【鼎談】千秋[DEZERT] × 尋[NOCTURNAL BLOODLUST] × 暁[アルルカン]、「最強でしょ? 何も考えず遊ぼって感じなんだから」

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DEZERTが本日3月10日の名古屋CLUB QUATTROを皮切りに、<DEZERT Presents【This Is The “FACT”】TOUR 2018>を開催する。同イベントには、アルルカン、NOCTURNAL BLOODLUST、DOG inTheパラレルワールドオーケストラ、RAZOR、少女-ロリヰタ-23区の出演が決定、全17ヵ所各会場ごとにそれぞれを迎える注目のツアーとなるものだ。

◆千秋[DEZERT] × 尋[NOCTURNAL BLOODLUST] × 暁[アルルカン] 画像

MUCC、LM.C、A9といった先輩バンドと、DEZERT、アルルカン、NOCTURNAL BLOODLISTら後輩バンドが演奏時間を含め同じ条件のもと共演した画期的なイベントが、2017年1月に新木場スタジオコーストで開催された<DEZERT Presents【This Is The “FACT”】>の初回だ。その続編となる今回は、6バンドによるライブハウスツアー形式の展開となる。

BARKSでは連続出場となるアルルカンの暁とNOCTURNAL BLOODLISTの尋、主催者であるDEZERTの千秋といった3人のヴォーカリストに集まってもらい、鼎談を敢行した。目には見えない火花がバチバチ……というこちらの勝手な予想が見事に裏切られた自然体の本音トークは逆に必読。ステージに立つ側から見たシーン論、バンドを続けてきたからこそ見えてきた価値観など、ジョークなのか本心なのか、質問を煙に巻きながらも、共鳴し合う3バンドならではの深いトークセッションとなった。「ウチのイベント、けっこう、ほんわかなんですよ」と千秋は語るが、その信憑性はいかに? 謎と期待が深まる鼎談を楽しんでほしい。

   ◆   ◆   ◆

■この3バンドを放置しすぎた
■正直、今さら感があるんですよ──千秋

──3月10日より、DEZERT主宰<DEZERT Presents【This Is The “FACT”】TOUR 2018>がスタートするので、その全国ツアー開幕直前に、ヴォーカリスト3人に語り合ってもらおうという企画です。まず、3バンドの付き合いは長いんですか?

千秋:アルルカンは一昨年に対バンツアーで廻って、ノクブラ(NOCTURNAL BLOODLIST)はちょいちょい対バンするぐらいですね。

──ここ数年の付き合いですかね?

千秋:ノクブラはアルルカンより付き合い長いですけど。

尋:イベントで対バンする的な。

千秋:彼らは六本木系のバンドなんですよ。こっちは池袋系なので(笑)。

──夜の生息エリアの話ですか?

千秋:ノクブラとはちょっと違うんですよ、ジャンルとかじゃなくて。

尋:オレらだって昔は池袋系だったよ。

千秋:でも、六本木に移ったじゃない?(笑)。

暁:なんの話してるんですか(笑)。

千秋:ちなみにノクブラとは一緒に遊んだりすることないです。

▲千秋 [DEZERT]

──ふだん一緒に飲んだりすることもない?

尋:それは、DEZERTとノクブラのドラム同士がよく行ってるみたい。

千秋:ドラム同士は親しいですね。暁ちゃんとも飲んだりしないです、一緒にスパゲッティ食うぐらい。

暁:僕はペペロンチーノが好きです。

千秋:酒を飲まないんで19時ぐらいに会って21時ぐらいに帰りますね(笑)。

──健全ですね。何を話してるんですか?

千秋:普通の話ですよ。

尋:真面目やもんな。

暁:面白い性格してないんですよ、僕。

──尋さんと暁さんの繋がりというのは?

尋:やっぱりイベントで会うぐらいですね。

暁:他のメンバーが大阪出身じゃなくてノリが違うから、たぶんそんな感じで一緒になると、大阪ノリで相手してもらえるので楽しい。

尋:だいたいオレが絡みに行くんですよ。

暁:ははは。面白いと思ったことを一方的にぶっ放してくる感じですね。

▲DEZERT

──2017年1月に開催された第一回目の主催イベント<DEZERT Presents【This Is The “FACT”】>にアルルカンもNOCTURNAL BLOODLISTも出演していますよね。だから3バンドの繋がりは強いんだろうなと。

尋:今回もイベントに出ることに対して、そこまで深い意味とかないんですよ。「出てくれ」「ありがとう」って感じで。

千秋:そうだね。アルルカンはちょっと脅した感はありましたけど。

暁:そうだっけ?

千秋:そう。最初、「東京しか出られへん」とか言ってて、「いやいや」って説得したら本数、出てくれることになりました。

暁:最初はふわっと誘われて、千秋と話している内に増やしましたね。

──ちなみに、尋さんと暁さんから見た千秋さんはどんなヴォーカリストですか?

尋:自由。

暁:大きな赤ちゃんですかね(笑)。

千秋:えっ? 悪口?(笑)。

尋:いつもSacchanに水かけてる(笑)。

──ははは。確かに。千秋さんから見たら2人はどんな人物でヴォーカリスト?

千秋:初めてライブを観てからもう長いのでノクブラの尋くん、アルルカンの暁ちゃんっていうイメージしかない。最初は暁の髪が立ってるとか、尋くんだったらいろんなシャウトするなとか。

暁:筋肉じゃないんや(笑)。

千秋:ははは。うーん、どんな存在っていうか、今となっては当たり前みたいになってる。ちょっと放置しすぎましたよね。

──ん? どういうことですか?

千秋:この3バンドを放置しすぎたっていうのが僕の中にあって。今は3バンドとも2000人キャパでワンマンライブしたり、同じような立ち位置で活動してるでしょ。その前なら良かったんですけど、正直、今さら感があるんですよ。

──<【This Is The “FACT”】TOUR 2018>が、ですか?

千秋:そう。今回のイベントが3マンじゃなくて、いろいろなバンドとの全国ツアーっていうのもそういうことで、「3バンド、集まったらおもろいんちゃう?」って感じでは僕の中ではなかった。このツアーはそういう観点じゃないんですよ。だから、どういうヴォーカルだとか仲がいいとかは別にどうでもよくて。

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