【ライブレポート】10-FEET、東京ワンマンで「居なくなったら寂しい。そんな男にならなきゃな」

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2017年10月末からスタートしたアルバム『Fin』を携えたツアー<10-FEET“Fin” TOUR 2017-2018>も中盤に差しかかった2月22日、ワンマンシリーズとしては最終日となるZepp Tokyo公演が行なわれた。

◆ 10-FEET 画像

ステージのバックドロップは、2017年の結成20周年のものから“21st / Starting Over”に変わっていて、フロアの温度も高まる。オリジナルアルバムとしては5年ぶりとなった『Fin』、つまりはアルバムのツアーとしても久々となり、ここ数年のライブとしてはセットリストが大きく変わる。どんなライブになるのかのワクワク感で、観客の期待感が膨らんでいるのが手に取るようにわかる。そして、観客たちの熱量と10-FEETの3人のエネルギーが1曲目の「1 size FITS ALL」から爆発した。



この日のステージはとにかく、タフで骨太なロック感と荒々しく不敵なパンク精神とが掛け合わされたダイナミックでスリリングなものだった。前半は「1 size FITS ALL」にはじまり、「火とリズム」や「fast edge emotion」などアルバム『Fin』のなかでもアグレッシヴな曲が中心で、そこに大合唱のスカパンク「SHOES」やNAOKIの歪んだベースをフックにしたミクスチャー「2%」が混じって、会場の温度を上げていく。

「さあ、お前らの出番や!でっかい声で!」──TAKUMA(Vo&G)


と声をあげると、シンガロングが響きわたった。「想像のはるか上を超えてきたな(笑)。今日、どうなるんだろうな。もっとできるだろう、お前たちは!」と、まだ始まって間もないにもかかわらず、声を枯らさんばかりに叫ぶTAKUMA。また観客も、曲中でのシンガロングはもちろん曲間やMCにも前のめりになって声を上げ、積極的に3人に語りかける。

このライブを本当に楽しみに待っていたんだろう。KOUICHI(Dr)のシャウトが冴えるハードコアナンバー「十二支」や「月〜sound jammer せやな〜」でフロアを沸騰させ、「えー、終わりです」というTAKUMAに、すぐさま会場一体で「アンコール!アンコール!」と声を上げるお約束にしても、実に間合いがわかっている感じがある。「だいぶ、お調子者が集まっとるぞ」というTAKUMAの言葉にも納得だ。そして会場内は、ノリのいい観客から立ち上った熱気で、スモークでも焚いたようにぼんやりと曇っていた。




なお、「十二支」と「月〜sound jammer せやな〜」の間に演奏された「Fin」はアルバム表題曲であり、現在放送中のドラマ『バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~』オープニングテーマだ。同ドラマメインキャストのひとりである大杉漣氏急逝のニュースが飛び込んできたのは、この公演前日。追悼の意があったかは定かでない。が、同曲導入に据えられた弾き語りとフェイクの部分でTAKUMAは「居なくなったら寂しい。そんな男にならなきゃな」と歌い、サビ始まりにアレンジされた冒頭部で“あと少しだけ この世界に居たくて”と歌詞を変えた。あまりにもエモーショナルな歌声と演奏が会場に響き渡り、観る者の魂を震わせた。

TAKUMA曰く「金の使い方がおかしい」というピンスポやミラーボール、エコーなど、ライブ本編でも使わない照明や効果を使ったKOUICHIのMCを経ての後半は、ライブでは久々にやる曲だと「FUTURE」(2002年発売/3rdシングル「RIVER」収録)でスタートした。


ここからは、ライブでの定番曲を交えて、アグレッシヴかつエモーショナルに駆け抜けていく。どっしりとしたグルーヴとまっすぐなスピード感のあるビートで揺さぶる「super stomper」や「4REST」、「STONE COLD BREAK」から、やるせなくも語り聴かせるような優しさがにじむシングル曲「太陽4号」「アンテナラスト」といった曲が続く。『Fin』へと繋がっていくシングルとしてこの1年各地で演奏されてきた曲は、ライヴの定番曲として、また幅広い年代の人にも愛される曲として、10-FEETの軸のひとつとなっている。グッとコブシを握るような歌に会場のムードも変わって、感動の密度が上がる。

そしてこの日は、「アンコールの時間も使って目いっぱい曲をやる」と宣言して「蜃気楼」から「1sec.」「ヒトリセカイ」「その向こうへ」「RIVER」までの5曲を、さらにボルテージを上げてプレイしていった。フロアも歌いっぱなしであり、またフロア前方はもみくしゃとなって湯気を立ち昇らせている。この熱々の観客を、力強いアンサンブルが、がっちりと受け止めていった。



