように歌って、ここは“カッカッカッ!”だなとか(笑)。最終的に自分の歌が使われるのは部分部分だけど、最初に1曲通して歌うことで、その曲に対する理解が深まるんですよね。だから、私は全員が全部のパートを歌うのは、すごく良い録り方だなと思っています。


▲ペリ・ウブ

ゴ・ジーラ:私も「WHOLE LOTTA LOVE」を聴いた時に、すごくカッコ良いなと思いました。それに、BiSに入って、初めてラップのパートがあったので、珍しいと思って。新しいものが入っているというのはスタートにふさわしいので、嬉しかったです。レコーディングする時はカッコ良く歌いたいというのが一番にあったし、曲を作ってくださった松隈(ケンタ)さんも、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTさんのように歌って欲しいと言っていたんです(笑)。

キカ・フロント・フロンタール:言ってたね。曲を録る時に、毎回リクエストがあるんですよ。派手にとか熱く歌ってとか。

ペリ・ウブ:爆乳、巨乳な感じで…とかね(笑)。

キカ・フロント・フロンタール:そうそう(笑)。それで、爆乳のイメージで歌ったら、「ゴメン、もう1カップ下げて」と言われたりとか(笑)。

ゴ・ジーラ:アハハ(笑)。この曲はTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTさんを聴いてからレコーディングしました。私はバンドが大好きなので、歌録りはすごく楽しかったです。もうロックスターになった気分で歌いました(笑)。

パン・ルナリーフィ:「WHOLE LOTTA LOVE」は、歌詞に“行かなくちゃ”という言葉が入っていて、昔からBiSの代表的な曲には“行かなくちゃ”という言葉が入っていることが多いんですよ。そういうことも含めて、「WHOLE LOTTA LOVE」も代表的な曲になるのかなと思って。なので、“行かなくちゃ”と歌っているサビで自分の歌が使ってもらえるように一生懸命練習しました。

――それは採用になったのでしょうか?

パン・ルナリーフィ:なりました。使ってもらえて、すごく嬉しいです(笑)。

一同:おめでとう! 良かったね(笑)。

パン・ルナリーフィ:うん(笑)。あと、ラップは今までやったことがなかったし、普段聴いている音楽もラップとかではないので、YouTubeとかでラップを調べたんですね。でも、どういう感じでラップしたら良いのかよく分からなくて。今後のライブとかでは、ちょっとがんばりたいなと思っています。ラップも含めて「WHOLE LOTTA LOVE」はライブ映えすると思うので、ライブで歌うのが楽しみです。


▲パン・ルナリーフィ

アヤ・エイトプリンス:私は今GANG PARADEというグループにいて、「WHOLE LOTTA LOVE」はBiSに戻ってきて最初の曲であり、メジャーデビューする1曲目でもあるんですね。「WHOLE LOTTA LOVE」を聴いた時は、すごく勢いがあって、みんなで“ドカーン!”といけて、一発目にふさわしい曲だなと思いました。それに、パンも言ったように、“行かなくちゃ”というサビのフレーズがあるんですけど、GANG PARADEにも1曲“行かなくちゃ”と歌っている曲があって、BiSHにもあって。私、BiSHの“行かなくちゃ”以外は全部歌っているんです(笑)。実は“行かなくちゃビッチ”なんですよね。

一同:ビッチって!(笑)

アヤ・エイトプリンス:なので、ちょっと嬉しいなというのもあり。もし『行かなくちゃクイズ』みたいなのがあれば、当てる自信があります(笑)。

一同:どういうクイズ、それ?(笑)

アヤ・エイトプリンス:『行かなくちゃクイズ』だよ(笑)。『行かなくちゃクイズ』は全問正解できるし、出題できる自信もあります(笑)。あと、「WHOLE LOTTA LOVE」は“my 愛”とか“Please say 愛してる”といったワードが入っているんですけど、BiSの「Give me your love 全部」とか「My lxxx」の歌詞が散りばめてある感じがあって、それも新生BiSの1曲目にふさわしいと思います。レコーディングは、私は久しぶりにロック・チューンを歌ったので、すごく楽しかったです。それに、ロックはリズムのカッコ良さがポイントになるので、リズムを意識して歌いました。

ももらんど:「WHOLE LOTTA LOVE」を最初に聴いた時は、リズムが“カッカッカッカ”となっていて、絶対この曲は楽しいなと思いました。レコーディングは、ラップを初めて歌ったんですね。私のラップは音源には使われなかったんですけど、楽しかったので、ライブの時は歌っちゃおうかなと思っています(笑)。あと、サビに“わっしょい!”という掛け声とかが入ってみて、それをみんなで言うのも楽しいです。「WHOLE LOTTA LOVE」はカラオケとかに行った時にみんなで歌うときっと盛り上がるし、ストレス発散になると思うので、お薦めです(笑)。

キカ・フロント・フロンタール:うん、きっと楽しいと思う(笑)。私は、この曲を聴いた時に、“ミクスチャーだ!”と思いました。私はミクスチャーとかも好きだし、それこそラップは今までのBiSには全然なかったので、ここは私が絶対に歌ってやるという気持ちでレコーディングに挑んだんです。そうしたら、使ってもらえました。とうか、むしろラップしか使われていないという(笑)。歌詞をもらった時に、新しいBiSの1曲目で自分が担う役割はそうものなんだろうなと思ったし、実際そうなりましたね。サビも歌いたかったですけど、それは次作で…と思っています。

――今後も楽しみです。“WHOLE LOTTA LOVE=胸いっぱいの愛”という言葉にちなんでお聞きしますが、それぞれ最近深い愛情を注いでいるものはありますか?

