【インタビュー】BREAKERZ、19thシングルに表裏あり「振り切った表現ができた」
■「D×D×D」が着飾ったMVなのに対して
■「GREAT AMBITIOUS」のMVは私服
──コスプレマジックですかね。お互いの見どころを紹介すると?
DAIGO:俺から見たSHINPEIはサングラスを外すとすごい目力だなって(笑)。10年間の中でSHINPEIのいちばんのアップが見られる映像になってます。そこはサングラスしてたら、画面がサングラスだけになっちゃうからね(笑)。あと左手に甲冑みたいなものを装着しているので、ギターは弾きづらいと思うんだけど、それでもカッコよく弾いているところに注目してほしいと思います。
SHINPEI:見どころはいっぱいあるんですけど、やっぱり再現率の高さですかね。DAIGOさんがナレクと同じように前髪をちょっとクロスしているところにもこだわりが出ているし、AKIHIDEさんはヴィーノが憑依していますね。ふだんは絶対に見られないチョリッスポーズは必見だと思います(笑)。
AKIHIDE:DAIGOくんは立ち姿がナレクのまんまなんですよ。バランスの取り方とか難しいと思うんですけど、さすがだなと思いました。あと、髪の毛の色はSHINPEIは黒で僕は金にしているんですけど、髪の立たせ具合にもこだわったし、細部に至るまでメンバーもスタッフも気を配りましたね。
──ダメプリファンも驚くクオリティで勝負していると。
DAIGO:10年、BREAKERZでいろいろトライしてきたからこそ、ここまで振り切った表現ができたので、ぜひ見てほしいですね。ずっと続けてきたからこそ、また新たなチャレンジをしてみようと思ったし、「キャラになりきっちゃおう。どの役やる?」みたいな感じで楽しみながらやれたので。
──<HALLOWEEN PARTY>も、<BREAKERZ 10周年 10番勝負 -VS->も、すべてが活かされて今に繋がっている感じがしますね。
DAIGO:そうですね。
──<BREAKERZ 10周年 10番勝負 -VS->でGLAYと共演した際に披露され、アルバム『X (クロス)』にも収録された)「GREAT AMBITIOUS」をシングルバージョンとして収録したいきさつは?
DAIGO:いちばんはスタッフから「いい曲だからもう1回収録したい」という提案があったからですね。そこから情報番組のタイアップも決まっていったのですが、もう1回収録するなら10周年スペシャルアルバム『X (クロス)』とは変えたいという想いがあったので、シングルバージョンとして収録しました。
SHINPEI:この曲もミュージックビデオを見てもらえたらなと思うんですけど、僕たちが昔から行ってた町の練習スタジオで、アンプにケーブル挿して楽器かまえて「じゃあ、やろうか」みたいなところから始まる構成になってるんです。
DAIGO:前からそういうミュージックビデオを撮りたいと思ってたんですけど、「GREAT AMBITIOUS」をシングルにしたことで映像化できたんですよね。僕たちがバンドを始めた頃の衝動が詰まった曲でもあるし、BREAKERZを結成する前からみんなが使ってた練習スタジオで撮るのはピッタリだなって。「D×D×D」が着飾ったミュージックビデオなのに対してこっちのほうは私服ですね。「普段、こんな感じでリハーサルしてるんだな」っていう映像にしたかったんです。最初はスタッフの方から「撮影するにはちょっと狭いんじゃないか」って意見が出たんですけど、俺たちの思い出が詰まった場所だし、歌詞のコンセプトにも合うからって。ああいう場所だからアットホームな雰囲気が出たと思うし。
▲DAIGO(Vo) |
DAIGO:ライトハンド奏法ね。
AKIHIDE:サマになってるもんね。
DAIGO:俺がライトハンドを披露するのは初ですから。
──ははは。そりゃあ初めてでしょう。
DAIGO:はははは。AKIHIDEさんのドラムも初めてだし、SHINPEIもマイクだけで歌ってるし。
SHINPEI:どうしたらいいかわからない感じが出ていると思います(笑)。
▲AKIHIDE(G) |
AKIHIDE:この原曲を作ったのは僕なんですけど、アレンジは宅見くんに頼んで、すごく素敵な感じに仕上がりました。キーを当時から2音ぐらい下げているんですけど、またオリジナル曲とは違う魅力を引き出してくれたなって。もともと優しい雰囲気の曲だったのが、よりブルーの色が淡く優しくなったなって。春にふさわしいアレンジになりましたね。
──アコースティックの楽器構成は?
AKIHIDE:僕とSHINPEIがアコギで、宅見くんはピアノ。ギターは鍵盤を支える感じですね。打楽器はカホーンをプログラミングしてます。
▲SHINPEI(G) |
DAIGO:そうですね。2008年にリリースしたミニアルバム『アオノミライ』に収録されていた1曲なんですけど、同じ季節に出せるのがいいなと思います。ヴォーカルのアプローチもガラッと変えていて。10年前はこんな風に歌えなかったんじゃないかな、少し大人になった。
──切ない曲ですけど、最後の“捨てる事も 忘れる事もしないで 僕は歩き出す”というフレーズが前を向いていて、月日を重ねたからこそ歌っていて感じることもあったのではないかと。
DAIGO:そうですね。改めてこの歌詞を理解して歌うことができたし、アコースティックならではの優しさで新たな「ポジティブブルー」を表現できたんじゃないかと思いました。
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