セットリスト的には「RIVER」で終了の予定だったが、曲の終わりに3人はドラムライザーに集まり、声を掛け合って、KOUICHIのリクエスト曲「JUST A FALSE! JUST A HOLE!」とNAOKIのリクエスト曲「hammer ska」といった2曲を追加。たっぷり全27曲、しかしその時間はあっという間だと感じるほど濃厚で、様々な感情を掴まれ引っ張り出されるようなライブとなった。

10-FEETはこの充実のワンマンシリーズを終え、再び対バン形式でのツアーに乗り出す。この日は全61公演の26本目。長い長い『Fin』の旅は、まだまだ続いていく。

取材・文◎吉羽さおり
撮影◎HayachiN

■<10-FEET “Fin” TOUR 2017-2018>2月22日@Zepp Tokyoセットリスト

01.1 size FITS ALL
02.火とリズム
03.SHOES
04.fast edge emotion
05.2%
06.十二支
07.JUNGLES
08.Fin
09.風
10.月 〜sound jammer せやな〜
11.FUTURE
12.super stomper
13. back to the sunset
14.4REST
15.夢の泥舟
16.STONE COLD BREAK
17.太陽4号
18.アンテナラスト
19.VIBES BY VIBES
20.goes on
21.蜃気楼
22.1sec.
23.ヒトリセカイ
24.その向こうへ
25.RIVER
26.JUST A FALSE! JUST A HOLE!
27.hammer ska

■<10-FEET “Fin” TOUR 2017-2018>

▼2018年
1月06日(土) 高松festhalle
1月12日(金) 広島BLUE LIVE
1月17日(水) 福岡DRUM LOGOS
1月22日(月) 新潟LOTS
1月27日(土) Zepp Sapporo
2月01日(木) 豊洲PIT
2月08日(木) Zepp Osaka Bayside
2月13日(火) Zepp Nagoya
2月18日(日) 仙台PIT
2月22日(木) Zepp Tokyo
3月01日(木) さいたま新都心HEAVEN'S ROCK
3月03日(土) 熊谷HEAVEN'S ROCK
3月05日(月) 千葉LOOK
3月07日(水) 横浜F.A.D
3月09日(金) 静岡SOUND SHOWER ark
3月11日(日) 浜松 窓枠
3月19日(月) 松阪M'AXA
3月21日(水・祝) 岐阜club-G
3月23日(金) 福井響のホール
3月25日(日) 富山MAIRO
3月27日(火) 金沢EIGHT HALL
4月04日(水) 苫小牧ELLCUBE
4月06日(金) 帯広MEGA STONE
4月08日(日) 釧路NAVANA DANCE STUDIO
4月10日(火) 北見ONION HOLL
4月12日(木) 旭川CASINO DRIVE
4月14日(土) 函館club COCOA
4月20日(金) 長崎DRUM Be-7
4月22日(日) 熊本B.9 V1
4月24日(火) 佐賀GEILS
4月26日(木) 大分DRUM Be-0
4月28日(土) 宮崎WEATHER KING
4月30日(月・祝) 鹿児島CAPARVO HALL
5月07日(月) 山形MUSIC 昭和 SESSION
5月09日(水) 酒田MUSIC FACTORY
5月11日(金) 秋田CLUB SWINDLE
5月13日(日) 青森Quarter
5月15日(火) 盛岡Club Change WAVE
5月17日(木) 郡山CLUB #9
5月19日(土) いわきclub SONIC
5月25日(金) 松山W STUDIO RED
5月27日(日) 高知CARAVAN SARY
5月29日(火) 徳島club GRINDHOUSE
6月09日(土) 宜野湾HUMAN STAGE
6月11日(月) 沖縄 桜坂セントラル


■<京都大作戦2018〜去年は雷雨でごめんな祭〜>


7月7日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7月8日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
開場 9:30 / 開演 11:00 / 終演 20:00予定
▼出演アーティスト
10-FEET(両日出演) and more...
※雨天決行/荒天中止
※アーティストは都合により変更になる場合がございます。その際チケット代金の払い戻しは行いませんので、予めご了承下さい。
▼チケット
前売り:7/7 1日券 ¥6,400/7/8 1日券 ¥6,400/2日通し券 ¥12,400
※価格は全て税別
※全自由(整理番号無し)
※小学生以上有料/未就学児童は保護者同伴の場合無料
一般発売日:5月26日(土) 午前 10:00〜
プレイガイド:京都大作戦チケットセンター
【オフィシャルHP第1次先行】
受付期間:2月9日(金)12:00〜2月28日(水)23:59 ※顔認証あり
※エントリー抽選方式(先着順ではございません)
http://kyoto-daisakusen.kyoto/18/ticket/
(問)チケットに関して:京都大作戦チケットセンター 050-5824-5141 (平日13:00~17:00)
(問)公演に関して:サウンドクリエーター 06-6357-4400 (平日12:00〜18:00)
http://kyoto-daisakusen.kyoto/18/ (PC・携帯共通)

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