ペリ・ウブ:私、今本当に愛してやまないものがあって、それは豆苗です(笑)。この間豆苗を買ってきて、鍋に入れたんですね。でも、豆苗はまた栽培できるらしくて。なので、家のボウルに入れて、育てているんです(笑)。

キカ・フロント・フロンタール:それ、毎日ツィッターに載せているよね(笑)。

ペリ・ウブ:うん(笑)。すごく大きくなっていて、大きくなると成長が早くなるんですよ。もう、かわいくて仕方なくて。でも、食べるか、腐るかしか未来はないじゃないですか。だから、どうしようと思って。

――食べて、また育てるというのはダメなのでしょうか?

ペリ・ウブ:いや、3回目は育たないかもしれないんです。

――なるほど。でも、また新しい豆苗を買ってくれば良いのでは?

ペリ・ウブ:いや、その子は、その子じゃないですか。私の中では特別な豆苗なんですよ。なので、今どうしようか迷っています。

一同:それは深い愛情だね(笑)。

ゴ・ジーラ:私は名前がゴ・ジーラなので、ゴジラに愛を注ぎたいなと思って生きています。ゴジラの映画は30作品くらいあって、ヤベェなと思いつつ一番好きなのは、やっぱりシン・ゴジラですね。『シン・ゴジラ』という映画が作られたことで、ゴジラのブームが戻ってきたと言われている素晴らしい映画だと思うし。それに、シン・ゴジラの最終形態は、本当にカッコいい。第二形態の“蒲田君”もすごく愛しくて、縫いぐるみとかも持っていますけど(笑)。私は『シン・ゴジラ』を観て、ゴジラが好きになって、BiSのオーディションの時にゴジラのTシャツを着て行ったんです。オーディションはニコ生で全部配信されていて、ニコ生でのあだ名がゴジラになって、オーディションに受かった時に「じゃあ、お前はそのままゴジラで」と言われたんです。「“・”と“ー”つけたら著作権には引っ掛からないから大丈夫」みたいな(笑)。今の私があるのは、ゴジラのお蔭なんですよね。だから、自分はゴジラにお金を遣わないといけないと思って、生頼範義さんというゴジラのポスターを描かれているイラストレーターさんの個展に行ったり、ゴジラ関連のものを買ったりして、ゴジラに還元しています(笑)。


▲ゴ・ジーラ

パン・ルナリーフィ:愛というか、守りたいものなんですけど、私は歯を守りたいと思っています。

一同:えっ? 歯?

パン・ルナリーフィ:うん。私、歯が痛いんです。前歯が知覚過敏で外の冷たい風とか、ライブの暑い空気とかで歯が痛むんです。

キカ・フロント・フロンタール:暑いのもダメなの?

パン・ルナリーフィ:うん、暑過ぎるとダメなの。特に、最近はすごく寒いので、外で笑ったりするのも無理なんです。

ペリ・ウブ:冷たいお茶を飲む時とかも、「痛っ!」て言ってるよね。

パン・ルナリーフィ:そう。私アイスがめちゃくちゃ大好きで、毎日一個食べるくらいのレベルなんですけど、最近は歯が痛くて食べれないという。

キカ・フロント・フロンタール:奥歯で食べれば良いじゃん。

一同:いや、それは無理でしょう(笑)。

キカ・フロント・フロンタール:ああ、そうか(笑)。

パン・ルナリーフィ:歯医者さんに行きたいんですけど、忙しくて時間がなくて。でも、本当にツラいので、がんばって時間を見つけて歯医者さんに行こうと思っています。歯に愛を注ぎに行きます(笑)。

アヤ・エイトプリンス:実は、愛しているものが、見当たらなくて。みんなが話している間に探さなきゃと思って今考えていたんですけど、私は八王子出身なんですよ。八王子に帰りたいなとよく思うので、愛しているのは八王子です。

――八王子出身の方は、“八王子愛”が強い方が多いですね。

一同:そうそう! そうなんですよ(笑)。

ペリ・ウブ:八王子の人は、八王子の人が好きなんだよね(笑)。

ももらんど:私は家族ですね。私は地元が鹿児島で、離れていて、なかなか家族と会えなくて淋しくて。会いたいなと思うことが多いです。

キカ・フロント・フロンタール:良い話だなぁ。……私、嫌だなぁ、ももちゃんの良い話の後に話すの(笑)。

一同:えっ、なんで?

キカ・フロント・フロンタール:私、お酒って言おうと思っていたんだ。

一同:アハハ!! 良いじゃん、人それぞれなんだからさ(笑)。

キカ・フロント・フロンタール:嫌だぁ……。


――良いじゃないですか、お酒の話聞きたいです。

キカ・フロント・フロンタール:本当ですか? じゃあ言いますけど、私が愛しているのは、お酒です(笑)。最近は、ハイボールばかり飲んでいます。

アヤ・エイトプリンス:オッサンかよ……(笑)。

キカ・フロント・フロンタール:それは、否定できない(笑)。前は毎晩飲んでいたんですけど、ちょっと糖質が気になってきて控えているんです。でも、最近すごいのがトクホ(特定保健用食品)マークが付いていて、ゼロカロリー、糖質ゼロ、アルコールフリーのもあるので、最近はそういうのを飲むようにしています。

――でも、飲むと、ツマミを食べませんか?

キカ・フロント・フロンタール:いえ、私はツマミはなくても大丈夫なんです。なので、ツマミのカロリーとかは関係ないんですよね。

一同:ええっ? 本当の酒飲みじゃん(笑)。

◆インタビュー(2)へ
この記事をツイート
365日、アイドルが作るアイドルメディア Pop'n'Roll 準備号創刊

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス